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IRONMAN世界ランク17位、戸原開人のコナチャレンジ。

投稿日:2017年3月21日 更新日:


戸原 開人

text by:

©Kenta Onoguchi

湘南ベルマーレ戸原開人、KONAに挑む。 Vol.001

今、コナに最も近い日本人プロとして。

男子プロ選手がハワイ島コナで開催されるアイアンマン世界選手権に出場するには、各地で開催されているアイアンマン(IRONMAN)シリーズ戦に出場し、その順位に応じて配分されるポイントを獲得して、その年の8月下旬の時点で世界ランキング(※)50位以内にランクインしていなくてはいけません。

私はポイントを獲得するために、2017年のコナへの予選がスタートした昨年8月28日から、フランス、台湾、マレーシアの3つのアイアンマンを走りました。

フランスの大会(IRONMAN Vichy)でこそ大きなポイントは獲得できなかったものの、台湾では2位、マレーシアでは3位と、良い成績を残すことができました。

シーズン中は何レースに出場しても良いのですが、ポイントが反映されるレース数に限りがあるため、この2レースのように好成績を上げ、大きなポイントを獲得できたのはランキングを勝ち抜く上ではとても価値があります。

IMマレーシア、プロカテゴリーのスタート直前。戸原はアジアの新星として一目置かれる存在に ©Kenta Onoguchi

連続表彰台入りで、世界ランキング17位
コナでも「結果を残す」ために

ランキングの順位はもちろん時期によって変動しますが、3月19日時点で17位(3,245ポイント)と上位につけています。ポイントは予選年度ごとにリセットされ来季にもち越すことができません。

今季は、ここまでのスタートダッシュの成功を生かしてコナへの出場権は必ず確保します。

まだまだ気を抜ける状態ではないですが、今後はポイント獲得を目指しながらスイム、バイク、ラン、3種目の強化を図り、コナでも良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

最新のポイントランキング(※)はIRONMANの公式WEBサイトで、随時チェックできますので、みなさん今後の私の動向をぜひ追いかけて、応援いただければと思います。

(編集部注)
※Kona Points Ranking System=プロ登録アスリートのポイントランキング。男子は8月時点での上位50選手がハワイ島コナでのアイアンマン世界選手権に出場できる

3月19日に開催された70.3台湾で6位入賞 ©Yasuhiro Nakajima

70.3台湾では、コナ上位のトッププロらと闘い6位入賞

text_中島靖弘ヘッドコーチ(湘南ベルマーレトライアスロンチーム)

先週末、3月19日には台湾・台東で開催されたIRONMAN 70.3に出場し、6位入賞(135ポイント獲得)。コナの上位に入るトッププロが集まるレベルの高いレースでしたが、その中での6位はまずまずの結果でした。

スイムで出遅れ、バイクは6人の第2パックから2分遅れの単独走行となってしまいましたが、その第2パックの選手たちと変わらないタイムでバイクを走り抜くことができました。これは、そのあとのランをラップ2位のタイムで走れたこととあわせ、このレースの収穫でした。

4月はIRONMAN70.3 Liuzhou (4/1・中国)のあと、連覇中の全日本トライアスロン宮古島(4/23)に出場予定ですので、再来週の中国での大会までに、修正できることをしっかりやって行きたいと思います。

 

IRONMAN70.3 台湾
3月19日(台湾・台東)
Swim 1.9km Bike 90km Run 21km

■男子プロカテゴリー上位
1. Ruedi WILD (CHE) 3:42:55(S0:22:55/B2:00:06/R1:14:32)
2.Timothy O’DONNELL (USA) 3:45:31(S0:22:47/B2:00:24/R1:17:13)
3. RIEDERER, Sven (CHE) 3:49:09(S0:22:53/B2:01:12/R1:19:51)
4. CRONEBORG, Fredrik(BEL) 3:53:20(S0:24:59/B2:07:14 /R1:15:25)
5. VAN BERKEL, Tim(AUS) 3:55:01(S0:23:37/B2:08:17/R1:17:27)
6. 戸原開人(湘南ベルマーレ) 3:55:22(S0:25:43/B2:08:18/R1:15:25)

■著者プロフィール
戸原開人(とはら・かいと)
湘南ベルマーレトライアスロンチーム所属のプロトライアスリート。アイアンマンなどロングを主戦場に活躍。2015・16年には宮古島大会を連覇し、国内ロングトップの座に立つ。2016・17年シーズンは、日本人プロとして2011年の西内洋行選手以来となるコナ(アイアンマン世界選手権)出場への期待が高まる。

©Kenta Onoguchi

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