多機能ウォッチ×骨伝導ヘッドホン
スタイリッシュなSUUNTOエコシステム
心拍計やGPS機能などを備えたマルチスポーツウォッチと、耳をふさがないオープンイヤータイプでトレーニング中も使いやすい骨伝導ヘッドホンは、今やトライアスロンライフの必須アイテムだが、
このふたつの組み合わせを1ブランドでカバーした、次の選択肢として最近ふたたび注目されつつあるのがフィンランドの老舗ブランド SUUNTO(スント)。
ウォッチとヘッドホン、それぞれをつなぐ専用トレーニングアプリが補完し合うことで、よりスマートかつスタイリッシュなトレーニングライフを演出する、新たなエコシステムを実現している。
そのエコシステムを最も高い次元で体験できる旗艦モデルとして今夏リリースされたのが最新ウォッチ「Suunto RACE 2」と骨伝導ヘッドホン「Suunto WING 2」の組み合わせだ。
薄型・軽量、最長バッテリー性能を究めた「Suunto RACE 2」
「Suunto RACE 2」はトライアスロンモードも備えた次世代ランニングウォッチの最新モデルとして、ハード・ソフトともに さまざまなアップデートが施され、それらの結果として当然のどとくユーザビリティ(使いやすさ)の面でも大きな進化を遂げているが、トライアスリート目線で気になるポイントを挙げると、以下の3点だろう。
❶トレーニング&日常使用も快適な薄型・軽量化
❷スント史上最長のバッテリー性能
❸スマホ・ネット接続がなくてもナビできるオフラインマップ
ステンレスモデル : 85,800円(税込・以下同)
チタンモデル : 99,000円
重量:76g
バッテリー寿命:
日常使用(スマートウォッチモード)最大18日
トレーニング(全衛星GNSSモード+マルチバンド)最大55時間
防水性能:100 m
❶トレーニング&日常使用も快適な薄型・軽量化
北欧ブランドらしく、ベゼル&ケース、ベルトの洗練されたデザイン性や質感の高さでもトライアスリートの所有欲をくすぐってきたスントのウォッチだが、レースやトレーニング時だけでなく、心拍の推移や睡眠の質などをモニタリングするライフログ・デバイスとしての役割も大きくなっているマルチスポーツウォッチとしては、より長く・日常的に着けているモノとしての快適性・耐久性が重要。
その点、このSuunto RACE 2は、前モデルより約6%薄型化され、ストラップ込みで75g という軽量化を実現。長時間のトレーニングやレースはもちろん、日常使用時もよりストレスなく着けていられる仕様に進化している。
また、耐摩耗性を高めたベゼルやケース、サファイアクリスタルガラスを採用しているので、レース時のような過酷な環境下での使用や、日常の長時間使用にも耐えうる耐久性能をさらに高めたタフ設計となっている。

カラーバリエーションも豊富で、ステンレススチールモデルは「コーラルオレンジ」(写真上)や「オールブラック」のほか、「ウェーブブルー」「フェザーグレー」(同・下)の4色、チタンモデルは「チタニウムブラック」「チタニウムトレイル」の2色をラインナップ
❷スント史上最長のバッテリー性能
従来から長もちバッテリー性能にも定評のあるスントのマルチスポーツウォッチだが、Suunto RACE 2ではブランド史上最長のバッテリー性能を実現している。
デュアルバンドGNSS を用いたフルパフォーマンスモードでは、最大55時間の連続GPS トラッキングが可能なので、トライアスリート的にはロングのレース前日に気が付いてあわてて充電・・・なんてこともなさそうだ。
GPS 未使用の場合なら、24時間心拍数モニタリングONの状態で最大16日間、無効にすれば最大22日間稼働。長い大会遠征時はもちろん、仕事での長期出張でも、少なくとも2週間超は充電切れを気にしなくていい。
レースやトレーニングだけでなく、日常使いの相棒としても活用されるマルチスポーツウォッチとして、この点は進化してくれるにこしたことはない。
❸スマホ・ネット接続がなくてもナビできるオフラインマップ
Suunto アプリからオフラインマップをダウンロードすれば、スマートフォンやネット接続がなくてもルートナビゲーション機能を活用できる。
このオフラインマップやナビゲーションマップの見やすさ・使いやすさは、Suuntoウォッチの特長のひとつで、リアルタイムで高度データを表示し、上り下りに応じたペース管理をサポートしてくれる「クライムガイド機能」もあるので、トレイルランナーの間でも愛用者が多い。
トライアスリート的にも山やトレイルでトレーニングする際、もちろんこの機能は有効だが、ネット環境の悪い山間部へのバイクライドや、海外を含む遠征・出張時のトレーニングでも、このオフラインマップの充実ぶり・使いやすさは重宝しそうだ。
スント独自開発、骨伝導ヘッドホンの最新化形「Suunto WING 2」
音楽や音声ガイドをクリアな音質で聞きつつ、安全確保の上ではマストな環境音の認識もできる、オープンイヤータイプの骨伝導ヘッドホンは、トライアスリートのトレーニングライフには欠かせないアイテムとなっているが、スントはこの骨伝導ヘッドホンも、自社で独自開発している。
この点は、シェアの高さで先行するガーミンをはじめとした他ブランドにはない、オリジナリティで、トレーニングアプリとの連携がスムーズなのに加え、骨伝導ヘッドホン専業のブランドのものよりも、さらにスポーツでの使用を前提としたユーザビリティの高さが唯一無二の特徴だ。
前出のレビュー記事で紹介した既存モデル「Suunto WING」でも、バイクライド時など風速30km/h対応のノイズ低減や、防水・防塵性能の高さや、ウォッチ&トレーニングアプリと一体となったエコシステムの良さは十分体感できたが、その良さをさらに高め、洗練されたものにアップデートしたのが最新モデル「Suunto WING 2」。
部品の改良により音質をさらに高めるとともに、バッテリー性能もアップデート。最大12時間の連続再生が可能で、付属のパワーバンク(未使用時にセットしておけば急速充電できるモバイルバッテリー機能をもつ専用ケース)を活用すれば、合計36時間使用可能。
急速充電にも対応しており、わずか5分の充電で約1.5時間、10分で最大3時間再生できるので、いざトレーニングを始めようとしたとき充電を忘れていて使えない・・・なんていう、よくあるシチュエーションでも、かなりありがたい。
価格27,800円
重量:35ℊ
バッテリー持続時間:最大12時間
ポータブル電源バンク付属
耐水設計:IP66
ウインカーやブレーキランプのような
「ターン&ブレーキ・モード」も装備
さらに夜間に周囲への視認性を高めてくれるインテリジェントLEDライトが進化。
暗い中で点灯させると見た目にもクールなこのライトは、ウインカーやブレーキランプよろしく左右への進路変更や減速に対応して点滅するモードもあり、夜間トレーニングの安全確保の面でもかなり実用的な機能だ。