継続的な深部温度管理でKONA表彰台を実現。
CORE
深部温度モニタリングセンサー
2022年から継続してデータを蓄積・分析し、効率的に暑熱順化を進めることで、厳しい環境下でも安定したパフォーマンスを維持。結果として、2024年のKONA表彰台という大きな成果につながったTKこと竹谷賢二さん。「CORE」を長期使用することで、あらためて感じたメリットとは?
コメント=竹谷賢二 写真=小野口健太
CORE 価格44,000円(税込)
カラダの深部温度がわかるモニタリングセンサー。心拍センサーの胸ストラップや専用の腕ストラップに装着すれば、ガーミンなどのマルチスポーツウォッチに深部温度を表示させて、リアルタイムでモニタリングできる。ガーミンコネクトなどのアプリにもデータを蓄積できるほか、専用アプリを活用すれば、CORE単体でも、スマホ上での深部温度リアルタイム表示や、各種データチェックが可能。
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たけや けんじ
マウンテンバイク競技(XC)のオリンピアンで、 現役引退後はトライアスリートとしてKONA&NICE(アイアンマン世界選手権)に10年連続出場・完走。2024年には目標に掲げていたKONA(アイアンマン世界選手権年代別4位入賞を果たした。数多くのトライアスリートの指導を手がけるとともに、自身もトレーニングとレベルアップのための試行錯誤・自問自答を繰り返す日々。2×アジア・パシフィックエイジチャンピオン。
継続的な使用で失敗しない確実なレース戦略が立てられる
主に暑熱順化と暑さ対策を目的に、継続的に「CORE」を活用しながら自身のパフォーマンス向上に取り組んできた竹谷賢二さん(以下TK)。2024年には、目標としていたKONAでエイジカテゴリー4位入賞を果たした。
TK 皆さんご存じだと思いますが、「CORE」には大きく分けて、運動パフォーマンスを向上させるヒートトレーニングと、暑さに適応するための暑熱順化のふたつの活用方法があります。
私の場合は、一定のルーティンでトレーニングを計画するのが難しいため、日常生活に即した形で、暑熱順化の進捗を確認したり、レースペースを決めるための指標として活用しています。
トレーニングで数値を活用する場合、深部温度のほかにもパワーや乳酸といった指標がありますが、指標が増えると、それぞれの相関や管理で面倒になったり、現実的じゃなかったりすることがあります。
COREの導入を迷っている人や、うまく使いこなせていないと感じる人は、「深部温度」という新たな指標をトレーニングにどう落とし込むかという点で、ハードルが高いと感じてしまっているのかもしれません。
でも、難しく考え過ぎず、自分のトレーニングに合った方法で活用すれば、大きなメリットになります。

【TKのラントレーニング時「深部温度」の推移】運動をはじめて20分後くらいから徐々に深部温度が上がっていき(緑色の部分)、40分後くらいから安定していく。そのときのペース・深部温度がレースペースの基準となる。
自分のレースペースを探る方法
今年1月、宮古島や石垣島でトレーニングを行った際のデータを基に、実際の活用方法を説明してもらった。
TK データを見ると、時間の経過とともに深部温度が徐々に上昇していくのが分かると思います。深部温度はゆっくりと反応するため、運動開始から20分後くらいに上昇のピークが来て、その後40分ほどで安定します。
私の場合、そのときのペースが4分40秒〜50秒/㎞で、深部温度は約39℃弱。つまり、この範囲がレースで戦えるペースということになります。この
ペースを基準にトレーニングを積めば、レース本番での安定したパフォーマンスにつながります。

心拍センサーベルトや腕に装着して深部温度を測定。データを蓄積し、感覚と数値をすり合わせる作業を繰り返すことで、自分の暑熱耐性の傾向を把握していく
最初のうちは大きな変化を感じにくいかもしれませんが、まずは4週間、さらに2カ月、3カ月、1年と継続して記録していくことで、熱耐性や適応ペースが大きく変化していくのが分かっていきます。
シーズンインとなるロングの宮古島やIM台湾、51.5㎞の石垣島など、春のレースから導入したい場合は、まず4週間継続的に記録を取り、変化を確認していきます。実際には、その期間だと短いため、4月のレース後も記録を継続し、6月〜9月の間にレースペースを確立して練習を積むことが理想的です。
そうすればKONAをはじめとする秋の本命レースに向けて万全の状態で臨むことができるはずです。

2022年から継続的に深部温度を管理し、暑さに対する不安がなくなった中で、2024年アイアンマン世界選ではエイジ4位、初の表彰台へ
深部温度で自分の傾向を知ればレース中の失速も防げる
また、多くのトライアスリートが活用しているガーミンの暑熱順化機能とCOREの「暑熱順化スコア」の兼ね合いについてもTKの見解を聞いた。
TK ガーミンの場合は気象データにおいて定義されている気温以上で運動を続けていくと、適応が100%になります。一方、COREの暑熱順化スコアは外気温だけではなく、個人の深部温度も考慮されるため、ガーミンが100%のときは50%くらいというイメージ。
アプリの説明では50%までが慣れてきた人、50%超えは上級者、90%以上は猛者になるので、90%以上を狙っていきます。私も「猛者」になるのを楽しみにトレーニングを積み、KONA前は90%をキープできていたので暑さに対する不安感は例年に比べてはるかに少なくて済みました。

2024KONA ©KentaOnoguchi
ただ、KONA前に調整で出場した佐渡Bのときはオーバーペースになり、リアルタイムで確認すると深部温度が40℃。これは私にとってはオーバーヒ
ートとなる数値なのですが、自分の状況が分かっていたので、冷静に対策をとることができました。
このように、暑さへの耐性を鍛えていても適応以上にペースを上げれば、それを維持するのが難しくなることもあります。そこで暑熱順化をトレーニングに取り入れていれば、あわてずに次の一手が打てるようになり、レースに自信がもてるようになるのです。
深部温度モニタリングセンサーCORE
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