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CEEPOの超革新的モデル「Shadow-R」がユーロバイク・アワードを獲得

投稿日:2018年7月9日 更新日:


ルミナ編集部

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CEEPOがかつてないインパクトの独創的デザインで、ふたたび世界を驚かせる

日本発のトライアスロン専門バイクブランド「CEEPO」(シーポ)は、世界最大の自転車ショー「ユーロバイク」で、かつて類を見ない革新的デザインのトライアスロンバイク「Shadow-R」を発表。注目のバイクなどに与えられるユーロバイクアワードを獲得するなど、早速、国内外で注目を集めている。

フロントホイールをカバーする特殊フォークとV字型フレームで空気抵抗を27%抑制

https://www.facebook.com/ceepobike/videos/2170066779701112/

★CEEPOが発表したPR動画

Shadow-Rはシートチューブなど後ろ三角部分をもたないエアロ形状「V字型フレーム」を採用したのに加え、独創的な形状のフロントフォークがフロントホイールをカバー、通常フロントホイールの横に位置するフロントフォークをなくすことで、究極のエアロ効果を実現。CEEPO社が実施した風洞実験では、完成車の空気抵抗を27%減らすことができたとしている。

また、フロントフォークが一般フォークに比べ重くなる(1,400g)ことで抜群の直進安定性を体感できるという。

Shadow-Rを真上・真下から見た写真。特殊な形状のフロントフォークがホイールの上部をカバーし、左右から挟むように横軸で支えている

フロントホイールを左右から挟む「サイドフォーク」はホイールハブによる空気抵抗を抑制(CEEPO社発表資料より)

V字型フレームは、トップチューブがわずかにたわむことで快適性が高いのが特徴だが、Shadow-Rでは、それに加えて、従来のようにフロントホイールを縦軸で支えるのではなく、横軸で固定することで振動吸収性を高め、長時間ライドでの快適性をさらに高めている。

こうした特殊な形状のバイクの場合、ユーザー的に気になるのは遠征時などの取り扱いやすさだが、CEEPO社では「トライアスリートの遠征を考え、フロントフォークを外さず収納できる専用バイクケースを現在開発中」とのこと。

リアのシートチューブ、シートステイのないV字型フレームで懸念された横剛性の弱みは、フレーム形状に横方向の平面を入れることで十分な横剛性を確保

DIMOND BIKESなどが「最も速いカタチ」として再発掘し、サーヴェロがP5Xで採用したことで、トライアスロンバイクが進むべき方向性のひとつになった感のあるV字型フレームに、DIAMONDBACKのANDEANを超えるインパクトをもったエアロフォルム、そして、挑戦的な発想のフロントフォーク・システムを加えたShadow-Rは、今後さらに世界のトライアスロンバイク・シーンで話題を呼んでいきそうだ。

8月18、19日には東京・青山で一般ユーザー対象の2019モデル展示会が開催され、Shadowシリーズも展示される予定とのことなので、最新情報はLuminaでも追って紹介していきたい。

トップチューブにはベントーボックス(補給食などを収納するストレージ)が作り付けでセットされている。このほかBB下にも挿入タイプでセットするツールボックスがある

同時に発表された「Shadow」はShadow-Rのフロントフォークをスタンダードタイプに変更したモデル。Shadow-Rよりも約1kgの軽量化を図っている

創業当初の製品開発を髣髴とさせる今回のShadowシリーズの開発について、CEEPO創業者の田中信行氏は以下のコメントを発表している。
***
「Shadow-R、Shadowは、CEEPOの新世界戦略を象徴するミックスコンセプトモデル」

2004年の発売から数年間のCEEPOは空気抵抗抑制と同時に外見インパクトを追及して、2009年発売のリアホイールをカバーするデザインのVIPER(尻尾付き)を開発しました。

そしてその後、VIPERをさらに進化させた、ヘッドチューブ前部カバー付き、Di2バッテリー内蔵型のCLIMAXを開発し、UCIにとらわれない革新的デザインの先陣をとってきました。

しかしその後、アスリートである私自身の経験から、遠征の多いトライアスリートにとって重要なメンテナンス性、メカニックトラブルリスクを軽減すべく、シンプルデザイン(簡単組立、専用パーツの不使用)の方向に進んで来ました。その集大成モデルが現在のVIPER、KATANAとなります。

CEEPOライダーのひとりでKONA上位経験者のアンディ・ポッツ(米)。Shadow-Rを駆ってKONAを走る日が来るか

2019年に新しく開発したShadow-R、Shadowは、2010年から始まったCEEPOのグローバル戦略遂行を目的に、過去の開発経験を生かしながら最近のトレンドを取り入れた便利性&空力性&外見インパクトのミックスコンセプトモデルとなっています。

両モデルはともに巡行性能を最優先に考慮したジオメトリー設計です。

特にShadow-Rは空力的に優れ、特殊フロントフォークによりフロントホイールのカバーをすることと、フロントホイール横に位置するフロントフォークを除くことで空気抵抗値を通常形状バイクから27%削減できています。

また乗り心地については、通常のフロントホイールを縦型に支えるタイプから横型に支えるタイプとすることで、フロント部の路面の振動を吸収でき、心地よい乗り心地を体感できます。

フロントフォークの重量を増やすことで巡行性と走行時の直進安定性を助け、長時間ライドでもストレスを感じなく乗りこなすことができます。

V字型バイクの弱点であった横方向の剛性維持に関して、トップチューブからヘッドチューブ、そしてダウンチューブにつながる内側面をフラット平面形状にすることで横剛性を強化していますので、ダンシング時の横ブレも心配いりません。

またシートチューブとシートステイをなくしたことで縦方向のクッション性が得られ長時間ライドでの身体への負担を軽減できます。

2019年のCEEPOは従来からの王道型フレームVIPER、KATANA、MAMBAに加え、最新トレンドデザインモデルShadow-R、Shadowが加わったことで、トライアスリートの皆様の幅広いニーズに対応できる商品ラインナップとなりました。

CEEPO創業者・代表/田中信行

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