
>>Hirame×SIDAS
ゼロからプロへ。
ひらめさんの進化を支えるギア選択。
かつてはギアに無頓着だったひらめ、こと平柳美月さん。速さを求め、高みを目指すなかで研ぎ澄まされていった「ギア選択」。その道具のひとつである「SIDAS」のカスタムインソールが、彼女にどのような変化をもたらしたのか、フィッティングを担当した斉藤昌彦氏とともに聞いた。
文=今 雄飛
写真=小野口健太
コメント=ひらめ、斉藤昌彦(SIDAS FITTING LAB( シダスフィッティングラボ)

平柳美月a.k.aひらめ
Mizuki Hirayanagi a.k.a Hirame
強豪エイジとして、ロングを主戦場にメキメキと実力を伸ばし、2023年にはKONA(アイアンマン世界選手権)でSUB10を達成(年代別7位)。2024年には宮古島大会女子総合3位、佐渡Bタイプ連覇、ニースで2度目のIM世界選出場・完走を果たしている。2025年プロ宣言。

斉藤昌彦 Masahiko Saito
「SIDAS FITTING LAB」チーフフィッティングマイスター。シダスアスリート専門の担当として5000ペア以上の作成実績あり。2019年フランス本社にてシダスの医療分野ブランド「ポディアテック」より技術者認定取得。その確かな技術は、シダスがサポートするトップアスリートから信頼を得ている。
身体の限界で見直した足元の重要性
かつては「ギアは何でもいい」とすら思っていたというひらめさん。しかし、練習量が増え、競技力が高まるにつれ、身体は限界を訴え始めていた。特に右ヒザの故障は深刻で、ケアをしてもバイク後のランで必ず痛みが出てしまう。
そんな状況で出会ったのが、シダスのカスタムインソールだった。
「当時は何をしても治らなかったんです。特にバイクの後に走ると痛みがひどくて。バイクのパワーバランスも右左で崩れていました。特に右足はトルクのかけ方が不自然で、つま先が下を向いたまま回せない。動きそのものに課題を感じていたとき、コーチから勧められたのがきっかけです」
実際にインソールを作成し、走ってみたとき、かつてない感覚を覚えたという。それは単に「痛みが消えた」という話ではなかった。
「驚いたのはバイク。脚へのかかりが全然違っていて、脚の回転もスムーズ。ランも痛みもなく走れるようになり、今まではシューズの良さを使い切れていなかったんだと痛感しました」
なぜこれほどの変化が生まれるのか。シダスのスペシャリスト・斉藤昌彦さんは、その理由を「スイートスポット」という言葉で解説する。

「シューズには、その性能を最大限に発揮できるスイートスポットがあります。しかし、足の形や動きのクセでそこからズレると、本来の力は出せません。
僕らがするのは、足を整えて、スイートスポットに正しく乗せてあげること。特殊な素材で反発を生むのではなく、シューズの本来の良さを引き出せる状態にする。それがシダスの役割だと思っています」
ひらめさんの場合、バイクシューズ特有の「隙間」がロスの原因だった。斉藤さんはカカトにパーツを追加し、逃げてしまう力を抑えることで、足とシューズを文字通り一体化させた。変化はランニングにも及んだ。
「ラン用のインソールを入れて走った瞬間、カーボンの反発をより強く感じました。安定した着地によって、しっかりと反発力を推進力に変えられるようになりました。
使う前までは接地のたびに力が逃げていたんですよね。あと、以前はひどかった足底の水ぶくれが、シダスにしてから一切できなくなったんです。靴の中で足が変に動かなくなった証拠だと思います」とひらめさんは言う。
斉藤さんはトライアスロンという競技特有の「疲労」を考慮したインソールづくりについて話す。

「指をもっと使いたい」。カスタムインソールを使うことで感度が研ぎ澄まされ、道具への要望も具体的になったという
「勝負はレース後半の30㎞を過ぎてから。僕らが狙うのは、疲れて身体が崩れてきたときに、初めて『効いてくる』インソールです。あえて少しの『遊び』を残し、踏ん張ったときにだけ支えてあげる。
元気なとき効き過ぎると、脳が異物として拒絶し、パフォーマンスを落としてしまいます。そこの調整を行えることがカスタムインソールならではの強みですね」
使い続けるうちにひらめさん自身の感覚も鋭敏になっていった。最近ではシューズ選びの基準も変わり、機材全般への関心が高まっているそう。斉藤さんはこの選手の感覚が研ぎ澄まされていることこそが重要だと語る。

シューズの中に収まったカスタムインソール。足とシューズをひとつに繋ぎ、パワーロスを極限まで抑える「一体感」の要となる
「プロ選手は足裏の感度が高く、その感覚を言葉にすることにも長けています。ひらめさんも最初よりもリクエストが非常に具体的。
実は僕らの作業は作成よりも対話に比重があり、どんなときにどう感じるのか、その対話を通じてインソールを作っています」
ひらめさんも、「最初はなんとなく『痛いから何とかしてほしい』というレベルでしたが、今は『指をもっと使いたい』『親指の浮きを抑えたい』といった細かいところが見えるようになりました」と、実感している。

同じ悩みを抱えるアスリートたちへメッセージを送る。「トライアスリートは痛くても練習し続ける人が多いですが、痛みが出てからでは遅いんです。違和感があると感じた段階で、一度立ち止まることがケガを減らし、目標への近道になると思います。
インソールは魔法の道具ではありませんが、自分の身体を正しく使い、シューズの性能を引き出すための『最高の橋渡し』になってくれます」
「ゼロからプロへ」の道のりは、熱意だけでなく、繊細な感覚とそれを支えるプロフェッショナルな道具の選択によって切り拓かれてきた。彼女の足元には、次なる高みへと導く確かな「答え」が敷かれている。

>>Hirame×SIDAS
プロとしての意識改革とインソール選び。
彼女のレースでの躍進、パフォーマンスアップを支えているのが、SIDASのカスタムインソール。バイクとランそれぞれに専用にインソールを作ったのが2年前。自身のスキルアップにともない、あらためてSIDAS FITTING LABを訪れた。

足裏は情報の宝庫。わずかな関節の動きや筋肉の張りから、現在のコンディションと独自のクセを読み解いていくスペシャリストの技
最新解析で導く「最強の武器」
SIDAS FITTING LABは、Jリーガーやプロバスケ選手も通う足解析の聖地だ。ここでは最新機器を用い、静止時だけでなく、歩行時の重心移動をも詳細に分析し、アスリートに最適なカスタムインソールを提供してくれる。
約2年ぶりに測定したひらめさんの足からは、斉藤さんによるとトレーニングを積み重ねた進化が読み取れた。以前に比べ「母指球での蹴り出し」がスムーズになり、前足部への荷重が強まるなど、より推進力を生み出す足へと変化しているという。

最新機器で歩行時の足圧を可視化。数値で明らかになる自分のクセを直視すること、
これまで気づかなかった改善点が浮き彫りになる
ただ、同時に過去の捻挫に原因がある足首の緩さ、踏み込み時にヒザが内側に逃げるクセも明らかに。これらは特にラン中に無意識のうちに筋力でカバーしてしまい、疲労やケガのリスクにもなる。
「筋力でバランスをとるのではなく、その役割をインソールに任せる。疲れてきても理想のフォームを維持できるサポートが重要」と、足首部分を固定し、理想の軸を支えるためのスタビライザー強化を提案。

片足立ちでバランスをチェック。一見安定していても、わずかなぐらつきから無意識のクセや筋力の使い方の偏りが明らかに
このようにラボでは自分の足を客観視し、トレーニングで補強できる部分、インソールなどのギアに委ねるべき部分を長期的に見極めることが可能だ。「対話」から生まれる部分が、このラボの核心。
個々の足のクセや特徴をバネに変えるSIDASのカスタムインソールは、彼女が次なるステージへと跳躍するための、最強の武器となる。

「バキュームシステム」で足形を採取。ただ足形をとるだけではなく、身体の使い方、クはくだけで軽やかに、足も身体もリラック セなどを鑑みて「調整」するのがプロの技

一度作った後でも微調整が可能。トレーニングによる足の変化やシューズの馴染み方に合わせ、常に「今のベスト」を維持し続けられる
\ひらめさんのトークショー&イベント/

経験ゼロからトライアスロンをはじめ、9年目にプロに転向したひらめさんから、タイムマネジメントや仕事をしながらトレーニング時間を確保する方法、カスタムインソールをオススメする理由まで。直接交流してお話を聞くことができます。ランセッションなども実施予定。
開催日時:4月26日(日) 19:00~20:30
場所:SIDAS FITTING LAB
>>詳細・申し込みはコチラ
リカバリールームシューズ
「UTIPPA」(ウチッパ)
はくだけで軽やかに、足も身体もリラックス。リカバリールームシューズ「UTIPPA」はフルタイムワーカーでプロアスリートのひらめさんもお気に入り。「とにかく時間が足りなくて、帰宅後も動きっぱなしなんです、私。
一気に家事や用事を済ませるのですが、自宅ではUTIPPAをはいて、動きながらもリカバリーを意識しています。バイク、ラン、自宅でもSIDASのインソールのお世話になっています」
UTIPPA by SIDAS
価格:12,100円(税込)~
サイズ:XS・S・M・L・XL(ブラックのみ)
>>詳細・購入はコチラ

SIDAS FITTING LAB
シダスフィッティングラボ
〒107-0062 東京都港区南青山2丁目27-7コッコーリアルエステート南青山ビル1階
E-mail:lab@sidas.co.jp
営業時間:10:00~18:00
※インソール作成は完全予約制
【カスタムインソール料金】
ランニング用:27,610円~32,340円
バイク用:27,500円~30,030円 他
【オプション】
足型石膏作成料 5,500円
※カスタムインソール作成必須。
保管を希望する場合は6,600円


















