暑熱順化トレーニングは「暑さ慣れ」だけじゃない。
心拍、パワーに次ぐ第3の指標《深部温度》を明確に把握できる「CORE」。その真価は「暑さ慣れ」だけじゃない。ロングの強豪エイジがこの冬、実践した「パフォーマンスUPのアプローチ」としてのヒートトレーニング。
2022年にはKONA(アイアンマン世界選手権)完走も果たしている26歳、ロング派強豪エイジ。2023年は宮古島大会5位、ロング日本選手権(佐渡)4位。このオフのCOREを活用したヒートトレーニング導入で、宮古島でのさらなる上位入賞を狙っている。
写真=小野口健太
冬に実践したヒート練習で
パフォーマンスに変化は?
暑いレースでの実戦対策という切実なニーズの下、日本でも愛用者が増えているCOREだが、本当の活用メリットは、一定量の熱負荷をかけて効率良くパフォーマンスUPを図るヒートトレーニングが正確にできる点にある。
人間の身体は熱ストレスを感じると、血中の血しょうを増やす。これにより乱れる血中成分のバランスを整えるためにヘモグロビンを生成、酸素を運搬するヘモグロビンが増えることでパフォーマンスが向上するというのが、基本的なメカニズムだ。
実際、ブルンメンフェルトら世界のトップ選手たちは、寒い冬でもCOREをフル活用する。
日本でもその有効性を実証すべく、このオフ、ヒートトレーニングを取り入れているのが山岸穂高さんだ。
今年2月には、その途中経過をチェックすべくランニング・パフォーマンステスト(呼気ガス測定)を実施。脂肪をエネルギーとして活用する効率が上がり、ランニングエコノミーも向上していることがわかった。
「脚を故障してスピード練習ができていなかったのですが、低強度練習の蓄積で狙った強化ができていることがわかって少しホッとしました。COREで深部温度を正確に把握して行うヒートトレーニングは、運動強度をそれほど上げなくても熱負荷をかけられるので、脚を故障している中での強化にもかなり効果的でした」
故障しつつもヒート練習導入で
脂肪を活用できる能力がUP!
八木勇樹さん ケガをしてMAXで走れない中でやっていることの狙いとしてはかなり当たっていると思います。脂肪を活用する能力やランニングエコノミーが向上。代謝境界点も上がっていて11月段階ではキロ4分17秒では糖代謝優位だったところ、今なら同ペースでもまだ脂肪を使えている。VO2MAXは低下したものの70を超えたらそれ以上高くなってもパフォーマンスにはあまり影響がないと言われているので問題ない。宮古島が楽しみですね。
冬場はアイテム活用で
効率良く深部温度を上げて練習
気温が低く深部温度を上げるのに時間がかかる冬場はサウナスーツのようなCOREの専用スーツ(写真上・国内未展開品)も活用してヒートトレーニングを実践した山岸さん。
例えばバイクでは自身のヒートトレーニングゾーン39.0℃±0.5℃で60分~90分乗るといったメニューを週2~3回くらいの頻度でトレーニングの中に組み込んだ。
価格44,000円(税込)
カラダの深部温度がわかるモニタリングセンサー。心拍センサーの胸ストラップや専用の腕ストラップに装着すれば、ガーミンなどのマルチスポーツウォッチに深部温度を表示させて、リアルタイムでモニタリングできる。ガーミンコネクトなどのアプリにもデータを蓄積できるほか、専用アプリを活用すれば、CORE単体でも、スマホ上での深部温度リアルタイム表示や、各種データチェックが可能。
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気軽に本物のトレーニングを。
RDC GYM
八木さんが主宰する「RDC GYM」は今回取材・撮影協力をしてくれた目黒店のほか、銀座、神田小川町の3店舗を展開するトレ ーニングジム。専門家指導の下、低酸素トレーニングやファンクショナルトレーニングといった本物のトレーニングを気軽に受けられるとあってトライアスリートの利用者も多い。目黒店ではケアや今回のようなパフォーマンス測定を受けることもできる。
▶詳しくは公式サイトで
https://gym.rdc-run.com/