トライアスロンのレースにも「Roubaix SL8」
スペシャライズドは、20年前にエンデュランスロードというカテゴリーを創り出した。その歴史あるエンデュランスロードバイクの最新型であるRoubaix SL8(ルーベ・エスエル・エイト)を2023年9月13日に発売した。
5グレードとフレームセットをラインアップし、初めてのカーボンロードバイクからロングライドを好むコアライダーまで、幅広い選択肢を提供する。
今回新登場のRoubaix SL8は、Future Shock 3.0を搭載し、今までにないほど軽く、速く、スムースな乗り心地を実現した。Roubaixの快適性は、ライダーのあらゆる不安を払拭し、路面を気にせず走れることで、どんなルートでも快適にトレーニング、またレースできる。
エンデュランスジオメトリーを先駆けて開発
Roubaixのエンデュランスジオメトリーは、ライダーをバイクにただ乗せるのではなく、一体感の高いポジションを作っている。そのため、手、腕、肩の圧迫が軽減され、どんな道も安心して走ることができる。
それでいて、山岳ルートの曲がりくねった下りを切り裂くように攻めることもできる。この実証済みのパフォーマンスはそのままに、太いタイヤをはいたときにつま先のクリアランスを確保できるよう、フロントセンターを数ミリ延長した。
さまざまコース、条件で行われるトライアスロンのレースにも対応してくれそうだ。
よりスムースに、速く、そして安全に
フロントの新しいFuture Shock 3.0とリアのAfterShock テクノロジーにより、荒れた路面を走行したときの衝撃を同クラスの他社製バイクとの比較で53%より多く吸収する。
そのため、疲労の蓄積を抑えながら、道路の上を浮かぶように自信をもって快適に進むことができる。さらに機敏で、高い横剛性によってパワーを確実に路面に伝えつつ、バイクを精確に操作できる。
さらに、最大38c/40mmのタイヤクリアランスが今まで以上に荒れた路面をスムースに感じさせ、未舗装路さえも走れてしまうので、より多方面へのライドを安全に楽しめるようになった。しかも、肩と首の圧迫や、手と腰への負担を減らすことができる。
Future Shockはステムとヘッドチューブの間に配され、ホイールが段差とぶつかった瞬間にフォークを介して身体に伝わる力を相殺する方向に動く。ハンドルバーで感じられる衝突や振動は大幅に減るが、バイクのフロント側の剛性は保たれるため、シャープなライン選びを邪魔しない。
新型Roubaixとともに登場するFuture Shock 3.0は、個々のライダーに特化したチューニングが容易になり、走行時のポジションに関わらず、ステアラーの軸上でスムースに20mm動いて衝撃を吸収する。
従来のフォークのように、衝撃を受けると後方へしなり、減速を招くことはない。
AfterShock テクノロジー
フロントのFuture Shockには、前後バランスの取れた走りを実現し、ライダーを完全に路面振動から切り離すパートナーがバイクのリア側に必要だ。
その役目を担うのがPave シートポストとドロップド・クランプデザイン。これらがひとつとなり、AfterShock テクノロジーを形作っている。
Pave シートポストは、路面からの突き上げで動いたリアアクスルと反対の後方へしなるよう、カーボンレイアップを配置。この動きがサドルに伝わる衝撃を軽減させる。
しかし、その際に減速が生じることはなく、バイクのリア側の剛性を高く保つため、こいだ力をダイレクトかつ効率的に路面に伝えることができる。
Roubaix史上、最軽量かつ最もエアロ
エンデュランスロードでありながら卓越した空力性能、優れたレスポンスと軽量性を兼ね揃えるRoubaix SL8。バイクの先端形状を改良して風の流れを最適化し、空気抵抗を4ワット削減。フォークやダウンチューブの形状を見直し、シートステーを風に当たらないようさらに低く配置されている。
また、世界最軽量の市販バイクであるAethosからの学びを生かし、新型Roubaixではレイアップを最適化して、フレーム重量を50g以上削減した。
形状による負荷の伝わり方をより深く理解するにつれ、多くの剛性レイヤーが不要に。ダウンチューブ自体の形状や、ダウンチューブとヘッドチューブやシートチューブとの接合部から、材料を大幅に取り除くことに成功した。
また、シートチューブ周辺とボトムブラケット周辺の重量を削減し、FACT 12rカーボン(最高品質のカーボンブレンド)を用いて、さらなる軽量化とライドクオリティーの向上も実現している。
その結果、サイズ56cmのS-Works Roubaixの完成車重量は、箱から出した状態で7.3kgとなり、またも同クラス最軽量となっている。
「初出場のパリ~ルーベはサスペンションなしで走りましたが、レース後1週間、指が腫れていたのを覚えています。今はFuture Shockがあるので、石畳の上を走っていることを忘れるほど。それでいて、漕いだ力がペダルに伝わっていくのを体感できます。」ペテル・サガン – ロード世界選手権3回制覇、2018年パリ~ルーベ優勝
Roubaix誕生20周年
レースに向けたTarmacがスペシャライズド初のフルカーボンバイクだと思われがちだが、実は違う。
Roubaixの発案は今から20年以上も前。スペシャライズドのデザイナーであるロドニー・ハインズが、ロングライドに対応し、荒れた路面をスムースに感じさせるロードバイクを想像したことから生まれた。彼をはじめとしたクリエイターたちは、今や多くのブランドが真似をするエンデュランスジオメトリーのパイオニアだ。
長めのヘッドチューブとゆとりあるジオメトリーで手や肩にかかる負荷をサドルに振り分け、より快適で持続させやすいポジションを実現。これは当時、まったく新しいポジションと言えた。
カーボンバイクの目標が「どれだけ硬く作れるか」であった時代に、Roubaixの開発チームは異なる目標を掲げていました。それは、効率的でなくてはならないが、快適でなければ意味がないというもの。新型Roubaixはシートステーとチェーンステーをさらに伸ばして、安定感のある乗り心地を生み、荒れた路面をスムースに走れるようになっている。
「Smoother is Faster(スムースさ=速さ)」は、Roubaixの長年にわたる代名詞。高周波振動を減衰させるZertz インサートや太いタイヤをはけるようにする広めのタイヤクリアランスなど、カーボン製Roubaixが登場して以来、イノベーションを次々に導入してスムースな乗り心地を追求している。
S-Works Roubaix SL8
価格:1,738,000円 (税込)
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:1色(SMOKE/BLACK PEARL)
S-Works Roubaix SL8 Frameset
価格:737,000円 (税込)
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:1色(METALLIC WHITE SAGE/INK/WHITE SAGE)
Roubaix SL8 Expert
価格:770,000円 (税込)
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:2色(CARBON/LIQUID SILVER、DOVE GREY/CHAMELEON LAPIS)
Roubaix SL8 Comp
価格:495,000円 (税込)
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:2色(METTALIC DEEP LAKE/WHITE SAGE METALLIC、RED GHOST PEARL OVER DUNE WHITE/METALLIC OBSIDIAN)
Roubaix SL8 Sport 105
価格:385,000円 (税込)
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:3色
BIRCH/WHITE MOUNTAINS/ABALONE、METALLIC OBSIDIAN/BIRCH、METALLIC SAPPHIRE/BLUE ONYX
Roubaix SL8
価格:297,000円 (税込)
サイズ:44、49、52、54、56、58
カラー:2色
MORNING MIST/SMOKE、RUSTED RED/OBSIDIAN
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