ヤマタノオロチの舞台は今やスポーツに絶好の舞台へ
旅烏こと、作家でトライアスリートの謝孝浩さんが全国のローカルレースを出走・取材する人気企画「トライアスロン旅烏」で訪れたレースの特徴についてまとめてくれた。
2016年に島根県に誕生した「さくらおろち湖トライアスロン」は県内初で唯一のレース。さくらおろち湖は、島根県の東内陸部に位置する奥出雲町と南雲市にまたがる湖。もとより、スポーツ施設として使用することを目的に整備された。湖には、ボートのコースが常設されいるし、周辺の道路は、さまざまなバリエーションのサイクリングコースが設定されている。
ダイナミックなコースながら、初心者も安心して参加できるコースレイアウトで年々ファンを増やしている。
出雲空港を拠点に、観光名所もたくさんあるため、家族旅行として参加するのもオススメ。
★レースリポートはLumina#71に掲載
▼旅烏がレースの特徴を分かりやすく紹介▼
※情報は取材時の2018年のもの。
【気候】について
標高250m前後の山あいのダム湖で開催するため、朝晩は開催時期の9月でも涼しいくらいだった。太陽が出てからは気温は上昇。日差しも強くなり25℃くらいになる。
【スイムコース】についての攻略アドバイスや感想
公式のボート競技場になっている淡水のダム湖を2周回。フローティングの一斉スタート。バトルはそれほど気にならない。2周回目に入る時には、陸にあがらない。水温は27℃でほどよく、2018年は水質も透明度もよかった。波もうねりもなく泳ぎやすい。スイムアップしてから、バイクトランジッションまで、階段をかなり上るので注意。
【バイクコース】についての攻略アドバイスや感想
公式のサイクリングロードになっているので、舗装などの路面はよく、走りやすい。1周10キロの4周回のコース。1周回につきUターンが3箇所。勾配はきつくないが、微妙にアップダウンがある。スピードコースながら、周回でUターンも多く、TTバイクよりは小回りがきくロードバイクにDHバーをつけて参加する選手が多かった。途中、湖が見え隠れして景色は最高。緑の中を走る感じ。
【ランコース】についての攻略アドバイスや感想
ランコースは尾原ダムの上や湖に架かる橋を渡る2周回。湖が見え隠れして景色は最高。対面通行なので選手同士でエール交換できる。木陰はあまりないので、日差しがモロにあたるので、対策が必要。
【大会会場の立地・アクセス】について
出雲空港から会場までは車で1時間30分。空港からはレンタカーなどの利用が便利。
【バイク輸送】について
電動変速機用バッテリーを飛行機で預け荷物に入れられるか? 等々)
サイクリングヤマト便を利用し、ホテルまで宅配。レンタカーを利用する場合は、飛行機に搭載してもいいかもしれない。国内線の場合は、CO2カートリッジは2個くらいまでOK
【アコモデーション(宿泊設備・サービス)】について
2018年に宿泊したのは、「泊まれる博物館」として有名な奥出雲多根自然博物館。宿泊者限定のナイトミュージアムは、照明が落とされた館内を懐中電灯を照らしながら進む。ワクワク感いっぱいなので、オススメだ。他にも少し離れるが周辺部にサイクリスト向けなどの、いくつか宿泊施設がある。
【観光・グルメ】関連情報
出雲空港周辺の出雲大社や松江城など人気の観光スポットだけでなく、、湖周辺の奥出雲一帯を探索できるのが、アフターレースの魅力。香り高い小粒の在来種のソバの産地で、美味しい蕎麦が食べられるし、名物グルメである「焼きサバ寿司」や「噂の生どら」、「バケツプリン」など名物スイーツもいっぱい。
自然豊かで、ちょうど稲刈り直前の時期で、里山は黄金色に輝いていて、古き良き日本を彷彿された。特によかったのは、落差40mの雄滝と30mの雌滝からなる龍頭が滝は、中国地方随一の名瀑。滝へと通じる渓谷の散策路を歩いて、雄滝の裏側から見る景観は圧巻だった。
【そのほか】
高アルカリ単純温泉の「佐白温泉 長者の湯」が、レース会場近くにある。美肌効果や疲労回復にもってこい。選手には無料入浴券が配布される。レース後に温泉満喫できるので、オススメだ。
◎さくらおろち湖トライアスロン
http://shimane-tri.jp/sakura-orochi/