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11/15開催 今シーズンのラストを飾る秘蔵の穴場【IM70.3 フーコック】参戦ガイド

投稿日:2026年8月28日 更新日:


ルミナ編集部

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今シーズンのラストを飾る秘蔵の穴場。
「アイアンマン70.3フーコック」参戦ガイド

2025年11月に開催されたアイアンマン70.3フーコック(ベトナム)に参戦した、作家でトライアスリートの旅烏こと、謝孝浩さん。今後参加を考えている方に向けて、レースからホテル、交通、グルメ、観光まで、ガイドしてくれました。読むだけでも旅に出た気分になれるレポートです。今年のレースはまだエントリー可能、「出たい」と思った今、挑戦の扉をたたきませんか。まずはレース編をお届けします。

文=謝 孝浩(旅烏)
写真=大会オフィシャル、謝さん提供

2026年11月15日 アイアンマン70.3フーコック
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謝 孝浩 Takahiro Sha
1962年長野県生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。 在学中には探検部に所属しパキスタン、スリランカ、 ネパールなどに遠征する。卒業後は秘境専門の旅行会社に就職し、添乗員としてアジア、アフリカ、南米など世界各地を巡る。2年で退職し、5カ月間ヒマラヤ 周辺を放浪。帰国後はPR誌、旅行雑誌、自然派雑誌などに寄稿するようになる。その後、トライアスロン雑誌での大会実走ルポなどを通じて日本にも目を向けるようになり、各地を行脚している。「トライアスロン旅烏」シリーズは、Lumina創刊以前から続く、長寿&人気連載。今回はWEBマガジン特別編。著書にルポ『スピティの谷へ』(新潮社)、小説『藍の空、雪の島』(スイッチ・パブリッシング)など。

円安でも大丈夫。ダナンの次に狙うべき
旅烏が惚れ込んだベトナム最南端の極上リゾートレース

暦の上では立秋を過ぎて「秋」——とはいえ、体感はまだまだ真っ盛りな「夏」!

佐渡国際トライアスロンやアイアンマンジャパン南北海道など、9月のビッグレースに向けて、トレーニングに熱が入っている方も多いのではないでしょうか。

そしてこれらの大勝負が終わると、いよいよ日本のトライアスロンシーズンも終盤を迎えます。「あぁ、今年のシーズンもこれで終わりかぁ……」そんな寂しさを感じているあなたに、ぜひ教えたいとっておきの締めくくりレースがあります。

それが、11月15日に開催される「アイアンマン70.3フーコック」です。

「フーコック……?」と首を傾げるトライアスリートも多いかもしれません。 フーコック島は、カンボジア国境近くのベトナム最南端に浮かぶ島。実は今、世界中の旅人から熱い視線を集めている大注目の極上リゾート地なんです。

ベトナムのレースといえば、日本からの直行便がある「ダナン」を思い浮かべる方が多いはず。たしかにフーコックには直行便こそありません。しかし、だからこそ味わえる隠れた魅力とワクワク感に溢れているのです。

何を隠そう、人とは違うローカル色満載の大会が大好物な私(旅烏)も、昨年実際に参戦!

見事にその魅力に撃ち抜かれ、一気に大ファンになってしまいました。レースそのものはもちろん、アフターレースの観光やグルメも見どころ満載。

魅力がぎっしり詰まった、まさに秘蔵の穴場スポットです。

「円安だし、原油高で飛行機代も高いから……」と、しばらく海外レースを諦めていた方にこそ朗報です。フーコックなら、びっくりするほどリーズナブルな予算で叶う“ちゃんと手の届く海外レース”。

今シーズンの最高のラストを飾る選択肢として、魅惑のフーコックへ飛び込んでみませんか?

舞台は「淡路島」サイズ!
いざアイアンマン一色のマリーナエリアへ

フーコック島は、ベトナムの最南端、タイランド湾に浮かぶ島です。カンボジア沿岸からわずか15kmという位置にあり、その広さは日本の「淡路島」とほぼ同じ。

南北に約50km、東西に約25kmという涙のしずくのような形をしており、北の端から南の端まで車で1時間半〜2時間程度で移動できます。

大きすぎず小さすぎない、まさに「数日の滞在で遊び尽くすのにちょうどいいサイズ」の島なのです。

アイアンマンのメイン会場となる「マリーナエリア」は、国際空港からもほど近い島の中央部に位置し、どこまでも続く美しい砂浜「ロングビーチ」に面しています。

レジェンド降臨! 熱気あふれるウェルカムパーティー

私(旅烏)がマリーナエリアのホテルに到着したのは、レースの2日前。一歩足を踏み入れると、周辺はすでにアイアンマン一色に染まっていました!

華やかなフィニッシュロードや活気あふれるEXPO会場の雰囲気は、まさに世界基準の「アイアンマン仕様」そのもので、見ているだけで胸が高鳴ります。

夜には、絶品のベトナム料理などが並ぶビュッフェスタイルのウェルカムパーティーが開催されました。 なんと、ステージにはトライアスロン界のレジェンド、マーク・アレン氏が登壇。

レジェンドからの直接の激励メッセージに、集まったアスリートたちの士気も急上昇します。

さらに、ド迫力のファイヤーダンス(炎のダンス)のパフォーマンスも飛び出し、レースに向けた会場のボルテージは最高潮に達しました。

【実録】ノーウエットの洗礼とサプリ忘れの大失態!?
旅烏の「アイアンマン70.3フーコック」ドタバタ参戦記

Swim:白キャップの猛追と、恐怖の「沈む脚」

プロ選手に続き、エイジグループが予想タイム順にローリングスタート。私は30〜40分想定の「ゾーン3(赤キャップ)」の最後尾から意気揚々と海へ飛び込みました。

しかし、泳ぎ始めてすぐに違和感が。やたらとバトルが多いな……と周りを見渡すと、なんと全員白キャップ!

すぐ後ろの「ゾーン4」の選手たちに次々と飲み込まれていたのです。「ひえ〜!」と心の中で叫びながら大パニック!

原因は完全に私の見誤りでした。海水温が高いため「ウエットスーツ禁止」のレースだったのです。

普段ウエットの浮力に頼り、バタ足をほとんどしない私の脚は、重力に負けて沈む一方。

ちっとも前に進みません。おまけに謎のチクチク(チンクイムシ?)の攻撃に耐えながら、大外を回ってなんとかバトルを回避。

予定より10分以上遅れてスイムアップしたものの、慣れないバタ足のせいで陸に上がっても脚がもつれ、トランジションも結局6分半のノロノロ通過。いきなりの「トホホ」な幕開けとなりました。

Bike:サプリ全忘れの絶望を救った、奇跡の「激ウマ」ジェル!

バイクコースは「フラット基調」と聞いていたので、修理上がりで乗り慣れていないTTバイクを、ただ「格好良さ」を優先して無謀にも投入。案の定DHポジションがしっくりきません。

出だしこそテレビクルーのバイクが並走してくれたため、見栄を張ってバシバシこぎましたが、彼らがいなくなった途端に脚からスッと力が抜けました。

さらに実は今回、またまたやっちまっている旅烏! ななんと、補給食用のサプリメントを日本にすべて忘れてきてしまっていました。

ベテランにあるまじき大チョンボなのですが、もうこうなったら仕方がない。

開き直って、現地のエイド頼みに徹することに。というわけで最初のエイドで配られていた大会支給の「エナジージェル」に飛びつきました。

濃厚なチョコレート味のジェルを口に入れた瞬間……「う、うまい!」 日本のケミカルな味とは違う、お菓子のような自然な甘さ。

甘党の私にはたまらない味で、力がみるみる回復していきました(後で調べると、ベトナムの自然素材を使ったトレイルランナー開発の超優秀ジェルでした)。

ライムジンジャー味も最高で、思わぬ怪我の功名にテンションも復活!

コースはリゾート地とローカルな街並みが混ざり合う、適度なアップダウンのある2周回。激ウマジェルのおかげで、最後の10㎞はようやくDHポジションでガンガン攻めることができ、全体の3/4くらいの順位でなんとかランへと繋ぎました。

Run:市場の塩と氷袋で作る、歓喜の赤じゅうたん!

ランは、ヤシの並木道が続く美しい海岸線沿いの往復コースです。すれ違いざまに日本人選手にエールを送るつもりが、私のバイクが遅すぎて彼らはとうにフィニッシュ済み。またしてもトホホ。

両膝の半月板がすり減って全くない私にとって、キロ7分前後が精一杯のペース。それでも「エイド間は絶対に歩かない」と決めて淡々と足を前に進めます。

熱中症対策の頼みの綱は、エイドの激ウマジェルと、昨日ローカル市場で買ったザボンに付いていた「香辛料入りの塩」!

アイアンマンの運営はさすがで、エイドの水は冷たく、氷入りのビニール袋まで用意してくれていました。これを背中やキャップに忍ばせ、曇り空にも助けられて熱中症の危機を回避。

2周目からはコーラも投入し、キロ8分、9分とペースは落ちましたが、疲弊した脚とは裏腹に気持ちだけはずっと元気でした。

そして最後の1km、残った力を振り絞って少しだけビルドアップ。 歓声に包まれた華やかな赤じゅうたんのフィニッシュロードを、両手を高く掲げて駆け抜けました!

フィニッシュエリアでは、高校生ボランティアたちが満面の笑顔で、キンキンに冷えた「濡れフィニッシャータオル」を背中にかけてくれました。

その素朴な優しさと、ご褒美の水風呂プール&マッサージで、疲弊した身体と心が一気に癒やされていくのを感じた、極上の1日でした。

参戦した日本人選手のみなさんに聞く
フーコックの魅力

ベトナム在住やかつて駐在していた方など、フーコックを知る人はベトナム通の方が多かった!

左から上月さん、鮎澤さん、嶋村さん

上月浩さん(トライアスロン暦5年/ハノイ在住)
フーコックは、4年前に5105があり、3年前から70.3になりました。4年連続4回目の出場になります。トライアスロンをはじめたきっかけの場所で、特別の思いがあります。海も綺麗だし、運営もどんどんよくなって、ベトナム人のアスリートも増えて嬉しく思っています。

鮎澤貴孝さん(トライアスロン暦13年)
2013年までベトナムに赴任していて、現在は日本在住なのですが、フーコックは2回目の参加となります。ここの魅力はなんといっても海が見えるランコースですね。

ベトナムの酷暑の時期5月に開催されるダナンにも参加しているのですが、ダナンに比べると涼しいのが魅力です。レースとしてきっちり走れるのがいいですね。

嶋村洋介さん(トライアスロン暦8年)
5月にダナンにも参加したのですが、日本で同じスイム練習をしている鮎澤さんに、ダナンより綺麗な海があると聞いて、フーコックに参加しました。ベトナムは、比較的、物価も安く、飛行機も安いので旅行費用も抑えられるのも魅力ですね。

塩川さん

塩川尚也さん(トライアスロン暦4年)
日本からチーム3名で参加しました。かつてホーチミンに住んでいたこともあるのですが、70 .3があることは知りませんでした。バイクもランも走りやすいコースでしたね。スイムはウエットなしというのが気持ちよかったです。

スイカやバナナ、氷も配ってくれてエイドも充実していてホスピタリティが素晴らしいですね。

大田さん

大田泰正さん(トライアスロン暦9年)
広島県福山市在住ですが、仕事でベトナムによく来ています。フーコック2回目です。参加人数が少なめなので、バイクコースに余裕があり、スピードを出せるのがいいですね。安全なので初心者の方も楽しめるのではないでしょうか。

アフターレースでは、なんといっても海鮮料理が美味しい。鮮度が抜群です。ぜひ味わってもらいたいですね。

村田さん

村田裕幸(トライアスロン暦5年/ホーチミン在住)
フーコックはベトナム人にとっても、行きたいところのNo.1になるようなリゾート地です。大規模な水族館やディズニーランドのような施設があり人気の観光スポットです。新婚旅行に選ぶような島ですね。

まだまだ富裕層が多いのですが、ベトナム人のトライアスリートも増えてきましたね。大会はダナンに比べても海は綺麗だし、透明度も高く泳ぎやすいし、島の人がフレンドリーなところがいいですね。

>>交通、アコモデーション、観光・グルメ編に続く

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