太田麻衣子のウキウキトライアスロンライフ#018
6月にビッグレース2本に参戦
皆さんこんにちは! トライアスロンコーチのラプレム太田麻衣子です。すでにレースに出られた方が多いかと思います。これからの方もワクワクしながらトレーニングに励んでいると思います。
夏は熱中症にならないように、強度を下げる・水を浴びながら・短時間・室内・朝晩に行うなど工夫してトレーニングしていきましょう。私はトレーニング強度管理を心拍と深部温度(CORE)をチェックしています。身体がオーバーヒートしないように、レース中もこのふたつを見ています。
私は6月にふたつのレースに出場しました。ひとつは、3年ぶりに日本で開催されたIRONMAN 70.3 東三河 JAPAN in渥美半島! 初開催で運営も選手も不安が多かったと思いますが、素晴らしい運営・コース・ボランティア・応援の皆さんのお陰でとても楽しめました。東三河はメロンとお花が産地。
会場やランエイドではメロンが振る舞われ、スタート&フィニッシュエリアはお花で溢れ、フラワーシャワーで迎えていただきました。
バイクコースは渥美半島を貸切! 一部は国道を止めてぐるっと90km1周回。地元の方からは「こんなコースを走れるなんて、運営じゃなくて選手として出たい!」という声がたくさん聞こえてきました。楽しく贅沢な時間を過ごさせていただきました。
レース後のおもてなしも素晴らしく、なにより運営の方々の熱意と開催を喜んでくださっていたのがうれしかったです。来年はさらにパワーアップされること間違いなし! 大会の詳細はまたお話ししますね。
私はIRONMANグッズブースにいて、たくさんの方とお話し、レース前後も楽しみました。
初参戦のアイアンマン・ケアンズ
ふたつめのレースは、IRONMAN Cairns、初参戦です! 日本選手約200人と一緒に楽しんできました。全体ではフルと70.3合わせて2000人強が出場。
スイムはケアンズにしては珍しくほぼベタ凪、バイクは2周回+α、ランはお祭りのような応援の中4周回。応援と日本選手との声かけで常に力をいただきました。
コース・応援が素晴らしく、2022年度で1番評価の良かった大会というのも納得でした。
加えてアクセスがかなり楽です。ジェットスターの直行便が再開し、成田からパッと行けて時差がなく(1時間程度)温かくて過ごしやすい。20:15出発、現地3:30頃到着。空港からホテルまでは15分程度、タクシーで30ドル。レンタカーがなくても移動に困りません。
私は前日からホテルを予約して、5:30頃にチェックインし、シャワーを浴びて就寝。ロビーで休む方、6:00から多くのカフェがオープンするのでモーニングして観光に行かれるなど、時間をたっぷり使えるのも良いですね。
レースの結果は10時間20分37秒、カテゴリー4位。宮古島後の練習から見て10時間30分で走れたら良いなと思っていたので上出来でした。来年もケアンズに参戦予定なので、サブ10を目標に練習を積んでいきます!
今回初参戦のため、バイクコースの下見をするため火曜日にケアンズ入り。水曜に95kmほど乗り路面や勾配を確認しました。
すごい坂はないけどじわじわ脚に来そうなコース。路面は良くはないので、ネジの増し締めと空気圧を少し下げました。
東三河でDHバー間のドリンクボトルが外れそうになったので、その対策もバッチリと! 練習では大丈夫でも、レースでトラブルは起こるもの。実戦することで対策を練ることができます。
宮古島ではバイク降車時に転倒したので、その対策もしっかりと。宮古島と東三河の失敗を生かして、ケアンズはほぼミスなく走り切れました。
アイアンマンだけじゃもったいない!? レース前の過ごし方
木曜はケアンズから船で45分ほどのグリーン島で開催されたOWSレース(3000m)に参加。オーストラリアといえば、グレートバリアリーフですよね。
ひとりでは行かないので、レースに参加して観光作戦。6:45出港、7:30到着、7:55スタートとかなりタイトなスケジュールでした。
IRONMANに出る方、地元スイマーなど150人くらい? 日本選手は10人くらいが出場しました。とてもアットホームな感じのイベントでした。
距離は3000mと1500mで750mを4周回。泳ぐエリアは魚がたくさん、ウミガメ、かなり大きなエイ、サメ3匹を発見! 泳いでいて楽しい海♪
潮の流れがかなりきつく良い練習になりました。やはり実戦あるのみですね。大人3位で可愛いメダルをいただきました。
金曜はサム酒井さんによる日本人説明会。多くの方が参加されていて再会がうれしい時間となりました。皆さんのお顔はワクワクドキドキに溢れていました。
アジアのIRONMANはサムさんがいろいろ案内してくださり、会場にもいらっしゃることが多いので、不安な方や初IRONMANの際はアジアを選ぶと良いと思います。
先述しましたが、ケアンズはとても行きやすいので短いスケジュールでIRONMANに出場したい方にもおオススメ! 最短で(けっこうハードですが)、金曜入り火曜帰りが可能です。70.3なら月曜帰りという、国内大会のようなスケジュールも可能です。
ケアンズのIRONMANブースは大盛況! 定番ですが、名前入りグッズは欲しくなりますね。
そして、レース前日。T1とT2が約30km離れているので、バイクは各自レンタカー等で行くか、オフィシャルの輸送サービスでT1へ向かいます。バスに乗るとけっこうな雨が降ってきました。
バイクを預けてバスで40分ほど乗ってT1に到着。20分ほど待つとバイクも到着! 雨具を持って行かなかったのですが運良く雨が止みました。滞在中ずっと晴れていたので雨は降らないだろうと思い込んでしまいました。
どんなときも準備は必要ですね。また、外は暑くても移動のバスやお店など冷房が効いているので上着等は必須です。
バイクで使うグッズを専用ラックにかけて(当日は触れない)、バイクラックにバイクを掛けて終了。こちらのラックが高いので小さいバイクの方はタイラップに引っ掛けます。
そのまま掛けられる方でもブレーキ破損が心配な方はタイラップを使うと良いです。バイクを取るのが少し手間なので、レース当日はサドルを掛けました。ラングッズも前日までに預けます。
夕食はパスタ! 前日は炭水化物をしっかり摂ります。またカーボローディングドリンクとしてモルテンドリンク320をちょびちょび摂取。モルテンはIRONMANのオフィシャルスポンサーで、ケアンズのエイドにはモルテンGEL100が2種類が置いてありました。
胃に負担なくエネルギー摂取できるため、世界のトップアスリートが使っています。「レースでいきなり飲まないでね!」と書いてあるのがモルテンらしい。
口に入れるものはレース前に必ず試すようにしましょう。22時頃に就寝し熟睡……ZZZ。
KONAの表彰台に向けていざケアンズ!
レース当日は3:30に起床。朝食、ストレッチなどを済ませて、T2からT1までのバスに乗って5:00発でT1に移動しました。まずはトイレに。20分ほど並んだのでここでもストレッチ。
バイクにドリンクと補給食をセッティングして準備は完了です。多くの日本選手と会えて安心しました。みんなが無事に完走できますように!
当日の海はベタ凪。これはエルニーニョ現象が影響しているそうです。個人的にはもっとラフな海が良かった! ちなみに2023年はスーパーエルニーニョ現象とのことで、これは来年も続く可能性があるみたいなので、ケアンズはラフな海だから参加を悩んでいる方は、来年がチャンスかもしれません。
70.3が6:35にスタートし、フルアイアンマンはプロがスタートして、7:50頃からローリングスタート、私は1時間5分以内のZone1から。トライオン大畑さんと星さんと話ながらお互いの健闘を願っていよいよスタートです!
スタートラインに立てるだけで幸せなこと。ここに辿り着くのは容易でないからこそ、スタートできるだけで皆勝者だと思います。レースについては次回お話ししていきますね!
レースを無事に走り切るには、事前の準備と経験をどれだけ積み上げられるかです。レースにドラブルは付きもの。どう対処するのか? そんなことも楽しんでいきたいですね!
暑くなってきましたので、無理なくボチボチほどほどに。
身体の変化を常にチェックしながら、ウキウキニコニコなトライアスロンライフを♬
コラムをはじめから読む
2022年
>>#01【KONAの表彰台を目指して】
>>#02【宮古島で新たなレースも夢じゃない!?】
>>#03【ケガの功名? あらためて自転車の安全性を考える】
>>#04【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】
>>#05【ケガからの復帰戦 WTCS横浜に想うコト】
>>#06【高地トレーニングでパフォーマンスアップを狙おう!】
>>#07【今季注力のトレーニングで2週連続レースも笑顔でフィニッシュ! 】
>>#08【シーズン後半 本命レースに向けてラストスパート!】
>>#09【佐渡で感じたコトをKONAで生かす】
>>#010【いよいよKONAへ】
>>#011【夢の舞台に立ってみて】
>>#012【リセットして再出発! しろさとTT200出場へ】
>>#013【スタートダッシュを決めるためのオフシーズンの過ごし方】
2023年
>>#014【特大ジャンプで2023年は飛躍の年に】
>>#015【いよいよシーズンインに向けて本格始動】
>>#016【4年ぶり開催の宮古島でトライアスロンシーズンイン】
>>#017【宮古島でトライアスロンへの想い新たに】
太田麻衣子/おおたまいこ
トライアスロンチーム・ラプレム代表 https://linktr.ee/lapulem_maiko
大学からトライアスロンを始めて日本選手権8位、U23世界選手権代表など。2022年念願のアイアンマン世界選手権(KONA)に出場を果たす。目標はエイジでの表彰台。今はコーチングをしながら一緒にレースを楽しむスタイルでトライアスロンを満喫中!
【2023年レース予定】
4月16日(日)全日本トライアスロン宮古島
6月10日(土)IRONMAN 70.3 JAPAN
6月18日(日)IRONMAN Cairns
7月30日(日)榛名湖リゾート・トライアスロン
8月27日(日)トライアスロン珠洲
9月3日(日)佐渡国際トライアスロン
9月9日(土) 湘南OWS 10km
10月14日(土)アイアンマン世界選手権(Women)
11月5日(日)しろさとTT200
12月3日(日)NAHAマラソン
12月29日(水)Beyond