Maurten:進化したドリンクミックスと補給戦術〈星大樹さん編〉

投稿日:2024年10月14日 更新日:


ルミナ編集部

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IMハンブルクでSUB9を達成した後、9月の佐渡でAタイプ連覇を果たした星大樹さん

Maurten

強豪エイジの革命的エネルギー補給
星大樹さん編

レジェンド、フロデノからルーシー・チャールズ、史上最年少王者のサム・レイドロウ(P30~)まで世界のそうそうたるトップ選手が愛用する補給のゲームチェンジャー、Maurten(マウルテン)

世界のトップトライアスリートのみならず、日本のトップエイジたちも愛用している。

IMハンブルグでは「SUB9プロジェクト」として集大成のレースに位置付けたIMハンブルグでは、見事、自身初のSUB9を達成した星大樹さんに話を訊いた。

取材=東海林美佳
写真=小野口健太

星 大樹 Daiki Hoshi
トライアスロン歴8年。ロングを中心に活躍する強豪エイジグルーパー。アイアンマンで総合タイム9時間切りを目指す「SUB9プロジェクト」主要メンバーのひとり。アイアンマン・デビューとなった昨年6月のケアンズ大会では落車トラブルもありSUB9を達成できなかったが、約3カ月後の佐渡Aタイプでコースレコードを大幅更新して総合優勝。今季前半のメインレースIMハンブルク(6月)でSUB9、さらにその上のレベルへの躍進を狙っている。1988年、千葉生まれ。

――星さんが補給を意識するようになったきっかけは?

昨年(2023年)の宮古島トライアスロンが僕にとっての初ロングだったんですけど、そこで補給で失敗して、ランで思うように走れず6位に終わってしまったんですね。そもそも補給をナメてたんですよ。ドリンクボトルに糖質入りのパウダー入れて、あとは適当に買ってきたりもらったりしたジェルで乗り切ろうとしてたんです。

マウルテン

――カロリー計算はしてましたか?

いえ、本当に適当で。結果、全然足りなくてバイク100㎞地点以降はパワーが全然出なくなりました。完全なるエネルギー切れです。そこから、補給の重要性を認識するようになって、試行錯誤の結果、マウルテンを使うようになりました。

ルーシー・チャールズやマラソンのキプチョゲといった海外のトップ選手が使っているということで以前から存在は知っていて、やはり本気で補給に取り組むなら使ってみようと思いました。

――その後、ケアンズで初アイアンマンを完走されていますが、その時の補給はマウルテンで?

はい。ケアンズでは落車してしまって思うようなレースはできなかったんですけど、エネルギー切れで潰れることはなかったです。使ったのはドリンクミックス320と、ジェル100を45分に1本。

ランではジェル100を7㎞に1本とりました。それと、カフェイン入りのジェル100CAF100を要所要所で使っています。ケアンズではバイク120㎞地点とラン21㎞で入れました。

僕、レース中のカフェイン効果を高めるために、普段はカフェインをとらないようにしてるんですよ。だから入れたらもう、2〜3分でシャキン! です。なのでバイクの終盤とランの後半で使っています。

この時の経験で、これからはエネルギー補給はマウルテンでやっていこうと心が決まりました。腹持ちが良く安定するので練習後も空腹感が少ない。

実戦を意識したポイント練習のときにも使うんですが、練習が終わってもおなかが空かないので、食事せずにそのまま家に帰れてしまうんですよ(笑)。

――コースレコードで優勝された昨年(2023年)の佐渡Aでも、ケアンズのように何分に1回、というようにスケジュールを組んで補給をしたんですか?

はい。ただ、佐渡では携帯に工夫が必要でした。というのもIMケアンズではマウルテンがスポンサーになっているのでエイドにジェルが置いてあったんですよ。だから足りなくなればそこで補給できたんですが、佐渡だと全部自分で持たなきゃならない。なので1時間に1本にしました。

Maurten Drink Mix

リニューアルされたDrink Mix
ハイドロゲル技術はそのままに、より水に溶けやすく、口当たり滑らかになり、吸収もよりスピーディーになったドリンクミックス。ユーザーであるアスリートの声に耳を傾けた、マウルテンならではのアップデートが好評。

圧倒的に飲みやすくなったドリンクミックス

――その後、今季(2024年)はアイアンマン・ハンブルクで念願の初SUB9(8:40:44)をマーク。佐渡Aでも連覇を達成されましたが、具体的にはどのタイミングで何をいくつ使っていますか?

直近の佐渡ではエアロボトル(500ml)にドリンクミックス320を入れていました。

飲む頻度としては20分に1回。

基本的にメインはジェルを40分に1回摂るんですが、その間にドリンクミックスを挟むことによってエネルギーの枯渇を防ぎ、1回のジェルで補えないところをドリンクミックスで適度にカバーするようなイメージです。

――ドリンクミックスは今季からリニューアルされましたが、従来品との違いは感じますか?

圧倒的に「飲みやすさ」が変わりました。

従来品は比較的ドロっとしていて、特に夏場の暑い時期は、ちょっと飲みにくいと感じる人もいたと思います。リニューアルされたドリンクミックスは、のどごしも良く、サラサラになったので、従来品が苦手だった人も、ぜひ試して欲しいです。

従来品に比べて、だいぶ溶けやすくなったので、以前みたいに頑張ってシェイクしなくても大丈夫になりました(笑)。

マウルテン

――他に補給で気をつけたことは?

エネルギーはマウルテンのおかげで大丈夫でしたが、電解質をどうとるかに関してはかなり試行錯誤しました。過去に脚がつって失速してしまった経験が何度もあるので。で、シンプルですけど食卓塩を携帯して、2時間に1回5gを目安にとるようにしてました。

マウルテンに混ぜたり同時に摂取するのはNGだって聞いていたので、とるタイミングには気をつけてました。もうひとつは、やはり今の量で本当にエネルギー的に足りているかどうかは要検証だと思っています。今は1時間に炭水化物40g を目安にとっていて、練習でもレースでも特に問題はないんですが、本来だと1時間に90〜120g は必要だと聞いています。

バイクのエアロ効果を損なわずにどれだけ積めるかとの兼ね合いですが、今後は1本の容量が多いジェル160を使うのもひとつの手かなと思っています。僕はマウルテンの味、結構好きなんです。わた飴の味ですよね(笑)。

甘過ぎず、余計な味もついていないのでずっととり続けても飽きない。これだけで全然いけちゃいます。

――マウルテンで一番感じるメリットって何ですか?

空腹感を感じなくて済むことですね。実戦を意識したポイント練習のときにも使うんですが、実感するのは腹持ちの良さ。練習が終わってもおなかが空かないので、食事せずにそのまま家に帰れてしまうんですよ(笑)。

Maurten(マウルテン)とは?

Maurten

スウェーデン発の次世代スポーツニュートリションブランド。独自の「ハイドロジェル・テクノロジー」によって、かつてない高濃度の炭水化物を効率よく、胃への負担なく摂取することを可能にした革新的補給食。トライアスロン界ではサム・レイドロウ以外にもルーシー・チャールズ・バークレー、クリスティアン・ブルンメンフェルト、グスタフ・イデン、フローラ・ダフィといったトップ選手たちのパフォーマンスを支える。ヤン・フロデノも現役時代、愛用していた。

水に溶かしてドリンクとして飲むパウダータイプ(Drink Mix=写真)とジェルタイプ(Gel)がある。

Maurten

一般的なエネルギージェルよりも、やや固形に近い、もちもちした独特な食感のMaurten Gelタイプ

なぜ、カラダにやさしいのか?

ハイドロゲル・テクノロジー
「ハイドロゲル・テクノロジー」とは、炭水化物をハイドロゲルで包み込むことで、胃に負担をかけることなく吸収器官である腸まで素早く届ける技術。アイアンマンにおける補給は第4の種目と言われるほど重要な要素だが、嘔吐やおなかの不調といったトラブルに悩むアスリートは少なくない。Maurtenはこの「ハイドロゲル・テクノロジー」によってそのリスクを最小限にとどめることに成功した。

無添加、ナチュラル。
Maurten製品は香料、着色料、保存料無添加。また、ハイドロゲルの原料は海藻から抽出されたアルギン酸塩と、りんごやレモンなどに含まれるペクチンという2種類の食物繊維のみ。余計なものは一切含まず、必要なものだけが含まれているため、原料リストは至ってシンプル。

Maurten Products
製品ラインアップ



水に溶かしてドリンクとして飲むパウダータイプの「Drink Mix」とジェルタイプの「Gel」があり、「Drink Mix」には「320」と「160」、加えてカフェイン入りの「320Caf 100」の3種類がある。数字の差は炭水化物の含有量(濃度)の差。ジェルタイプは「Gel 100」と「Gel 160」、そしてカフェイン入りの「Gel 100Caf 100」の3種類。「100」と「160」の違いは内容量の差だ。

▶詳細・ご購入はコチラ
Maurten公式サイト

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