
荒々しい断崖、巨岩が織りなすダイナミックな風景の中を190㎞ワンウェイで行く、佐渡Aバイクコースを象徴する大野亀あたりの風景
Triathlon Island SADO #01
presented by SUN FRONTIER
7年連続、国内人気ランク1位。トライアスロンの神も魅了されたアストロマン――。開催地・佐渡を起点に、島から始まる地域創成モデルをつくるサンフロンティアとともに、その魅力を深掘りする。
写真=小野口健太
佐渡 世界に誇る絶景トライアスロン
マーク・アレンも驚嘆した世界最高レベルの絶景コース
人気大会年間ランキング7連覇の佐渡国際トライアスロン(最新のランキングはLumina#96付録『トライアスロン・レースガイド2025』に掲載)。
その在位と時期を同じくして、佐渡を起点とした地域創生に取り組んできたサンフロンティアグループには、社員トライアスリートが多数居る。BタイプでデビューしてAタイプへと連続出場中の及川真樹さん(サンフロンティア不動産・人事部長)は、アストロマンの人気を支える魅力は、やはり唯一無二のバイクコースにあると実感している。
「あれだけ海岸線を1周できるコースはなかなかないですよね。ずーっと海を感じながら走れる。(大野亀やZ坂のある)大佐渡も、小佐渡も景色が良いので、走っていて飽きません。
Bタイプでは島の中央部、国中平野を突っ切っていきますが、収穫直前の田園、黄金の中を走っていくようで、あれもまた最高に気持ちがいい」

タフなレースにみんなで挑み、攻略しようという独特な連帯感が生まれるアストロマン。選手同士、応援しあうのも醍醐味
同じくB→Aタイプ連続出場中の若尾健二さん(同社・建設部長)は最近またBの楽しさを再認識している。
「ゴールした瞬間からボランティア、応援に回っています。佐渡の魅力のひとつは、応援してくれる方が一緒に戦ってくれるっていうイメージがすごくあること。その独特の応援の力で頑張れちゃうんですよね」
「ラン周回コースは選手同士何度もすれ違い、励まし合いながら走れるのがいい」(及川さん)
2019年に佐渡を訪れたKONA(アイアンマン世界選)6勝の「神様」マーク・アレンも、コースの素晴らしさとともに、成熟したレースの雰囲気に最大級の賛辞を贈っている。
「こんな素晴らしい老舗人気レースがこの島にあるなんて、知らなかったよ。バイクコースの景色は間違いなく世界トップクラスだ。それに、ここにはトライアスロンの原点がある。バイクコースはかなりの難関でZ坂は僕好みだけど、相当キツいはず。そこで記録を出そう、人に勝とうというより、みんなで頑張って難コースを克服しよう、という雰囲気があった。僕がレースしていた頃のアイアンマンを思い出したよ」

2019年に初めて佐渡を訪れたレジェンド、マーク・アレン。自然美あふれる絶景コースに興奮しきりだった
佐渡の海と夕陽はなぜ、美しいのか?
天候に恵まれた年に佐渡でトライアスロンを楽しんだ向きには、その海の美しさも印象に残っているのではないだろうか。
「スイムコースの透明度も高いです。昨年は1個目のブイを折り返して2個目のブイまでの間は、魚を見ながら泳いでました」(及川さん)

砂地の海岸だけに、天気次第では砂の巻き上がった濁りが出るが、天気に恵まれればこんなにクリアな佐渡のスイムコース
町が近い砂地の遠浅ながら好環境を保っている佐和田の海。その意外なほどのキレイさの理由を、佐渡出身・在住の前田秋晴さん(サンフロンティア佐渡・専務取締役)は、こう説明する。
「海産物が豊かな佐渡には海をキレイに保つ文化のようなものがあります。佐和田の近くにも牡蠣などの養殖をしている所もあるので、海を汚すわけにはいかない。例えば下水道の通らない山間地でも合併浄化槽が義務化されていて、生活排水が直接海や湖に出ることもない」。
佐渡の人には当たり前。けれど島外から訪れる人には特別なものに感じられる美しさは、海だけじゃない。
その豊かな自然と北の気候が生み出す空気の透明感が、佐渡の景色をある種、日本離れした色彩豊かなものたらしめている。「Aタイプでスイム1周目を終えて帰ってくると、向かっていく方向から日が昇ってくる。朝陽に向って泳ぐ感じがいいんです」(若尾さん)

天候に恵まれれば、朝陽に向かってスイムアップできる佐渡のスイムコース
スイムを彩る朝陽や、ランコースを包む夕景の息をのむような美しさは国内でも突出している。前田さんも「その透明感は、世界に誇れるレベル」と胸を張る。
「冬は雲に覆われてしまうのですが、3月から11月までは天気が良く、関東より梅雨も短め。大会のとき以外にもトレーニングなどで島に来ていただきたいですね」。
きっと延泊・合宿したくなる佐渡アスリート観光ガイドもアップ予定なので、乞うご期待。

佐和田の海沿いをメインに走るラン。日中は暑さとの戦い必至だ、マジックアワーには息をのむような美しい夕景が望める

北前船などを通じて京都や江戸とつながり様々な文化を受け入れてきた佐渡。トライアスロンも島の文化として根付いてきた
島ならではの体験を提供する
サンフロンティア佐渡
佐渡を起点に、その地方ならではの魅力(文化・歴史・自然・食事・温泉等)を生かした地域創成のカタチを構築しているサンフロンティア佐渡。
宿泊施設運営・観光資源運営・地域創生の3事業を展開しており、宿泊施設では老舗旅館「HOTEL AZUMA」「HOTEL OOSADO」の再生を手がけるほか、公式ツアー宿泊先にもなっている「たびのホテル佐渡」、山野草観察やトレッキング拠点として人気を集める「ドンデン高原ロッジ 自然リゾート」の運営も手がけている。

サンフロンティアグループからは毎年、複数の社員がレース出場やボランティア、応援で佐渡大会に参加している
「トライアスリートの皆さんには『HOTEL AZUMA』『HOTEL OOSADO』がオススメですが、会場へのアクセスの良さ重視の方には『たびのホテル佐渡』も人気がありますね」(前出・前田秋晴さん)
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