COLUMN GEAR

溶けやすくストレスフリー。Maurten新ドリンクミックスと補給戦術<ひらめさん編>

投稿日:2024年11月13日 更新日:


ルミナ編集部

text by:

Maurten ひらめさん

Maurten

おなかにやさしくエネルギーが安定する

歴代のアイアンマン世界チャンピオンをはじめ、世界のそうそうたるトップ選手が愛用する補給のゲームチェンジャー、Maurten(マウルテン)。海外トップトライアスリートのみならず、日本のトップエイジたちも愛用している。

昨年のKONA(アイアンマン世界選手権)でSUB10を達成。今季は宮古島女子総合3位、佐渡Bタイプ連覇の後、ニースで2度目のアイアンマン世界選に臨んだ、ひらめこと平柳美月さんもMaurtenアスリートのひとりだ。

取材=東海林美佳
写真=小野口健太

Maurten ひらめさん

平柳美月a.k.aひらめ Mizuki Hirayanagi
SNSなどでは「ひらめ。」の名で知られる強豪エイジ。中学高校とソフトボールに励み高校3年時にはインターハイ優勝(優秀選手賞)。社会人になってからは2017年にフルマラソン初完走。2018年に木更津でトライアスロンデビュー。その後、ロングを主戦場にメキメキと実力を伸ばし、2023年にはKONA(アイアンマン世界選手権)でSUB10を達成(年代別7位)。2024年には宮古島大会女子総合3位、佐渡Bタイプ連覇、ニースで2度目のIM世界選出場・完走を果たしている。1992年、埼玉県出身。

――ひらめさんがマウルテンを使い始めたきっかけは?

4年前、そのときお世話になっていたコーチに勧められて使い始めました。ただ、当時は練習で試さずにいきなり本番で使って飲みきれなかったりして、あまりうまく使いこなせていなかったかも……。

2年前、佐渡での初ロングで初めてカロリー計算したうえで補給食を準備してレースに臨んだんです。マウルテンはドリンクミックスをボトル1本だけ、あとは他メーカーのジェルを用意したんですが、それをSNSに載せたら「それじゃ全然足りないよ」っていう意見をもらって、それを鵜呑みにしてジェルの量をいきなり倍ぐらいに増やしちゃったんです。

レース中はそれを使い切ろうと焦ってハイペースで摂取していたら、気持ち悪くなって吐いてしまって、そこからは何も食べられなくなり、結局低血糖になって眠くなって……。補給に関しては大失敗のレースでした。

Maurten ひらめさん

――それを経験して、補給に対する考え方はどう変わりましたか?

練習でやってないことを本番でいきなりやってはいけないということを学んで、以来レースに近い強度と時間で行うターゲット練習のときには必ず本番と同じもの(マウルテン)を使うようになりました。

それをやるようになってからは、これだけ摂取すればカラダが動く、という感覚もわかるようになりました。

――補給プランの完成度はかなり高まっている感じですね?

はい、現時点では。ただ、ここからさらにレベルアップするためには、もう少し試行錯誤する必要があると思っています。カロリーは本当に足りているのか、もっと増やしたらパフォーマンスも上がるのか、私の身体はどこまでの量なら受けつけられるのかなど、まだまだ検証すべきことがありそうです。

私は数値管理が苦手でつい感覚に頼ってしまうんですが、そのやり方はもう卒業しなくては、と思っているところです。

――マウルテンを使うメリットをどこに感じますか?

エネルギーが欠乏する感覚がないので、安定する気がします。あとは胃腸の不調が起こらないところ。他のものをたくさんとると、吐き気をもよおしたりすることが結構あったんですけど、マウルテンをメインで飲むようになってからはそういうことは起こっていないです。

――今回のニース(アイアンマン世界選)での補給内容を教えてください。

まず、前日にローディングとしてマウルテンのドリンクミックス320を2袋、1Lの水に溶かし、お昼過ぎから当日朝にかけてちびちび飲みました。

食事で炭水化物をたくさんとるのってすぐおなかいっぱいになっちゃって難しいんです。だから通常の食事にマウルテンをプラスするほうが楽ですね。

それにレース前日ってバイクのセッティングとか買い出しで忙しいので、移動の合間とかに飲めるドリンクはとても便利で、エネルギーが安定した状態を作りやすいんです。

ニースのバイクパートで携行した補給食&装備

レース当日はスイムスタート30分前くらいに、ジェル100を1本摂取。

バイクでは、ドリンクミックス320を溶かした500mLのボトルを2本、かけ水ボトル500mLを1本持ってスタートしました。

ジェルは160を2本、100を1本、カフェイン入り100を1本の計4本携行。

早めにかけ水をして体温が上がらないように対策しつつ、水分と糖質を同時に摂れるようにドリンクミックスメインで補給。プラスで40分に1本くらいのペースでジェルを摂りました。

ニースは後半の下り坂で補給をするのはかなり困難だったので、早め・多めの補給を心がけ、エイドステーションでもマウルテンを追加で3本もらって補給しました。

Maurten ひらめさん

春の宮古島ではバイクでドリンクミックス320を3袋、1.2リットルの水に溶かして、おなかハイドレーションスペースに入れたが、アイアンマンでは。アイアンマンではこの携行法が禁止となったため、ボトル2本にドリンクミックス320を入れた

ランはおおよそ10kmに1本くらいのペースでマウルテンのジェル100と、カフェイン入りのジェル100を交互に摂りました。

ニースでのラン装備。およそ10㎞に1本くらいのペースでマウルテンジェルを摂った

--リニューアルしたドリンクミックス、従来品との違いは?

ニースまでは以前のものを使っていたのですが、その後、新しくなったドリンクミックスを使ってみたところ、とにかく溶けやすくてストレスフリー。

飲み口も以前よりもサラッとした印象で、飲みやすくなったと思います!

以前は溶けるのに時間がかかるから前日の夜にドリンクを準備することが多かったのですが、リニューアル後のものなら当日朝でも焦らず準備できそうです。

Maurten Drink Mix

リニューアルされたDrink Mix
ハイドロゲル技術はそのままに、より水に溶けやすく、口当たり滑らかになり、吸収もよりスピーディーになったドリンクミックス。ユーザーであるアスリートの声に耳を傾けた、マウルテンならではのアップデートが好評。

――そのほか、ドリンクミックスを使う上で気をつけている点があれば教えてください。

マウルテンはすごく素朴な味なので、慣れれば暑い日にも飲みやすく感じますが、慣れないうちはなかなか飲みにくいと思います。

特に普段から水だけを飲んで練習しているような方は、練習の段階から取り入れて慣れておくことが大事です。

また、実際のレースペースで走る練習のときに、レースを想定した補給を試して、どのくらいの量ならタレずに走れるのか、実験しておくのもすごく大事です。

Maurten ひらめさん

佐渡国際トライアスロンではMaurtenブースでは出場者への説明やドリンクミックスの使い方の実演も

--2度目のアイアンマン世界選手権、ニースでの結果も踏まえ、今後の目標は?

目標はやはり世界選手権での表彰台です。

ここにはこだわっていきたいと思っています。

2025年のKONAでは必ず表彰台に乗れるように、この1年間、準備を積み重ねていきたいと思います。まずは予選を突破して出場権利を得るところからですが(笑)。

Maurten(マウルテン)とは?

Maurten

スウェーデン発の次世代スポーツニュートリションブランド。独自の「ハイドロジェル・テクノロジー」によって、かつてない高濃度の炭水化物を効率よく、胃への負担なく摂取することを可能にした革新的補給食。トライアスロン界ではサム・レイドロウ以外にもルーシー・チャールズ・バークレー、クリスティアン・ブルンメンフェルト、グスタフ・イデン、フローラ・ダフィといったトップ選手たちのパフォーマンスを支える。ヤン・フロデノも現役時代、愛用していた。

水に溶かしてドリンクとして飲むパウダータイプ(Drink Mix=写真)とジェルタイプ(Gel)がある。

Maurten

一般的なエネルギージェルよりも、やや固形に近い、もちもちした独特な食感のMaurten Gelタイプ

なぜ、カラダにやさしいのか?

ハイドロゲル・テクノロジー
「ハイドロゲル・テクノロジー」とは、炭水化物をハイドロゲルで包み込むことで、胃に負担をかけることなく吸収器官である腸まで素早く届ける技術。アイアンマンにおける補給は第4の種目と言われるほど重要な要素だが、嘔吐やおなかの不調といったトラブルに悩むアスリートは少なくない。Maurtenはこの「ハイドロゲル・テクノロジー」によってそのリスクを最小限にとどめることに成功した。

無添加、ナチュラル。
Maurten製品は香料、着色料、保存料無添加。また、ハイドロゲルの原料は海藻から抽出されたアルギン酸塩と、りんごやレモンなどに含まれるペクチンという2種類の食物繊維のみ。余計なものは一切含まず、必要なものだけが含まれているため、原料リストは至ってシンプル。

Maurten Products
製品ラインアップ


水に溶かしてドリンクとして飲むパウダータイプの「Drink Mix」とジェルタイプの「Gel」があり、「Drink Mix」には「320」と「160」、加えてカフェイン入りの「320Caf 100」の3種類がある。数字の差は炭水化物の含有量(濃度)の差。ジェルタイプは「Gel 100」と「Gel 160」、そしてカフェイン入りの「Gel 100Caf 100」の3種類。「100」と「160」の違いは内容量の差だ。

▶詳細・ご購入はコチラ
Maurten公式サイト

-COLUMN, GEAR

0 interest


コメント

メールアドレスが公開されることはありません。


スパム対策のため、 日本語が含まれない欧文のみのコメントは投稿できません。


関連記事

【記事】サイドバー上

記事用jQuery

cloud flash記事バナー

アイアンマンの世界に挑むアスリートたちを支えたVAAM
トライアスロン初挑戦や初心者の質問・心配ごとにLuminaスタッフが答えます!