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“東洋のガラパゴス”西表島で、トライアスロン大会開催に向けた取り組みスタート

投稿日:2017年3月15日 更新日:


ルミナ編集部

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★2019年11月17日(日)開催・エントリー受付中!
https://triathlon-lumina.com/triathlon/entryform/entry_top.html?id=2019111701

スポーツの島として、新たな価値の創造を

東京から約2100km、沖縄本島から約460km、台湾から約200kmに位置する西表島。面積は県内で本島に次いで2番目に大きい。多くの天然記念物を有する島の約90%は亜熱帯の原生林に覆われ、「東洋のガラパゴス」と形容されるほどだ。

「トライアスロンの練習をしながら、こんなに恵まれた環境は他にないと日々感じていました。トライアスロンを通じて、海のキレイさ、道路交通環境の良さをはじめ、島の魅力を存分に味わえるはず」

自身、竹富町観光協会レジャー部会の部会長も務める、西表島スポーツプロジェクトの川尻哲央さんは説明する。千葉県船橋市出身の川尻さんは、ダイビングインストラクターになるため、島に移り住んで19年目。トレーニング合宿の拠点として最適な西表島の魅力を伝え、アスリートが1年中訪れるようなスポーツアイランドを目指している。その一歩が、「西表島トライアスロン」開催に向けて、今回企画した模擬レースだ。

イベントには東京や沖縄本島などから11人が参加。スイム750m、バイク45km、ラン5kmに設定したコースを思い思いのスタンスで楽しんだ。

透明感は抜群、常に足が着く安心感も

スイムは、砂浜にスタートラインを引いて、ゆるりとスタート。海岸沿いの1周375mを2周回だったが、あくまでも模擬レース。4周回した欲張りな人も。水質には優れ、コース上で脚が終始付く点は初心者にうれしい。水温は23℃で、当日は南風が強かったため、波がややあった。

島をぐるり半周、魅了してやまない自然美

バイクは、北部の上原から時計回りで南部の大原までの45km。マングローブ林の広がる「浦内川」、県内最大落差の滝「ピナイサーラの滝」、水牛車で海を渡る人気スポット「由布島」などを横目に進む。

島に2カ所しかないという信号機を通ったが、引っかかった人は運が良いのか悪いのか!? 路面状況は万全で、適度なアップダウンもあり。何より青々しい海と緑々しい森の景色に、心を奪われる。地元の子どもたちも手伝ってくれたエイドでは、おもてなしの黒糖が美味だった。

さとうきび畑を横目に、ざわわ、ざわわと走り抜ける

ランは、行きは下り、帰りは上り基調で、2.5kmの折り返し。バイクでは見られなかったサトウキビ畑が、南国の雰囲気を一層高めてくれた。最後はテープを切って、ガッツポーズでフィニッシュ。気持ち良く、レースを終えた。

「『こんなに楽しいトライアスロンは初めてだった』といただいたのは最高の褒め言葉でした。トライアスロン大会を実施するのに、西表島が十分に魅力的な場所だと確信できました。参加者にも、島にも喜ばれる大会がつくりたいです。要検討ですが、今回のようなゆるい感じが、この島に合っているかもしれません」(川尻さん)

さまざまな国内外の大会にこれまで出てきたが、タイムを計らないのは初めての経験。島の雰囲気と相まって、大きな開放感をより堪能できた。ひとつぐらいは、そんな大会があっても良いかもしれない。ホスピタリティにもあふれ、再訪したい場所がまたひとつ増えた。

中島ゆかりさん
スイムは足が着く安心感があった。水はきれい。こういう模擬レースがあれば十分楽しい。手作りのエイドには感謝。至れり尽くせりで満足度の高いレース。色んな人に知ってもらいたい
三宅哲夫さん
5月のホノルルトライアスロンでのデビューに向け、真っすぐ泳げないという課題が分かった。バイクの景色は最高。ボランティアの皆さんのサポートが素晴らしく、安心してレースができた
入船浩明さん
いろいろなところを泳いだが、海は一番きれい。バイクのアップダウンは脚にきた。牛やヤギもいて、動物との触れ合いも楽しかった
上原つかささん
5月に米軍基地で行われるレースでデビューを目指し、フェイスブックで知って参加した。本番前にレースを体験できるのはうれしい


イラスト=大久保彩子

豊かな自然と文化が残る竹富町の島々

西表島をはじめ、竹富町の島々を訪れるには、まずは石垣島へ。石垣空港までは、羽田空港から約3時間、関西空港から約2時間30分、那覇空港から約1時間。石垣島からは、空港からバスで40分ほどかかる離島ターミナルへ向かい、各島行きの高速フェリーに乗る。そこから西表島までは約40分だ。

西表島では、レンタカー、レンタバイク、路線バスのほか、観光バスツアーがあるので、目的などに合わせて選べる。島全体が国立公園に指定されている自然を満喫しながら、ダイビングやシュノーケリング、カヌー、トレッキング、SUP、フィッシング、サイクリングなどのアクティビティも楽しめる。
竹富町観光協会のホームページ■http://www.painusima.com/

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コメント

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  1. これは魅力的‼︎ レース開催も勿論望まれますが、合宿するのにもよさそうですね‼︎

  2. こんな環境でスポーツできたら最高ですね。

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