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シラトタロウ、政界へ。新たなチャレンジを語る。

投稿日:2017年6月13日 更新日:


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VENTUMサポートライダー:白戸太朗さん
Interview #02/02


東京オリンピックがやって来る今こそ、できることをやってみる

――太朗さんは、このたび政界へ進むという道を選ばれましたが、どのような経緯だったのか、お聞かせいただけますか?

白戸 僕は今は50歳なのだけど、実際にバリバリ動けるのって、あと20年か、もしかしたら20年もないかもしれない。その中で、僕の人生の目標でありライフワークなのが、トライアスロンを、スポーツを世の中のみんなに知ってもらって、やってもらって幸せになってもらう。そういう楽しい世界があるんだって知ってもらうこと。

それをビジネスにはめこんで今までやってきたんですが、そんな中で政治という大きな舞台のお話をいただいた。それも自分の信頼できる方から。これをやることによって、また違う角度からトライアスロン界に寄与できると思ったんです。

30歳を過ぎて選手の一線を退いたときも、コーチをやるのが一番自然で一番手っ取り早いけど、やらなかった。実際に海外からもコーチのオファーが来ていたけど、コーチなら、ほかの選手でもやれる。白戸太朗だけができるアプローチをしたほうが、このトライアスロン界に寄与できる、そう思ったんです。だから、時同じくしてオファーをいただいていた伝えるほうの仕事を選んだ。

 

“バトンがまわってきたんだから、僕にしかできないアプローチをしたい”

アスロニアという会社を立ち上げたのは、シラトタロウでなければできないことを、組織でできるようにするため。組織にすることで、より広がっていく。いつまでも、シラトタロウがいないとできないことばかりじゃダメなんです。

さらに言えば、アスロニアだけじゃなくて、他のスクールやショップ、大会運営側をはじめ、いろんな立場のトライアスロン関係者が一緒になってやることで、トライアスロン界はもっと大きくなるはず。

※白戸さんの声かけでスクール、ショップ、大会運営者などトライアスロン界の横断的な集まり「トライアスロンサミット」が定期的に開催されている(写真は2015年に拡大開催されたイベント ⒸTakamitsu Usami

 

点でやるより線とか面で広がってやらないと、この業界は大きくならない。我々としては、みんなでこの業界を広げていく必要があるんです。

今回(の政界進出)もそう。たまたまお話をいただいて、誰にでもあるチャンスではないし、僕がこれを受けたことで違った形でのトライアスロンの拡散や普及ができるかもしれない。

トライアスロン業界にはいろんな方がいるけど、なかなかつかめるチャンスじゃない。たまたま僕にバトンがまわってきたんだから、僕にしかできないアプローチをしたい。東京オリンピックのあるこのタイミングで、できることをやってみようと。

“東京2020大会の後、日本のスポーツシーンが
変わったと言われるようにしたい。”

――今後は、どんなことに取り組んでいきますか?

白戸 一番は東京オリンピック関連。そのど真ん中に入っていくことになると思う。オリンピックがあと3年にせまっているのに、ここ東京の中ではネガティブな話ばかり。夢のない話です。世界で一番のスポーツの祭典が来て、子どもや国民に夢を与えてもらえるチャンスなのに、そこにたどり着けていないんですから。

今のムーブメントはとても残念。それを肌で実感して、言葉にできる人が東京都のど真ん中でやる人の中に少ないんだと思う。それなら僕がやっていく。オリンピック後のレガシーをどう残していくかも設計していかなくてはいけない。

オリンピックまでは、どうにかなると思う。企業だってオリンピックバブルだし、お金を出してくれるかもしれない。けれど、問題はオリンピックが終わった後です。風向きは変わってしまうわけで、その時までに、その先のことを仕込んでおかなくてはいけない。それをしっかり準備しておいて、東京オリンピックの後、日本のスポーツシーンが変わった、と言われるようにしたい。

――ご家族の反応は?

白戸 あきれてますよ(笑)。いつも、誰かに相談したり、意見を求めて決断していないし、最終的に自分で結論を出して家族に伝えています。今回もそれに近いので、「また、あなた新しいことはじめたの?」という感じ。でも、僕の夢や目標について理解してくれているし、サポートもしてくれている。感謝しています。

――常に新しいことに挑戦し続けるタロウさんを応援しています。これからも、タロウさんらしく挑戦し続けてください! ありがとうございました。

 

■プロフィール
白戸太朗(しらと・たろう)
スポーツナビゲーター。ワールドカップやアイアンマン世界選手権を始め、出場レースは500を超える達人トライアスリート。2008年、トライアスロン普及のために「アスロニア」を設立し、ショップ、スクール、大会運営などに携わる。

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