COLUMN GEAR

【Liv ENVILIV】速さと美しさは無関係じゃない

投稿日:2024年6月17日 更新日:


ルミナ編集部

text by:

Liv ENVILIV

©Kenta Onoguchi

Liv ENVILIV
Emma Lombardi

速さと美しさは無関係じゃない。

フランスの新星ロンバルディがWTCS横浜で初めて実戦投入した「ENVILIV」。女性アスリートのために設計され、完成された、美しくも速いエアロロード。

文=東海林美佳 Text by Mika Tokairin 写真=小野口健太 Photographs by Kenta Onoguchi

リヴ/エンヴィリヴ
バイクからヘルメット、ジャージ、シューズなどの関連アイテムまで、女性のために設計され、製品化されたラインアップを展開するLivブランド。「ENVILIV」は前世代までの剛性を維持しつつ、さらなる軽量化を遂げ、エアロダイナミクスや快適性を究めた究極の女性専用エアロロード。
【詳細は公式サイトでCheck】
ENVILIV ADVANCED SL
※ロンバルディ選手使用モデルのカラーは国内未展開
Liv ENVILIV

コーナーの多い横浜のテクニカルなコースでも終始、先頭集団の好位置をキープしたロンバルディ。反応のクイックなENVILIVへ寄せる信頼がその後のラン勝負へのチカラになる ©Kenta Onoguchi

エマ・ロンバルディ
2021年WTCファイナルで初オリンピックディスタンスながらU23世界チャンピオンに輝き一躍注目を集める。2022年横浜でWTCSデビュー。ジョージア・テイラー・ブラウン、ペリオー、ダフィに次ぐ4位に食い込み、一躍パリ五輪の有力候補となる。WTCSカリアリ2年連続2位、昨年行われたテスト大会4位、そして今回の横浜で3位と、22歳にしてもはや世界選上位の常連となったフランスの若き才能。2001年、フランス、シャンベリー生まれ。

テクニカルなコースも
山の上り・下りも攻められる

――今回は新しいバイクでWTCS横浜に臨んだそうですね。

新しいエンヴィリヴのことですね? 今回実戦で初めて使ったんですが、最高でした。前のモデルもよかったけど、これはさらに良くなっているのが実感できました。このバイクには私が求めるものがすべて詰まっています。

――バイクに求めるものとは?

フィット感と乗り心地、そして相性。レースで共に戦い、日々の練習でも毎日乗る相棒なので、速さだけでなく、自分の感覚に合うかどうかも重要で、エンヴィリヴはそういう意味で、私のライディングスタイルにぴったりのバイクだと感じています。

パワーをかけたら応えてくれるレスポンシブなバイクだから集団走行でも動きやすいし、テクニカルなコースでのハンドリングもいい。山にも向いています。拠点にしているピレネーではよく山へ乗りに行きますが、上りでも下りでもすごく良い感触を得られます。

それと、新しいモデルは色も好きなんです。紫と黒とグレーのグラデーションで、グリッターが入っているので太陽光を浴びるとまた印象が変わるんです。見た目は速さとは無関係だと思うかもしれないけど、美しいバイクはそれだけで意味があると思います。

気分があがるから乗る頻度も増えるし何よりバイクが好きになる。そういうプラスアルファの要素って絶対あると思うんです。

ホイールはクリスティアン・ブルンメンフェルト と同じくリム高50mmのCADEX 50 ULTRA DISCを使用

――女性トライアスリートへのおすすめポイントは?

あまりテクニカルなことは言えませんが、真剣に競技をする女性アスリートにとっては最適のモデルだと思います。そこは女性競技者である私が太鼓判を押します。もっとリラックスして楽しみたい人には他のモデルのほうが合うのかもしれませんけど。

――CADEX(カデックス)のホイールについては?

最高です。美しくてシンプル、そして私のバイクとの相性もぴったり。本当に素晴らしいホイールです。トレーニングでもレースでも使っています。今日のレースでもすごくよかったです。50㎜を使っているんですが、これが一番私に合っていると思います。フラットなコースでも上りでも使える万能なところが気に入っています。

――Livに乗るようになったのは、いつからですか?

昨シーズンが終わる頃に声をかけていただき、試乗させてもらったら一発で気に入りました。初めて乗った時のフィーリングがすごく良くて、自分の感覚にぴったりなバイクだと感じました。スポンサーしていただくことになった時、本当に嬉しかった。私のポテンシャルを信じてくれて、Livライダーとしてチームに迎えてもらったことにとても感謝しています。

エマ・ロンバルディ

エマ・ロンバルディ ©Kenta Onoguchi

――以前のバイクから乗り換えて感じたアドバンテージはありますか?

トレーニングではパワーと効率性が感じられました。ハードに乗ると特にその特性を感じます。

――バイク練習はインドアとアウトドア、どちらが多いですか?

ほとんどはアウトドアです。高負荷トレーニングと、雨や風が強いときのみインドアでやります。得意なのはフラットよりも断然、山。上りも得意だし下りも大好き。テクニカルなカーブは楽しいし、下る時のあのスピード感がたまらないんです。

――さすがフランス人ですね(笑)。じゃあ普段から山へ乗りにいくことが多いんですか?

山にも行きますが、本当にリラックスして純粋にライドを楽しみたい時は海方面に降りていきます。海沿いのフラットなコースをストレスフリーで景色を楽しみながらサイクリングするのが好き。兄も元トライアスリートなので、昔はよく一緒に乗ってました。今は別々の場所に住んでいるので、そういう機会はなくなってしまいましたが。

――より良いライダーになるためには何が必要だと思いますか?

努力し続けることだと思います。強くなるためのキーはトレーニングの継続性です。そして常に改善点を探すこと。コーチとはいろんな話をします。テクニカルなことでは、エアロ効果をより高めるポジションだとか、その他にも課題となるものを洗い出します。練習で感じた改善点をコーチに伝えて、修正を加えていく。こういった継続的な努力が大事なのだと思います。

エマ・ロンバルディ

©Kenta Onoguchi

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