
ロンドン在住、トライアスロン歴3年目の‟TAKA”こと尾関孝洋さん。トライアスロンとの出会いが人生を大きく動かしたという彼のリアルな日常を、これから少しずつ紹介してもらいます。今回は、ランサローテ島「Club La Santa」での合宿の様子をレポートしてくれました。今後も、ロンドンでトライアスロンとともに生きるライフスタイルを、さらに深掘りしていきます。
写真=尾関さん提供

暴風の“トレーニング天国”へ
ランサローテ島・Club La Santaで過ごした
アスリートのための1週間
スペイン・カナリア諸島のランサローテ島。ここに、世界中の持久系アスリートが集う“聖地”がある。
その名は Club La Santa。
トライアスリート、自転車選手、そして近年人気が高まるハイブリッド競技のアスリートまで。ここは単なるリゾートではない。“トレーニングをするための休暇”を求める人々が集う特別な場所だ。
今回、私は仲間に誘われ(半ば強制的に)この施設でのトレーニングキャンプに参加した。
世界のトップも集う島
ランサローテ島まではロンドンから飛行機で約4時間。空港からはタクシーで30分ほどと、アクセスは悪くない。
到着してまず驚かされるのは施設の規模だ。

屋外トレーニングプール
■陸上トラック
■大型ジム
■バイクショップ
■レストラン3店舗
■スパ
■託児所
■医療施設
まさに“アスリート専用の街”といった雰囲気だ。
ここには世界トップレベルの選手も訪れる。滞在直前までトレーニングしていたのは、オリンピック金メダリストの
Kristian Blummenfelt(クリスティアン・ブルンメンフェルト)。さらに滞在中には、ツール・ド・フランス覇者のJonas Vingegaard(ヨナス・ヴィンゲゴー )の姿もあった。

トラック
家族と過ごしていたため声はかけなかったが、世界トップのアスリートがこの場所を選ぶ理由が少し分かった気がした。
元プロが率いる“ロングディスタンス合宿”
今回参加したのは、元プロトライアスリートRichard Hobson(リチャード・ホブソン)が主催するロングディスタンス向けキャンプ。
参加者は約50人。その約80%がイギリス人で、他にアイルランド、スイス、ドイツ、そして日本人の私という国際色豊かなメンバーだった。

宿泊していたVilla
レベルも実に幅広い。ヨーロッパのエイジグループで優勝経験のある選手から、「もしかしてダイエット目的?」と思われる参加者まで(笑)。それもまた、このキャンプの魅力だ。
“風”という名のトレーニングパートナー
メニューの中心はバイク。1週間で15〜20時間ほどペダルを回し、総トレーニング量は25〜30時間ほど。
しかし、ここランサローテには最大の敵がいる。
それが風だ。

施設内のスーパー
島特有の強風は名物レベルで、突風は時に時速80kmに達する。日本なら台風扱いになりそうな勢いだ。
筆者はTTバイクを持参したものの、横風の恐怖に耐えきれずロードバイクをレンタルすることに。一方で、コナ常連の強豪たちはディープホイールのTTバイクで軽々と走り去っていく。
「こんな風じゃ乗りたくない……」
思わず弱音を吐くと、仲間からこんな言葉が返ってきた。

合宿仲間と
「ランサローテでトレーニングすれば、どんなレースも簡単に感じるよ」
その言葉通り、毎日“泣きそうになりながら”ペダルを回した。だが確かに、この環境で鍛えられれば、フィジカルもメンタルも確実に強くなる。
トレーニングの後の“ご褒美”
ハードな一日の後には、施設内のスパへ。スペイン人のおじさんによるマッサージは驚くほど上手く、疲れた身体が一気に回復する。

お世話になったスパ
夜は仲間たちとレストランやバーへ。
参加者の中にはビジネスオーナーやハーバード大学出身者までいて、トライアスロン以外の話題でも盛り上がった。
部屋にはキッチンもあり、施設内にはスーパーもあるので自炊も可能。……だが料理が大の苦手な私は迷わずビュッフェレストランへ直行。
スポーツ施設らしく栄養バランスを考えたメニューが並び、しかもヨーロッパらしくしっかり美味しい。日替わりメニューのおかげで、毎晩たらふく食べても全く飽きることはなかった。

レジャープール
アスリートの理想的な1日
この島での生活は実にシンプルだ。
起きる → 食べる → トレーニング → 食べる → 寝る。
気がつけば、1週間はあっという間に過ぎていた。
この島では、世界でも屈指の過酷なレース
アイアンマン・ランサローテが開催される。獲得標高は2000m以上。正直、出たいとは思わない。
それでも――またトレーニングに戻ってきたい。

アイアンマンのコースも一応……視察
託児所やテニスコート、パデルコートもあり、家族連れでも楽しめる環境。アスリートにとっても、家族にとっても、ここは理想的な“スポーツリゾート”だ。
ランサローテの強風に打たれながら、そう確信した。
〈コラムを最初から読む〉
>>#001 生き方を変えたトライアスロン
>>#002 IRONMAN70.3Türkiye参戦
>>#003 T100 World Championship Qatar 参戦記

尾関孝洋 Takahiro Ozeki
外資系投資銀行勤務、ロンドン在住。大学までは体育会サッカー部に所属。仏移住をきっかけにトライアスロンを始め、今年は3年目のシーズン。ロンドンT100でエイジ7位となり、12月の世界選手権(カタール)出場、本選のT100世界選手権では得意のラ
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