太田麻衣子のウキウキトライアスロンライフ#014
前回>>#013【スタートダッシュを決めるためのオフシーズンの過ごし方】
オフシーズンしっかりしゃがんでシーズインで大ジャンプしよう!
皆さんこんにちは! トライアスロンコーチのラプレム代表太田麻衣子です。年末年始はケガなくトレーニングできましたか? 2023年は卯年ということで、「ぴょーっん」と飛躍できる年にしていきましょう!
皆さん、2023年の目標・予定大会は決まりましたでしょうか。私は3月しろさとTT200と佐倉マラソン、4月宮古島大会、6月IRONMAN Cairns、9月佐渡ナショナルチャンピオンシップ、権利を獲って10月IRONMAN世界選手権(KONA)というスケジュールです。
2022年に初出場したKONAでは全く力及ばず、バイクランの底上げとトライアスロン力がさらに必要なことを痛感しました。スピードと距離を積み上げながら長時間速く走る力を伸ばして、宮古島と佐渡の優勝、KONAで表彰台を目指してトレーニングしていきます。
>>【夢の舞台に立ってみて】#011
昨年は、3月に落車して1カ月半休んでしまったので、安全健康第一にケガと病気をしない1年にしたいです。
Beyond 2022 で自己ベスト「破壊」に挑戦!
ランの現状を知るために、年末はランニングサイエンスラボさん主催の「Beyond 2022」でフルマラソンに出場しました。ランナーが多い大会ですが、トライアスリートの方も見かけました。ラプレムからは10名で参加。
この大会は「自己ベスト破壊」がキーワードで、世界一自己ベスト更新率の高いレースを作る ことをコンセプトに、2020年からはじまったイベントです。しろさとTT200が行われる自動車テストコース(しろさとTTとは別のコースでほぼフラット)が会場です。
タイム別に13のカテゴリーがあり、細かくペーサーさんが配置されていて私は2時間55分チームでスタート! ペーサーさんが前を固めて風避けとなってくださるので、ただ付いて走るだけ……と言いながらも35kmからペースダウンしてしまい、2時間55分55秒で完走しました。事前のトレーニングからサブ3がギリギリかなと予測していたので、状況としては上出来でした。
今回の収穫は、いつもマラソンを走るとだいだい前ももが筋肉痛になるのですが、それがなかったこと。マラソン直前までランの動きが悪くて、ドリルをいろいろと行いフォームが良くなったのかなと感じました。調子が良くないときほどヒントがありますね!
大会自体はお祭りのような盛り上がりで、「全員でベストな走りをしよう!」という熱く温かい雰囲気で楽しかったです。大会スタッフにトライアスリートで佐渡日本選手権5位の山岸穂高選手がいたり、トライアスリート対象の表彰があったり、名前入りのゼッケンでたくさん応援してもらえたり(アイアンマンなどでは名前入りのゼッケンが多い)‥‥…とトライアスリートがうれしい演出もありました。
さらに、年末Beyondジャンボ(宝くじを模した抽選会)で商品GETのチャンスもあるなどワクワクがたくさんでした。今年はBeyondでサブエガ(2時間50分切り)が目標。一緒に参加して自己ベストを目指しませんか!?
【ラプレム YouTube】
数値で自分を客観視する
マラソン1週間前にランニングサイエンスラボでランニングアビリティ測定を受けてみました。フルマラソン予測(2時間59分06秒と予測)、VO2MAX、AT水準、優れている点、まだ伸びる点などが数値で分かります。
担当してくださったのは陸上800mで2019年国体優勝経験のある林貴裕選手で、現役トップ選手の視点からアドバイスをいただけました。
私のランニング練習はJOGとレース期は閾値走を週1回行っているのですが、インターバル+閾値走が今のトレンドだそうです。トレンドから見て私にオススメなのは、少し速めペースで1000m(3分40~30秒/㎞)×5~10本60秒レスト+4000~6000m閾値走などがいいみたいです。
2021年のBeyondは2時間52分台で後半上げて楽に走れたのですが、2022年は後半ペースダウンして2時間56分。練習の違いは、2021年は51.5㎞の日本選手権に出るために速いペースで走っていました。
2022年は4分/㎞くらいまでしか走っていなかったので、速く走るための筋力不足かなと感じました。強度が高いとケガの原因になるので、自分にベストな練習方法を探りながらやっていきます。
自分を知ることが成長への第一歩。取り組むべき課題や練習のペース設定など細かく知ることで効率良くトレーニングを進めることができます。興味がある方はビジターもOKなのでぜひ受けてみてください。今度はレジェンド宮塚英也さんのランニング解析も受けたいと思っています!
年始から全力のトライアスリートにパワーをもらう
年明けはトライアスロンショップ メイストームさんが開催している皇居駅伝に参加しました。1チーム3名×5kmで、33チームが集まりました。冬にトライアスリートが集うとなんだかワクワク。襷パワーは予想外に力が入りみんな白熱した走り!
私のチームメンバーは東京五輪代表の高橋侑子選手、昔からのトライアスロン仲間と。オリンピアンと襷を繋ぐと直前に知り焦る私たち。とても貴重な経験をさせてもらい、侑子選手には普段のトレーニングについていろいろ教えていただきました。
その中でも「特別なことはしていない」という言葉が印象的でした。ケガをせず日々の積み上げを確実にしていくことが大事なんだ、とあらためて思いました。来年は早くもパリオリンピックが開催されます。横浜大会に出場予定ということなので、パリへの戦いを横浜で直接応援できるのが今から楽しみです。
同じく東京五輪代表の岸本新菜選手も参加、北京五輪代表の山本良介選手も現地にいらしたり、コーチ陣、KONA(アイアンマン世界選手権)で一緒だった方、大会でしか会えない方、大学の同期などなど新年からたくさんの方に会えました。
みんなトライアスロンが好きだ! という同じ思いがあり、メイストーム代表大西祥司さんを慕って集まり大賑わい。どなたでも参加できるので、来年は一緒にゼーハーしましょう!
さぁいよいよシーズンインに向けて
冬はランニング大会やデュアスロンに出場される方が多いと思います。このコラムを読んでくださっている方はほぼトライアスリートだと思うので、ケガをしないように充分に気をつけてトライアスロンシーズンに向けた準備をしていきましょう。
練習強度については前回コラムを参考にしていただけたらと思います。なにより楽しんで練習をすること。しっかり練習を積んで笑顔でスタートしてほしいと思います。
私はというと、コラムを執筆している今は宮古島でベース作り合宿中です。4年ぶりの開催となる宮古島トライアスロン(4月16日)まで90日を切りました! 街中ではたくさんの方にお声がけいただきパワーをいただきながらトレーニングをしています。
春から始まるトライアスロンのレースに向けてイメージを高めながら楽しく練習して、ウキウキなトライアスロンライフにしていきましょう♬
コラムをはじめから読む
>>#01【KONAの表彰台を目指して】
>>#02【宮古島で新たなレースも夢じゃない!?】
>>#03【ケガの功名? あらためて自転車の安全性を考える】
>>#04【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】
>>#05 【ケガからの復帰戦 WTCS横浜に想うコト】
>>#06【高地トレーニングでパフォーマンスアップを狙おう!】
>>#07【今季注力のトレーニングで2週連続レースも笑顔でフィニッシュ! 】
>>#08【シーズン後半 本命レースに向けてラストスパート!】
>>#09【佐渡で感じたコトをKONAで生かす】
>>#010【いよいよKONAへ】
>>#011【夢の舞台に立ってみて】
>>#012【リセットして再出発! しろさとTT200出場へ】
>>#013【スタートダッシュを決めるためのオフシーズンの過ごし方】
太田麻衣子/おおたまいこ
トライアスロンチーム・ラプレム代表 https://linktr.ee/lapulem_maiko
大学からトライアスロンを始めて日本選手権8位、U23世界選手権代表など。2022年念願のアイアンマン世界選手権(KONA)に出場を果たす。目標はエイジでの表彰台。今はコーチングをしながら一緒にレースを楽しむスタイルでトライアスロンを満喫中!
【2023年レース予定】
3月19日(日)しろさとTT200
3月26日(日)佐倉マラソン
4月16日(日)全日本トライアスロン宮古島
6月18日(日)IRONMAN Cairns
9月 佐渡国際トライアスロン
10月 アイアンマン世界選手権