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シマノ新型DURA-ACEホイールに「トライアスロン専用」が登場

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ルミナ編集部

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シマノ発表したNEW DURA-ACE ホイール。写真左からC36 、C50、C60、ディスクホイール、C99の5モデルがラインアップ

軽量・エアロを極めた旗艦グレードに
TT/TRI専用の超ディープ&ディスク

シマノは7月29日、ロードホイールの最高峰(フラッグシップ)グレードDURA-ACEの次世代モデルとなる「WH-R9370シリーズ」を発表した。9月中旬から順次発売される。

ロードレースの高速化に応えた最適解として軽量化や剛性、整備性の向上とともに「空力性能」にも徹底してこだわったこの新シリーズには、

オールラウンド性能を誇る主力のC50(リム高50mm)や高速巡航・スプリント性能を究めたC60、軽量クライミング性能のC36といった純ロードホイールに加えて、

いわゆる「スーパーディープリム」形状をとったTT/トライアスロン専用フロントホイールC99(リム高99mm)と、リアディスクホイールがラインアップされている。

アイアンマンなど世界のロングではトレンドのスーパーディープリム形状をとったC99(フロント)と、組み合わせを前提に開発されたリアディスクホイール

「TT/トライアスロン専用ホイールは
エアロ最先端への挑戦」

シマノのホイール開発にも携わってきた商品企画担当の木梨公介さんは、メディア向けの新製品説明会で、このC99&ディスクホイールが「WH-R9370シリーズ」に設定された意味合いについて、以下のようにコメントしている。

「世界的に見ても、アイアンマンなどのロングでトッププロたちが使うTT/トライアスロン用ホイールは、エアロ性能追求の最先端であることは間違いない。DURA-ACEのホイールがロードレースの高速化に対応して空力性能にもこだわるなら、そのトライアスロン専用モデルにも挑戦しよう!ということになりました」

これまでTTやトラックレース用のパーツ開発を担っていたシマノPROからはディスクホイールなどが展開されてきたが、シマノ・ロードホイールの旗艦グレードであるDURA-ACEシリーズの中に「TT/トライアスロン専用」モデルがラインアップされるのは異例。

レース環境下での性能検証・フィードバックという形で製品開発に関わったプロアスリートの中には、2025年のコナ(アイアンマン世界選手権)2位のキャット・マシューズも名を連ねており、すでにアイアンマン・シリーズ戦などでプロトタイプモデルを実戦投入し、PB更新などの成果を得ているという。

また、シマノでは今回、C50などほかのロードモデルでも空力性能についてのコンピューターシミュレーションを数百万回実施したとしているが、このC99では「2億回以上」、ディスクホイールにいたっては「300億回以上」ものシミュレーションを行ったという力の入れよう。

シマノが最先端のエアロに挑戦した結晶としての「トライアスロン専用ホイール」は、内外のトライアスリートたちの間で、大いに注目を集めそうだ。

シマノではサポートアスリートで、直近2025年のコナで女子総合2位のトッププロ、キャット・マシューズ(写真右)にC99とリアディスクホイール(プロトタイプ)実戦テストを依頼、良いフィードバックを得ているという ©Kenta Onoguchi

WH-R9370シリーズがこだわった
3つのポイント

シマノ独自の設計思想「Science of Speed」のもと開発された「WH-R9370シリーズ」、同社が特にこだわったポイントは次の3点、

❶初採用のカーボンスポーク
❷リム形状のエアロ最適化
❸改良型カップ&コーンハブ

――ここに「WH-R9370シリーズ」の特徴が凝縮されている。

剛性・空力・快適性を最適化
❶初採用のカーボンスポーク

DURA-ACEホイールとしては初めて採用された「レース専用設計」のカーボンスポークは、Super Aero(5.2×0.8mm)とAero(4.0×1.1mm)形状の異なる2種類を、モデルごとの目的に応じて使い分け、使用本数や配置をアレンジ(各モデル・スペック参照)。

スポーク一本一本ではなく、ホイール全体でシステムとして剛性・空力・快適性を最適化している。

もちろんエアロ性能を極めたC99にはSuper Aeroが採用されている。

Aero(写真左)とSuper Aero(同右)形状の異なる2種類のカーボンスポーク。モデルごとに本数、配置を変えて使い分けている

空力性能と横風安定性UP
❷リム形状のエアロ最適化

近年のロードレースやトライアスロンでは、転がり抵抗低減とコントロール性向上のためワイドタイヤが主流となっていることを踏まえて、リムの内幅を前シリーズの21mmから23mmに広げ、タイヤ幅28~30Cに最適化。

さらに、先述の数百万回~数百億回にもおよぶ空力シミュレーションの結果、ホイール前後で風の当たり方が大きく異なっていたことから、前後異なる幅・形状のリム設計とし、空力性能と横風安定性を両立させた。

28~30Cのワイドタイヤとの組み合わせで、最大のエアロ性能を発揮するように設計されたリム(写真はC99フロント)

ロードでの回転性能UPの最適解
❸改良型カップ&コーンハブ

ハブについては、MTBコンポーネントのXTRで新たに採用したカートリッジベアリング式ではなく、シマノ伝統のカップ&コーンハブシステムを継承した。

あえてカップ&コーン式を選択した理由としては、ロードレースのような高い荷重がかかった際の回転トルクを最適化する上では、いまだカップ&コーンのほうに優位性があることに加え、交換可能なベアリングを採用することで、プロ仕様の玉当たり調整など「ひとつ先の調整」も含め、メンテナンス性が高められる点を挙げている。

もちろん従来型のカップ&コーンをそのまま流用したわけではなく、回転性能・防水性能UPなどの改良が施されている。

ホイールセットで最大220ℊの
軽量化も実現

また今回のWH-R9370シリーズは、前モデル(WH-R9270)と比較して、最大220gの軽量化も実現している。

【前モデルとの重量比較(前後セット)】
▼C36: 1350g → 1170g (–180g)
▼C50: 1461g → 1302g (–159g)
▼C60: 1609g → 1389g (–220g)

この軽量化が、先述の新しいカーボンスポーク技術や改良されたリム、リム・ハブ・スポーク全体のトータル設計と相まって、クライミング性能や加速性能の向上、ハンドリング安定性の維持につながっているという。

WH-R9370シリーズ
ホイールラインアップ

WH-R9370-C36-TL
山岳コース向け軽量・高反応モデル

■重量:1170g/セット
■フロント:18本 エアロカーボンスポーク
■リア:21本 エアロカーボンスポーク

■希望小売価格:
フロント198,847円(税込・以下同)
リア232,866円

WH-R9370-C50-TL
重量・エアロ・剛性のバランスに優れた
オールラウンドモデル

■重量:1302g/セット
■フロント:21本 エアロカーボンスポーク
■リア:21本 エアロカーボンスポーク

■希望小売価格:
フロント198,847円
リア232,866円

WH-R9370-C60-TL
高速巡航・スプリント向け高剛性モデル

■重量:1389g/セット
■フロント:21本 エアロカーボンスポーク
■リア:24本 エアロカーボンスポーク

■希望小売価格:
フロント198,847円
リア232,866円

WH-R9370-C99-TL-F
TT・トライアスロン専用フロントホイール

■リムハイト:99mm
■Super Aeroカーボンスポーク16本
■重量:792g
■希望小売価格:276,396円

WH-R9370-D-TL-R
C99と組み合わせ前提に開発された
リアディスクホイール

■重量:987g
■希望小売価格:526,216円

 

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