
2回目の出場にして、伝統のビッグタイトルを手に入れた「ひらめ。」こと平柳美月
第39回 宮古島トライアスロン
速報〈女子〉
写真=小野口健太
つぶれるリスクをとってでも
バイクから攻めたレースを
全日本トライアスロン宮古島大会(4月20日=男子速報はコチラ)女子の優勝争いを制したのは、昨年3位の平柳美月。前回大会を圧倒的な強さで優勝した上田藍、バイクラップを獲った巖淵知乃の両プロが故障や出産で不在の中、アイアンマン世界選手権でエイジカテゴリー表彰台に迫る活躍をしている実力者が、見事初勝利を収めている。
上田・巖淵両プロが不在といえども、平柳にとって簡単に勝てるレースではなかった。
戦前から「私よりスイム、ランなどの実力で勝る大西麻代さんに勝つには、安全なレースをしているだけではダメ。今回はランでつぶれるリスクをとってでもバイクから攻めたレースをしなければいけない」と語っていた平柳、レースでは序盤スイムから先行する大西麻代をバイク序盤でとらえることに成功。約10分のアドバンテージを得てラン勝負に臨めた。

サーヴェロの機材サポートを受けている平柳。レースでは最新のP5 Discを駆る
「ランに入ってからは『後ろから、麻代さんが追い付いてくるかもしれない・・・』とビクビクしながら必死で走っていました。ただ、自分がランで走れるペースはある程度決まっているので、最後は焦らず、あまり気にせず自分のペースで走ることに集中しました。結果的に安定した走りができました。
ランのフォーム改造中ということもあり、脚がつらないギリギリのペースで走り続けた感じですが、麻代さんの存在があったからこそ、それができたんだと思います」(平柳)

2位に入った大西麻代。得意とするランで猛追し、平柳にプレッシャーをかけ続けた
最終的には総合タイム7時間1分。コースコンディションが異なるため単純比較はできないものの、昨年の上田藍の優勝タイムをも上回る好記録で勝利を手にした平柳。
パーソナルコーチングに近いトレーニング&レースマネジメントを初めて取り入れたり、ランニングフォーム改造やバイクのエアロ対策、機材面まで、さまざまな周囲のサポートを力に代えて栄冠を手にした今回のレースは、自身のキャリアの中でもまれにみる好レースだったと振り返っている。

アイアンマン世界選手権でのエイジ表彰台入りを果たすには、すべての種目においてさらなるレベルupが必要と語る平柳。ランのフォーム改造にも着手している
Result
女子総合上位
順位 氏名 (年齢) 総合タイム
1 平柳 美月 (32) 7:01:41
2 大西 麻代(38) 7:09:11
3 Szeto ShiuYanLeanne(34)7:17:49
4 宇治 公子(43) 大阪府 7:18:25
5 前田 乙乃(27) 7:34:31
6 田中 美沙樹(26) 7:48:12
7 小早瀬 幸枝(47) 7:50:52
8 o seonjeong(49) 7:51:17
9 中村 真結(31) 7:54:04
10 鈴木 彩夏(36) 8:03:26
おめでとうございます。実力者だからこそサーベロのサポートが得られ、そして結果を出す。素晴らしいです。
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