アイアンマンで見かけるパーツと言えば「XLAB」(エックスラボ)。バイクパートに不可欠な給水システムを空力改善にも用いるという発想で、コナをはじめ各地のレースで人気です。
そうなると気になるは、どのくらいタイムに効くのか、何を付けると効果があるのか、ですよね。XLABの本国サイトに、風洞実験の記録が掲載されていたのでちょっと調べてみました。
フロントハイドレーション(DHバー上での給水) TORPEDOシリーズ
一般的なボトルとエアロ設計を行ったTORPEDO用ボトルでは空気抵抗に64.7%の差があり、36km/h時のタイム短縮効果は142秒。
通常のボトルを使用した場合
TORPEDOの場合
ステム後部の空気抵抗 STEALTH POCKETシリーズ
ステムとトップチューブの段差を埋めるトップチューブバッグ STEALTH POCKETを使用した場合は36km/hで156秒短縮。
ステム後部の抵抗
STEALTH POCKETの場合
リアシングルリアボトルキャリアー(DELTAシリーズ)
ドラフティングに代表されるように、ある物体の後方に別の物体を置いた場合、後方の物体の空気抵抗は劇的に減少します。
サドル後方がまさにその状態で、ここにボトルを配置すると大きな効果がある事が90年代初めに発見され、風洞実験で研究が進められてきました。
DELTAシリーズを使用した場合は、36km/hで129秒の短縮効果があります。
全体の短縮効果
上記のもの以外も含めてトータルでのタイム短縮は、ロングのレースで9分15秒(36km/h)にもなります。
あくまでも計算値で速度域や風の有無、トライアスリートの体形などによって実際には変わってきますがちょっと物欲わいてきちゃう数値ですね!
各製品のURL
TORPEDOシリーズ(フロントハイドレーション)
STEALTHシリーズ(トップチューブバッグ)
DELTAシリーズ(リアシングルボトルキャリア)
XLABカタログ(PDF)