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【スペシャライズド】Vengeより軽くTarmacよりエアロ ハイテクで快適な一台「New Roubaix」誕生

投稿日:2019年4月11日 更新日:


ルミナ編集部

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空力向上、軽量、安定性抜群でトライアスリートにもオススメ

スペシャライズド・ジャパン(神奈川・厚木)は、3月22日にアメリカ本社よりNew Roubaix(ルーベ)開発責任者であるジョン・コルドバを招き、試乗&記者発表を行った。

トライアスリートにとって、スペシャライズドのバイクと言えば、まずShiv、次にVengeが思い浮かぶだろう。Roubaixはその名のとおり、パリ・ルーベで6勝を挙げている名機だ。これをトライアスリートが使うなら? という視点から紹介しよう。

どんな路面でもスムースに身体への負担軽減

スペシャライズドの「Smoother is Faster(スムース=速さ)」という概念はFSRサスペンションで初めて適用された。2012年からロード用のサスペンションの研究をはじめ、生まれたのがFuture Shockだ。それがRoubaixを通じてロードカテゴリーにも採用されている。

石畳や粗悪な路面を走るレースに勝利してきたRoubaixは「ライダーを浮かす」という理念の元、フレーム上部のトップキャップにFuture Shockが取り付けられ、ライダーに路面の凹凸を感じさせない。新しいFuture Shock2.0は油圧ダンバー搭載の20㎜サスペンションで、垂直方向に動き路面振動を吸収する。コンプレッション(圧縮時)とリバウンド(伸長時)を同時にコントロールできる特殊な機構を採用している。ダイヤルを手の届きやすいトップキャップ部分に配置し、クリっと回すことで走行中でもダイビングが調整できる。

また、新しいPavéシートポストはTarmacに搭載されているD型シートポストと同形状で、上部をさらにしなるように設計した。さらに、クランプ位置を下げ、シートポストのしなり量を向上させるドロップクランプデザインを新たに開発した。これで乗り心地がさらに高まった。

これらのことから、過酷な路面でもスムースな路面でもサスペンションがグリップを得て、またシートポストのしなりによって路面の状態に関係なく速く走ることが可能になっている。

これは、路肩が狭く整備されていない日本の路面でも大きなメリットとなる。ロングライドやトレーニング中に怖い思いをした人はぜひそのあたりを想像してみてほしい。

トライアスロンのレースにも 軽く・速く・よりエアロに

エアロロードのVengeの開発が、新型Roubaixのフレームにも大きく関わっている。開発時に使用したソフトウェア「Free Foil Shape Library」から得たチューブ形状は、自社風洞施設「WinTunnel」でエアロ性能を実証したところ、TarmacSL6よりも高いことが判明。さらに、フレーム重量はサイズ56cm、ブラックカラー で900gを切っている。

ブラフ内のすべてのバイクはそれぞれ独自のフレーム、フォーク、シートポスト、コックピットでテストを実施。ホイール、コンポーネント、ポジションはすべてのバイクで共通

空力を求めながら、軽さも求めた結果、以前のRoubaixと比べ、上位モデルのS-worksで50g、他のモデルでは170g軽量化(フレーム)に成功した。エアロロードよりも速いエアロ特性を実現し、エアロ性能、軽量性、乗り心地を完璧なバランスで実現し、サイズやモデルが違ってもライダーのフィーリングが同じになるようにこだわっている。

ここで開発者のコルドバ氏にNew Roubaixをトライアスリートが使うならば、どんなメリットがあるか聞いてみた。

「空力に関して言えば、もちろんShivやVengeに軍配があがります。でもNew Roubaixは初代のVengeやTarmacよりも空力的には優れています。トライアスリートの場合、ひとつのバイクですべてのレースやトレーニングをしている人が多いかもしれませんね。でも、もしかすると、上りや下り、トレーニング時の集団走行などの場合には扱いづらいと感じている人が多いかもしれません。コースによってバイクを使分けられればいいですが、そうはいきませんよね。Roubaixならどんなレース、路面にもマルチに対応してくれるのでトライアスリートにもおすすめです。

Vengeには2モデルしかないけれど、Roubaixには、S-Works、Comp、Expert、Sportとモデル数が多く、自分に合ったものが選べます。おそらく多くの人がS-Works(完成車価格税抜1,150,000円)には乗ることができないかもしれません。でもSport(完成車価格税抜270,000円)でもライダーからの評価はとても高いのです。価格に関係なく、Roubaixの素晴らしい性能はすべてのモデルで発揮されています」

約25㎞下り・上り・平坦なところを試走したが、28㎜のタイヤ(33㎜まで対応)とサスペンション効果で安定感は抜群、下りが苦手でも楽に安心して下ることができた。路面のつなぎ目や隙間があっても、身体や腕への振動が抑えられているのが分かる。また一度走り始めると推進力が得やすくスムーズな加速が可能だった。ディスクブレーキが標準装備されていて、誰でもしなやかなブレーキングを体感でき、安全に乗ることができる。

見や目にもこだわり、すっきりとして、機能的なフォルムもいい。操作性が良いので、日本の周回数が多いレースやコーナーやクランクがある都市型のレース、また山岳レースにも対応してくれそうだ。

TTバイクの他にもう一台と考えている人はNew Roubaixも選択肢のひとつに入れてほしい。またファーストバイクとして、レース、トレーニングともに速さに加え、快適さを求めるなら、最適な1台と言えるだろう。

【New Roubaix ラインアップ】


商品名:S-WORKS ROUBAIX DI2
価格:1,150,000円(税抜)
カラー:GLOSS DOVE GRAY/ROCKET RED/BLACK
サイズ:44、49、52、54、56


商品名:S-WORKS ROUBAIX ETAP
価格:1,150,000(税抜)
カラー:SATIN CARBON-TARMAC BLACK BLACK CRYSTAL BLACK REFLECTIVE
サイズ:44、49、52、54、56、58



商品名:ROUBAIX EXPERT UDI2
価格:590,000円(税抜)
カラー:GLOSS DUSTY TURQUOISE-CAST BLUE/CHARCOAL/HYPER、SATIN BLACK/CHARCOAL
サイズ:44、49、52、54、56



商品名:ROUBAIX COMP
価格:340,000円(税抜)
カラー:SATIN CARBON/BLACK、GLOSS DOVE GRAY/CRIMSON-ROCKET RED
サイズ:44、49、52、54、56、58



商品名:ROUBAIX SPORTS
価格:270,000円(税抜)
カラー:SATIN CARBON/STORM GRAY、GLOSS CARBON/ROCKET RED/BLACK 、GLOSS DOVE GRAY/PRO BLUE
サイズ:44、49、52、54、56、58、61


商品名:S-WORKS ROUBAIX SAGAN Limited
価格:1,230,000円(税抜)
カラー:UNDEREXPOSED
サイズ:49、52、54、56
サガンコレクションについて:
https://www.specialized.com/jp/ja/sagan-collection-3

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  1. 新型Roubaixの重量はサイズ56で7.4kgとVengeより重いですよ。フレームは軽くてもフューチャーショックが300g超えます。

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