ふたりの世界王者が駆る、究極のエアロロード。
アイアンマン&IM70.3の世界王者から、パリ戦線へ。東京五輪以降、ミドル~ロングで世界王座を独占してきたブルンメンフェルトとイデンが証言する、前人未到の挑戦を支える「PROPEL」と「CADEX」最速コンボの実力。
取材=上妻英隆 写真=小野口健太、播本明彦
ブルンメンフェルト
雨中の猛追を支えたプロペル
「空気を切り裂くような、エアロダイナミクスを追求したフォルム。そして出力パワーをダイレクトに推進力へと変えていく全体の設計が走りに大きなアドバンテージを与えてくれるんだ」
5月13日に開催されたワールドトライアスロンシリーズ(WTCS)横浜大会。東京五輪金メダリストとして帰ってきたクリスティアン・ブルンメンフェルトは、スイムでトップから43秒差と出遅れたものの、バイクに入ってからは後続選手を引き連れ、ほぼ独走状態で先頭を猛追。先頭グループに追いついたあと、トップ争いを演じた。その圧倒的なパフォーマンスを支えたのがジャイアントの「プロペルADVANCED SL」だ。
最新の風洞解析シミュレーションより生み出されたフレームデザイン、その外見ボリュームからは想像がつかないほどの軽量性(完成車重量6.8㎏/Mサイズ)など、まさに究極のエアロロードだが、ブルンメンフェルトは、その操作性にも全幅の信頼を寄せる。
「(横浜大会のような)テクニカルなセクションに素早く反応できるハンドリングの良さが最高で、フレーム剛性とのバランスも絶妙。だから加速&減速性能でも優位に立つことができた」
今大会、雨でスリッピーなコンディションの中、突出したライディングを披露した彼は、そう語る。あらゆる環境下のレースやトレーニングで意のままに走りをコントロールし、自身のもちうるポテンシャルを存分に発揮できるバイク――。
アイアンマンでの世界制覇からオリンピック連覇へ。2024年のパリに向け、アクセルを緩めないブルンメンフェルトを、プロペルが心強く後押しする。ブルンメンフェルトのトレーニングパートナーで最大のライバルでもあるグスタフ・イデンもまた、プロペルを駆ってパリでの金を狙う。
「ここ数年でのバイクやコンポーネントの進化は目覚ましいが、プロペルについてはそんな環境にフィットした走行性能を実感しています。エアロダイナミクスはもちろん、超軽量のフレームデザインも魅力的。これらによる操作性の高さもメリットにつながっていますね」と語り、速さとあわせて、走りやすさを体感しているようだ。
GIANT PROPEL CADEX
両選手がはくホイール「50ULTRA」だけでなく、ブランド初のトライアスロン・フレームが登場したCADEX。ブルメンフェルトのIMディスタンス世界記録樹立で一躍、世界で注目されるブランドに
アイアンマンの前に東京五輪を制しているブルンメンフェルトのプロペルは、ゴールドメダリスト仕様のオリジナルペイント
フレキシビリティの高いエアロハンドル
「エアロ形状はもちろんのこと、申し分のない操作性をもたらすハンドルデザインもお気に入りのひとつ」(イデン)。ブレーキケーブルなどの内装処理は今やファストバイクの必要条件だが、プロペルはハンドルとステムの2ピース構造なので、ポジション調整もしやすい。
専用設計のボトルケージ
ダウンチューブ、シートチューブそれぞれに専用設計のボトルケージを使用。フレームに設置した状態でのさらなる空気抵抗削減を狙った先鋭デザインだ。
30mm幅のタイヤが装着可能なフレームデザイン
転がり抵抗の軽減とクッション性を向上させる幅広タイヤの使用は、昨今のトレンドのひとつでもあるが、プロペルは最大30㎜ 幅のタイヤまで装着できる。
GIANTのハイエンドレース機材ブランド CADEX
ジャイアントのプレミアム・パーツブランド「CADEX(カデックス)」は、両選手も信頼を置くブランドで、今回のWTCS横浜でもふたりが実戦投入していたカーボンエアロホイール「50ULTRA」は、プロペルと同時期に開発され、エアロロードのホイールとして絶対的な性能を誇る。
リム高50㎜のエアロホイールで、ブレード形状のスポークまでもがカーボン素材。ロングではCADEXのトライアスロンバイク(写真右上)を駆るブルンメンフェルトも、「最高の空力特性と、機敏なハンドリングのための剛性を兼ね備えている」と絶賛。プロペルと合わせて愛用する、お気に入りのホイールだ。
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