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【ケガからの復帰戦 WTCS横浜に想うコト】太田麻衣子コラム#005

投稿日:2022年6月1日 更新日:


ルミナ編集部

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太田麻衣子のウキウキトライアスロンライフ#05

前回>>#04 【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】

皆さん、こんにちは! トライアスロンコーチの太田麻衣子です。落車によるケガが治り今は順調に仕事とトレーニングができています。最近落車をしたと周りでよく聞くので、前回のコラムをもう一度ご覧いただければと思います。常に余裕をもって、よそ見せずに安全ライドをしてください。

1カ月ぶりのトレーニング再開

今回はトレーニング再開、出場した横浜大会の振り返りをしていきます。痛みが引いて「よし動くぞ!」と思ったら頭痛が続き、人生初のめまいを経験しました。原因は頭と首の境目の筋肉が硬くなったこと。ここは誰もが硬くなる個所だと思うので日々のケアを欠かさないでほしいところです。

やり方は(文章で分かりにくいかもしれませんが)、上を向いて頭と首の境目に人差し指・中指・薬指を3本押し当てて頭を左右上下動かす。これでけっこうほぐれます。動画はラプレムのFacebookYouTubeに早めにアップするので、ぜひチェックしてみてください。健康な身体あってこその運動なので、身体第一にやっていきましょう。

リハビリ期間はウォーキングと軽くローラー、片足立ち系のトレーニングをしていました。痛みが引いてからは問題なく動けましたが、体力はガクンと落ちていました。

4月27日にラプレムで定期的に開催しているランイベント「ウキウキタイムトライアル」で5000mを計測して19分47秒。昨年のベストからプラス2分! 1カ月休んだだけでこんなに落ちるとは衝撃的でした。身体を戻すには休んだ倍かかるとトライアスリートトレーニングバイブルに書いてあったので2カ月かけて焦らず取り戻していきます。

4月末から葉山の海練スタート GWは館山で合宿

横浜、新島、長崎五島(6月1日に中止が決定)、諏訪湖、琵琶湖などに出る方がご参加くださり、一緒にじっくり身体を動かしていきました。

復帰戦となる横浜大会を楽しむために今できるトレーニングを、と横浜の5日前にランニングのポイント練習を実施。トラックで1000mを10本。昨年は4分30秒サイクルでしたが、今回は5分30サイクル、3分45~34秒で走れてちょっと一安心。ラプレムのメンバーさんも一緒に走りました。みんなと一緒だと頑張れますよね。

コロナ禍で3年ぶりの有観客レースに

今回の横浜大会は有観客になり、エキスポも開催されて賑わいました!

サポートいただいている「Reboot Style」さんのブースで筋膜リリースのセルフケア、泳ぎ・走り方アドバイスイベントを行いました。筋膜リリースは簡単にできるものをチョイスしました。ふくらはぎを掴んでぐるぐる10回回す。これだけで背面が楽になります! こちらも動画アップできるように準備しますね。

安松青葉選手 ©YukiAsato

また前日はエリートレースを観戦。世界のトップ、そして日本選手の走りに刺激をいただきました! 中でも昔ある合宿で出会った安松青葉選手(当時小4)が出場していて胸が熱くなりました。知っている選手がいると応援にも力が入りますね。

テーマは「安全に笑顔で完走する!」

私のレースの振り返りもしていきます。結果的には、直前のポイント練習のおかげもあり、思ったよりも走れて女子全体4位、エイジ優勝できました。

昨年は女子総合優勝したのですが、今年はそんなコンディションではないのでとにかく「安全に笑顔で完走する!」をテーマに臨みました。というのも今年のバイクコースは昨年の直線コースの4周回から昔に戻ってクネクネコース6周回になったから。安全第一に!

先頭のウェーブで10時20分スタート。先にスタートしているメンバーさんを応援しながらウエットスーツを着たり、ストレッチしたりと準備しました。ラプレムで出場するメンバーさんは事前に海練をしっかりしているので心配はしていません。ただ何かあったら絶対無理しないように伝えています。

私は知り合いと一番後ろから、まったりスタート。水質はそこまで気にならず淡々と泳ぎました。スイムのコツはこまめに前を見てブイを確認し、真っすぐ泳ぐこと。私は6〜10かきに1回前を見ます。そしてブイのど真ん中を見ること。自分でしっかりブイを確認してください。そうすることで真っ直ぐ泳げますよ。

外に膨らんでいる方を横目に私は自分の道を進み22分16秒でスイムアップ。トランジションまで約400m。知り合いに声をかけカメラにはピース! 昨年バイクの位置をすぐ見つけられなかったので、レース前にスイムアップした想定でバイクの位置確認をしました。鮮やかシューズが目印に!

落車は思いやりで防げることもある

続いてバイク。1周目は様子見でゆっくり。クネクネ個所が心配でしたが、直線で落車を2件見ました。後半はコーナーで1件。路面が少しガタガタというのもありますが、私の時間帯は走力に差があり、抜く際に接触したのかなと思われます。また180度Uターンでも落車が多かったそうです。速い人が直前で追い抜いたり、前の方に追突したり。これらは速い方が抜くときに声をかけたり、急ぎ過ぎたりしなければ、回避できたことかもしれません。

私は抜くときに「右行きまーす! ありがとうございまーす」となるべく言うようにしています。Uターン前は早めに減速。またずっと下を見ている人に「前見てーー」と声がけしました。

特に速い方は思いやりを、スピードがゆっくりな方は余裕あるペースで前を見てキープレフトを。1秒を急がず、全員無事にバイクパートを終えたいですね。タイムは1時間13分。NPは171と低い割に平均心拍が156で、体力が落ちているのを実感しました(昨年NP212、平均心拍157)。

最後のラン! たくさんの応援をいただきながら楽しく走れてあっという間でした。ボランティアの方や応援・選手の方、釣りをしている方とも話ながらのラン。思うように身体が動かずキツかったですが、キツいよりも楽しいが上回ったランでした。1㎞4分3秒ペースでなんとかまとめられました(昨年3分53秒/㎞、平均心拍168)。

横浜大会は本当に多くの方が支えてくださっています。他の大会もそうだと思いますが、おそらく選手よりも多いでしょう。

昨年はコロナ禍の中で率先して開催してくださり、今年はさらにブラッシュアップされて開催されました。スポーツの日常が少しずつ戻ってきて皆さんの笑顔がとても素敵でした。チャレンジする場を作ってくださったことに感謝しています。

横浜の次のレースは、スワコエイトピークスミドルトライアスロン大会に出場します!昨年の春から合宿で訪れていますが、6市町村を跨ぐコースのためいろいろ準備申請などやることが膨大だそうです。横浜の翌週もラプレムで合宿を実施しました。

実行委員メンバーの絆がとても強く、地元の良さを堪能してもらいたい、楽しんでもらいたい! その一心で毎日打ち合わせをし、準備を進めていらっしゃります。諏訪メンバーの想いが形になるレース。応援・ボランティアの方が「トライアスロンって楽しそう! やってみたい!」と思えるような走りがしたいと強く思いました。

大会開催地にトライアスロンが歓迎してもらえるように、選手の私たちはマナーを守り、笑顔で楽しむことが大事かなと思います。全員ケガなく楽しめるように、しっかり準備していきましょう!

思いやりと感謝の気持ちを持って、ウキウキ楽しいトライアスロンライフを♬

太田麻衣子さんがコーチを務める「太田麻衣子の湯の丸高原ブリック合宿(7/29-31)」参加者募集中
エントリーはコチラ>>https://wp.triathlon-lumina.com/e652/

コラムをはじめから読む
>>#01【KONAの表彰台を目指して】
>>#02【宮古島で新たなレースも夢じゃない!?】
>>#03【ケガの功名? あらためて自転車の安全性を考える】
>>#04 【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】


太田麻衣子/おおたまいこ
ラプレム代表 https://linktr.ee/lapulem_maiko
大学からトライアスロンを始めて日本選手権8位、U23世界選手権代表など。今はコーチングをしながら一緒にレースを楽しむスタイルでトライアスロンを満喫中!
【2022年レース予定】
3月20日(日)しろさとTT200 200kmの部 ※DNS
5月15日(日)ワールドトライアスロンシリーズ・パラシリーズ横浜
6月25日(土)スワコ8ピークスミドルトライアスロン
7月2日(土)LAKE BIWA triathlon in MORIYAMA
8月4日(木)初島・熱海間団体競泳大会(3名で12km泳ぐ)
9月4日(日)佐渡国際トライアスロン 日本選手権
★10月6日~8日KONA(アイアンマン世界選手権2022)

11月6日(日)しろさとTT200
12月10日(土) IRONMAN New Zealand(ケアンズからトランスファー)

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