Mt.FUJI TRIATHLON Fujikawaguchiko 2022
富士の麓で挑む、夢のトライアスロン。
河口湖を泳ぎ、霊峰・富士の麓を駆ける──
世界文化遺産の地を舞台とした奇跡の51.5㎞レース「Mt.富士トライアスロン」。
その誕生秘話やコースの魅力を、大会実行委員長を務める富士河口湖町の坂本龍次副町長と、
事前コース試走を担当した原田雄太郎さん(チームケンズ)に訊いた
取材=謝 孝浩
写真=播本明彦
イラストMAP=中村知史
開催地:山梨県富士河口湖町
開催日:9月4日(日)
競技距離:Swim1.5km/Bike40km/Run10km
募集開始:
先行▶ 3月15日(火)12:00~
一般▶ 3月22日(火)12:00~
詳細·お申込みは公式サイトから大会イメージ動画も公開中
>>>https://mtfuji-tri.jp/
富士山に向かって走る
河口湖大橋のランは魅力的
山梨にも拠点を置くチームケンズの中で、スクール部門のヘッドコーチを務める原田雄太郎さん。内外のレースへの出場経験も豊富
トライアスロンとの縁は
TOKYO2020です
大会実行委員長は富士河口湖町の坂本龍次副町長。フランス代表との交流を通じトライアスロンが町にもたらしたものは大きいと話す
バンサン・ルイらフランス代表が合宿拠点とした富士河口湖町
――富士河口湖町でトライアスロンを開催することになったきっかけを教えてください。
坂本副町長■東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、フランス代表が事前合宿に来てくれたことが大きいですね。フランスのトライアスロンチームが、この環境を気に入ってくれたのです。町内には河口湖や西湖などの湖があるので、環境がトライアスロンという競技にとても親和性があったことに気づきました。
町では2018年に、ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会の事前合宿、2019年にITUパラトライアスロンワールドカップ東京大会の事前合宿を受け入れました。
原田雄太郎■2年連続で世界選手権シリーズのチャンピオンになっているバンサン・ルイ選手や東京パラリンピックPTS4(男子)で金メダルを獲ったアレクシ・アンカンカン選手も合宿に参加したようですね。
副町長■アレクシはこの環境を特に気に入ってくれたようです。パラトライアスリートを受け入れたことは、町にとっても大きな意味をもちました。ハード面でのバリアフリーが整ってきただけでなく、心のバリアフリーにも広がっています。選手たちとの交流を通じて、子どもたちの積極的な教育に繋がりました。
町民もトライアスロンに親しみを覚えてくれていると思います。オリンピックやパラリンピックは終わリましたが、町のこれまでの試みを記念として残すという意味でも、この大会が東京2020のレガシーとなれば。また、同じく主催の日本トライアスロン連合も山梨での競技振興、地元の山梨日日新聞社、山梨放送も創業150周年として地域貢献をしたいという思いがひとつになり開催となりました。
――原田さんは、昨年、大会のコースを試泳・試走されたとのことで、各種目の印象を教えてください。スイムは750mを2周回ですね。
原田■レースが開催される時期と同じ9月上旬に試走しました。河口湖でのスイムはイメージ通りでしたね。その日の状況にもよると思いますが、波もなく泳ぎやすかったです。プールで泳いでいるような気分でした。水質も十分過ぎるくらい。夏のレースだと、ウエットスーツを着ると暑さを感じるのですが、水温も22~23℃ほどで、快適でした。
副町長■私が子どもの頃は水泳場として、河口湖で普通に泳いでいました。今は湖の特性上、遊泳を地域で規制していますので、今回は河口湖で泳ぐ貴重な機会にもなります。
――バイクは、河口湖から西湖へ向かい、西湖を3周回して、また河口湖に戻る40kmのコース。トレーニングやツーリングのコースとして、走ったことがあるトライアスリートも少なくないと思います。
原田■景色の美しい気持ちの良いコースです。西湖の周回はコーナーが多いですが、全面通行止めで、ワンウェイなので、バイク同士の対面通行になるタイミングはなく、初心者にも安全なコースです。一方で、攻めればコーナリングなどのスキルを楽しむこともできる。
また河口湖と西湖とは70mほど標高差があるので、それを結ぶ1.5㎞の坂は、コースのほどよいアクセントになります。上りの最大斜度は10%くらい。下りでは、最後は見通しの良い直線なので、スピード感も楽しめる。全体的に飽きさせないコースです。
副町長■西湖や河口湖の一部は全面通行止めにすると、迂回路がないので、身動きが取りにくくなります。しかし地元の皆さんのご理解と協力をいただくことで実行することができます。また9月の試走の時に、原田さんにバイクコースの路面のチェックをしてもらいました。
指摘してもらった約200カ所は、大会までにできるだけ修復することになりました。万全の体制で、選手の皆さんを迎えようと思っています。
原田■ロードバイクでは、ハマってしまう可能性がある穴など、細かく指摘したのですが、大会までに対応してくださるとは、ありがたいですね。
――最後のランは、どうでしょう。河口湖大橋を渡って折り返す10km、平坦基調のコースのようですが。
原田■橋以外は、フラットなので、ペースがつくりやすいと思います。橋は結構、勾配があります。ランコースの魅力は、なんといっても富士山の景色です。特に復路は、富士山に向かって走る感じになると思います。
副町長■橋も全面通行止めするので、選手たちが行き来して壮観な眺めになると思います。コロナ禍次第でまだどうなるかわかりませんが、橋の上では歩道で応援ができるようなレイアウトを考えています。多くの方に応援にも来て欲しいですね。
トライアスロンを起爆剤にワンランク上の国際的観光地へ
――大会が開催される町の魅力というのは、トライアスリートにとって、大会選びの重要なポイントになります。世界遺産の富士山の麓での開催は、重要なアピールポイントだと思います。大会前後にトライアスリートに訪れてもらいたい場所などはありますか?
副町長■富士山はもちろん、河口湖を含む富士山麓一帯が世界文化遺産として指定されていますので、ぜひ世界遺産を構成する文化に触れてもらいたいですね。神社にも立ち寄っていただき、富士山信仰の一端を感じてもらえたらうれしいですね。
原田■すばらしい環境なので、大会だけでなく、合宿などにも利用するといいと思います。
副町長■コロナ前は、世界遺産の富士山に特別な思いを寄せて、海外からも多くの観光客が訪れてくださっていました。バリアフリーのおもてなしやスポーツという新しい切り口で、さらにワンランク上の国際的な観光地を目指しています。このトライアスロン大会が起爆剤となり、いろんな人が訪れる場所になり、町の活性化につながればうれしいです。
開催地:山梨県富士河口湖町
開催日:9月4日(日)
競技距離:Swim1.5km/Bike40km/Run10km
募集開始:
先行▶ 3月15日(火)12:00~
一般▶ 3月22日(火)12:00~
詳細·お申込みは公式サイトから大会イメージ動画も公開中
>>>https://mtfuji-tri.jp/