
On共同創業者コペッティ氏、COOマウラー氏 Interview #01
世界同時発売!
クラウドフラッシュ
On史上最速のパフォーマンスモデル。

「クラウドフラッシュ」が世界先行発売された東京マラソンEXPOのために来日したOn共同創業者コペッティ氏(左)と、COOのマウラー氏(右)。マウラー氏が持つのはISPO「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」のトロフィー
取材/東海林美佳 写真/小野口健太
世界で最も権威ある賞のひとつと言われるISPO「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、今年の東京マラソンEXPOで全世界に先駆けて先行発売され話題となった「クラウドフラッシュ」が、待望の正式リリース(全世界同時発売)となった。
無駄のない研ぎ澄まされたフォルムと、ホワイト & ネオンイエローの軽快なカラーリングが目を惹くこのシューズには、Onが現在もち得る最新のテクノロジーをコスト度外視ですべて詰め込んだものとなっているという。
Onの共同創業者であるキャスパー・コペッティ氏はこのモデルを「クルマで言えば、コンセプトカーみたいなもの」と表現する。
では具体的には「どこが」、「どのように」新しいのか?
コペッティ氏(C)、およびCOOのマーク・マウラー氏(M)に具体的に紐解いてもらった。

Onの最新のテクノロジーがすべて投入され、リオ五輪などのトップレースでその実力が証明された「クラウドフラッシュ」(税別18,800円)
リオ五輪に向けて開発された
最上級モデル
———もともとは、リオ五輪に向けてトップアスリートのために開発されたモデルだそうですね。実際本番ではいた選手はいたんですか?

自らもサブスリーランナーでアイアンマン経験者。テストランナーも果たせる脚をもつCOOマウラー氏
M ニコラ・スピリグ(※1)は、それまでははき慣れていた「クラウド」を使っていましたが、リオに向かうトレーニングでは「フラッシュ」を使っていました。現在は本番用もこのフラッシュにはき替えています。
また、男子ロシア代表のアレクサンドル・ブルカンコフは五輪本番ではきました。リオ後にOnアスリートの仲間入りをしたハビエル・ゴメス(※2)もこれからフラッシュでレースを戦う予定です。

Onアスリートのニコラ・スピリグ。現在は実戦にもクラウドフラッシュを投入している
©Delly Carr/ITU
———フラッシュの特徴を具体的に教えてください。アスリートのパフォーマンスにどう貢献するのでしょう?
C 軽量性、スピードを生む高い反発性など、速く走るための要素を備えたレーシングモデルです。一方で、通常のレースシューズにはないサポート性も同時に備わっているのがOnならではの特徴です。
通常レース用とされているシューズにはサポート性、クッション性が足りないと私たちは思っています。ゴメスやスピリグのようなトップ選手であってもレース終盤には疲労との戦いがある。
適度なクッション性とサポート性は、どんなレベルのアスリートにとっても必要なものなんです。

オリヴィエ・ベルンハルドらとともに「On」ブランドを立ち上げた共同創業者コペッティ氏。トラックではなくロードを走るトライアスリートからは特にサポート性やクッション性を求める声も多いと語る
新素材で「クッション性」と
「反発力」「耐久性」がアップ
———従来モデルとの違いを教えてください。
M これまでのOnのレース用モデル「クラウドレーサー」と比べてみると、見た目は薄くなっていますが、クッション性はより高くなっているんです。
その大きな理由はミッドソールがないこと。クッショニングはすべてCloudTec(アウトソールのループ状になったクッションパーツ)が担っています。
また、フラッシュでは素材そのものも新しく開発しています。気泡の入ったフォームを成型してつくられるEVAと呼ばれる素材にハイクオリティなラバーを混ぜ、クッション性に加えて反発力、復元力にも優れたハイブリッド素材で、もちろん耐久性も高い。通常のエリート用レースシューズに比べ遥かに長もちします。

ミッドソールがなく、CloudTec(ループ状になったパーツ)でクッション性を確保。アウトソールとアッパーの間に配された「スピードボード」には、反発性がさらに高い新素材が採用された
C Onのシューズには、反発力を生むためにアウトソールとアッパーの間に「スピードボード」というパーツが用いられているのですが、その素材として、これも新たにPeBaxを用いています。
これは、スキーブーツによく使われる素材で、反発性と耐久性が素晴らしく高く、その反発力が劣化することもありません。これがスピードを増幅してくれるわけです。
M アッパー素材もすべて新しいものです。2重構造になっていて、内側は足を包み込むソック形状で裸足ではけるよう、なめらかにデザインされています。
外側は薄くて速乾性のメッシュ素材。補強のスケルトンラインは縫製ではなくプリントされているので縫い目もありません。

アッパーは2重構造になっていて、内側は足を包み込むソック形状で、裸足でもはける。トライアスリートにはうれしいつくりの良さ
ベストセラー「クラウドフロー」
その人気の理由は?
———昨年11月に発売になった「クラウドフロー」と、この「クラウドフラッシュ」とのポジショニングの違いは?
C フローもミッドソールがなく、EVA 製の CloudTec が衝撃吸収性を担うタイプのモデルですが、フラッシュに比べクッション性もより高い、トレーニングからレースまでこなせるパフォーマンスモデルです。それでいて他社のパフォーマンスモデルに比べたら格段に軽量なのが特徴です。
M レースに使うアスリートも実は多いんです。ゴメスは今年のIM70.3ドバイでこのモデルをはいて優勝しましたし、フレデリック・ヴァン・リルデ(※3)も昨年のIMコズメルではこのモデルで優勝しています。
C 軽量かつクッション性が高いということで、普段重いトレーニングシューズで練習している選手がレースで使うというケースが多いみたいですよ。
世界的には一番のベストセラーモデルになっています。

昨年11月に発売されたクラウドフロー。軽量性とクッション性、耐久性を併せもつ人気モデルで、ゴメスはIM70.3ではこちらを選択している
———近く、また新モデルがリリースされると聞いています。
C 具体的なことはまだお伝えできませんが、クラウドフラッシュとは別系統のレーシングシューズが出ます。今の「クラウドレーサー」の進化系だと思っていただければ間違いないでしょう。こちらも、お楽しみに!
(Interview #02 「ハビエル・ゴメスがOnを選んだ理由」へ続く/https://lumina-magazine.com/archives/news/1960)
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4月6日に世界同時発売された「クラウドフラッシュ」。Luminaのショッピングページで購入すると、Onブランドの限定ステッカー(ホワイトとブラックのセット)が付いてきます。先着50名様限りの特典です!
「クラウドフラッシュ」発売記念Interview〈番外編Movie〉
On共同創業者コペッティ氏、「クラウドフラッシュ」を語る。
《本文注釈》
※1 ニコラ・スピリグ(スイス=写真左)・・・ロンドン・オリンピック金メダリスト。妊娠・出産を経て復帰し、母として臨んだリオ五輪では優勝候補筆頭のグゥエン・ジョーゲンセン(写真中央)を最後まで追い詰め、2大会連続のメダル(銀)を獲得

©Delly Carr/ITU
※2 ハビエル・ゴメス(スペイン)・・・ロンドン・オリンピック銀メダリスト。北京、ロンドン、リオとオリンピック3大会にわたり優勝候補に挙げれらてきたITUサーキットのスター選手。リオでは大会直前のケガで無念のDNSとなったものの、2020年東京五輪への挑戦も表明。同時にアイアンマンでも世界王者を狙える位置にいる
※3 フレデリック・ヴァン・リルデ(ベルギー)・・・アイアンマン・ディスタンスで頭角を現し、2013年にはコナを制して世界王者の座に就いたトッププロ。王座から離れた現在も、世界の十傑に入る実力をキープしている。

©Kenta Onoguchi
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