On共同創業者コペッティ氏、COOマウラー氏 Interview #02
「On」とともにコナから2020東京へ、ゴメスの新たな挑戦がはじまる。
取材/東海林美佳 写真/小野口健太
オリンピック金メダリストのニコラ・スピリグ(※2)、アイアンマン世界王者のフレデリック・ヴァン・リルデ(※3)など、頂点を極めたトライアスリートが名を連ねるOnアスリート。
そこに今年から加わったのは、WTSシリーズ世界チャンピオンに5度輝き、トライアスロン界最速ランナーとしても知られるハビエル・ゴメス(※1)。Onは、そんな彼がさらなる高みを目指すための選択だという。
その経緯、そしてOnとともに歩む今後のゴメスのロードマップについて、On共同創業者のキャスパー・コペッティ氏(C)、およびCOOのマーク・マウラー氏(M)に聞いた。
2018年、IRONMAN世界選手権
そして、2020年の東京五輪へ
———ゴメスがOnアスリートになった経緯を教えてください。
C ハビエルは研究熱心で、いつも最新のテクノロジーに興味をもっているアスリート。その点はニコラ・スピリグと似たところがありますね。
Onのアスリート・マネージャーを務めるラディ・ディムコは、いつもレース現場に帯同し、契約アスリートをきめ細かくサポートしているのですが、その働きぶりもハビエルの印象に残っていたみたいです。
M ハビエルは、シューズの提供はもちろんですが、東京オリンピックでメダルを獲得するという目標のために全力でサポートしてくれるパートナーが欲しかった。それがOnだったというわけです。
もちろん彼はトライアスロン界最速のランナーですから、フットウェアへのこだわりも人一倍強い。そんな彼の声を取り入れ、今後の開発にも生かしていきたいと考えています。
———彼はOnのどの部分に共感しているんでしょうか?
C クッショニング性能によって身体への負荷が軽減され、ケガなくたくさんのトレーニングをこなせる、というところでしょうね。
———以前彼は、自分は元スイマーだから、ランで量をこなすようなトレーニングは故障リスクが高まる。なので、あまり距離は踏めないんだと言っていたことがあります。
C Onは故障を防いで快適に走る、というのがそもそものコンセプト。それは今でも変わりません。ハビエルもそこに共感してくれているのだと思います。
———2月にはドバイのIM70.3で優勝していますよね。これから長い距離へと移行していくのでしょうか?
M 彼は今年はオリンピックディスタンスのレースとIM70.3にフォーカスしています。IM70.3では世界選手権も狙っていますよ。
そして来年はいよいよコナ。ヤン・フロデノとの一騎打ちになるでしょうね。楽しみです。
その後にいよいよ東京オリンピックのメダル獲得へ向けて動きだすことになります。
———コナを経てオリンピックですか! 意欲的なプランですね。でも非常に楽しみです。
カンチェラーラがOnをはいて
トライアスロンデビュー!
C Onアスリートにはトップトライアスリートが多数名を連ねていますが、実はサイクリストの間でも好評なんです。
M そう、あのファビアン・カンチェラーラも実はOnの愛用者で、彼のおかげでトレック・セガフレードチームもOnをはいてくれています。さらに、カンチェラーラは今年トライアスロンデビューも予定しているんです。
———カンチェラーラがトライアスロン?
C 彼は今年秋のバルセロナで行われるレースでデビューしますよ。今、ニコラ(・スピリグ)が彼にトライアスロンのやり方を色々伝授しているところです。
———ふたりともスイスのアスリートですが、すごいですね。Onのご縁で金メダリスト同士がこんな形でつながるという……。トライアスロン界はますます盛り上がりそうです。今日はどうもありがとうございました。
【関連インタビュー】
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《本文注釈》
※1 ハビエル・ゴメス(スペイン)・・・ロンドン・オリンピック銀メダリスト。北京、ロンドン、リオとオリンピック3大会にわたり優勝候補に挙げれらてきたITUサーキットのスター選手。リオでは大会直前のケガで無念のDNSとなったものの、2020年東京五輪への挑戦も表明。同時にアイアンマンでも世界王者を狙える位置にいる
※2 ニコラ・スピリグ(スイス=写真左)・・・ロンドン・オリンピック金メダリスト。妊娠・出産を経て復帰し、母として臨んだリオ五輪では優勝候補筆頭のグゥエン・ジョーゲンセン(写真中央)を最後まで追い詰め、2大会連続のメダル(銀)を獲得
※3 フレデリック・ヴァン・リルデ(ベルギー)・・・アイアンマン・ディスタンスで頭角を現し、2013年にはコナを制して世界王者の座に就いたトッププロ。王座から離れた現在も、世界の十傑に入る実力をキープしている。