日本から約4時間のアイアンマン台湾はリゾート島の澎湖(ポンフー)で
アイアンマン台湾
4月12日(日)
SWIM3.8km/BIKE180.2km/RUN42.2km
旅行地としても人気の台湾。その台湾で行われるアイアンマンは、台北などのアジア的雑踏とはまた違った魅力をもつリゾート島澎湖(ポンフー)で開催される。2020年は4月12日(日)に開催が決定し、現在申し込み受付中だ。2016年にLuminaが事前取材をし、コースから周辺観光までを網羅した「アイアンマン台湾完全ガイド」をお届けしよう。スイムコースは変更しているが他はほぼ同じなので、出場時の参考に。
▶実際のレースはどうだった? ライター今さんの出場参戦記はコチラ>>>IRONMAN TAIWAN review
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IRONMAN TAIWAN
大小100ほどの島々で形成される澎湖諸島。その主要4島をつなぐ橋のひとつ、永安橋。フラットで爽快なバイクコースだ
海に抱かれて走れ。アイアンマンの島へ。
I M 台湾 リニューアルコース完全ガイド
昨年、墾丁(ケンティン)で第1回が行われたアイアンマン台湾が、今年から台湾の西50kmの海に浮かぶリゾートアイランド、澎湖(ポンフー)に舞台を移して行われることとなった。さっそくその新コースを現地で取材。コースのポイントと、“台湾のハワイ”とも呼ばれる澎湖諸島の魅力をお届けする。
取材=東海林美佳
写真=藤巻 翔
台北から空路で50分台湾海峡に浮かぶ島
今年から、台湾本島の西、台湾海峡に浮かぶ澎湖(ポンフー)諸島で行われることとなったIM台湾。「台湾のハワイ」と呼ばれる人気のリゾートアイランド澎湖とは、一体どんな場所なのだろうか。
羽田から約3時間半かけて台北の松山空港へ。そこから小さなプロペラ機に乗り継いで約50分後、我々は澎湖諸島の中心地にほど近い馬公(マーコン)空港に降り立った。取材時期は4月上旬。まだ肌寒い東京から一転、湿気を帯びた熱気が肌を包み込む。明らかに都市とは違うゆる〜い空気の流れを感じ、ここが南の島なのだと実感する。
今回お世話になったツァオさん(左)とリーさん(右)。リーさんにはバイクとランコースの撮影モデルもつとめてもらった
迎えてくれたのは、アイアンマン(以下IM)ロゴが入ったタンクトップとトラッカーハットを颯爽と着こなすスポーティなふたりの女性。台湾でIMレースを主催する「台湾トライアスロン」のスタッフ、シャン・ツァオさんとジョー・リーさんだ。ご自身もトライアスリートであるリーさんは、今回のコースデザインを手がけた。コースツアーの車内で、さっそくこの新コースについて聞いてみた。なぜ、澎湖なのか?
「ここは、台湾屈指のリゾートアイランドで、選手はもちろん、その家族も楽しめる場所だと思ったからです。コース設計上は、バイクコースをとれる十分な大きさがあることが条件でした。また、人口密度があまり高くなくて、自治体が協力的であることも大きなポイントです。そして、島という環境もIMらしいと考えたんです」とリーさん。オフィシャルツアーなども手がけるツァオさんはこの土地の魅力をこう語る。
「澎湖は台湾の人気のリゾートで、美しいビーチや特徴的な自然の地形、豊富な海の幸など、観光地としての魅力もたくさんあるんです。国際的にはまだあまり知られていませんが、一度訪れたらきっと好きになる、そんな場所です」
初心者に優しいスイムフラットなバイクコース
スイム会場となるのは、島の南西部にあるシリ・ビーチ。きれいな砂浜と穏やかな海が広がる。ビーチスタートで、沖へ向かって伸びる二等辺三角形のコースを2周回。1周終わったら一度ビーチに上がるので、スイムが苦手な人にとっては安心感がある設計だ。
「スイムでは、ローリングスタートを採用します。スタートの混乱を避けるため70・3でも昨年から取り入れたところ、とても好評だったんです。スイム中の接触が減り、初心者でもパニックにならずに泳げるはずです」とリーさん。
バイクも2周回。起伏がほとんどなく、かなりの高速コースとなりそうだ。「澎湖には山らしい山がないんです。気象条件によっては記録が狙えるコースのはずですよ」景色も澎湖ならでは。牛がのんびり草を食む田舎道や海を臨む橋、風力発電の風車も見える。また、路面の整備状況も良く、道幅が広い個所が多いので、気持ち良くスピードに乗れそうだ。
ただ、多少心の準備をしておきたいのが風だ。「澎湖は秋から冬にかけて強い風が吹くんです。IM開催の10月初旬は例年まだ穏やかなんですが、風の季節が早まる可能性もないとは言えません。そんな理由から、現在、ディスクホイールを許可するかどうか検討中です」
フィニッシュはオフィシャルホテル前
ランの序盤も見所が多い。カラフルな台湾様式のお寺や澎湖名物の玄武岩の岩壁、そして特徴ある漁村の風景の中を走る。中盤以降には3往復半する個所があるが、ここは他の選手とのすれ違いで声を掛け合い元気をもらうことができるだろう。
スペシャルニーズはこの区間の折り返し地点にあるので、3回通るうちのいつでもピックアップできる。フィニッシュは市街地、オフィシャルホテルである「ペスカドレスリゾート(百世多麗花園飯店)」付近。ゴール後にホテルへ直行できるのがラクだ。
レース翌日はぜひ、街へ繰り出して思いっきり台湾グルメを楽しんでほしい。澎湖には牡蠣を始めとする海の幸が楽しめるレストランが多数ある。値段も台北よりもグンとお安い。そして、今回の取材では訪れることができなかったが、船や小型飛行機で行ける離島、望安や七美も素晴らしいという。
レースも旅もグルメも楽しみたい。そんな欲張りトライアスリートのニーズに応えるすべてがここにはあった。
観光&グルメ情報
澎湖の蒸し暑い気候に合った、軽い飲み口の台湾ビール。写真は「製造18日以内」を売りにしたスペシャル版
※レポート部分は『Triathlon Lumina』2016 年6月号より転載
アイアンマン台湾
4月12日(日)
SWIM3.8km/BIKE180.2km/RUN42.2km
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