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「バイクの時速33㎞と36㎞は別世界、1㎞上げるのは簡単じゃない」 第6回KONAチャレフィードバックMTG②

投稿日:2019年8月23日 更新日:


ルミナ編集部

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8月4日に行われた6回目のKONAチャレメンバーのフィードバックミーティングの続きから。

<<<前記事を読む ①「故障後の過ごし方で過去の自分を越える」小濱さん

岡田健士朗さん
スイムとバイクを強化
今シーズン中にKONA出場が見える成績を

岡田さんは、KONAチャレスタート時は仕事が忙しく、練習時間の確保が難しかったが、昨年の10月に転職して時間に余裕ができ、トレーニングだけでなく睡眠やメンテナンスの時間も確保できるようになった。

食生活も改善され、体重は75〜76kgから68kgにダウン。昨年のアイアンマン台湾がロングデビューだったが、今年6月のアイアンマン・ケアンズが納得のいく準備をして臨む初めてのアイアンマンとなった。

KONAチャレメンバーとケアンズで

【自己評価】
アイアンマン・ケアンズが昨年のアイアンマン台湾以来のレースとなった。バイクとランの調子が良かったので、KONAを見据えた10時間切りという上方修正した目標も設定したが、結果は全く届かず、当初ロードマップで掲げていた目標にもトータルで10分届かなかった。<スイム>
スイムで当初の目標から10分遅れたのが、そのままトータルの遅れになった。スイムで遅れた原因は実戦でフォームを意識する余裕がなかったこと。元々の泳ぎ込み不足が大きい。

<バイク>
バイクとランは当初の目標はクリアしているが、上方修正目標からバイクが大きく乖離している。これが最大の問題。バイクはパワーの数値は出ているものの、ペダルから駆動系へ力が伝わっていなかった。ガーミンでは240Wくらい出ていることになっているが、200Wくらいしか出ていなかった可能性大。

<ラン>
ランは昨年から㎞あたり1分改善できていて、上方修正目標からもそれほど乖離しておらず、全体としてタイムをまとめることはできた。

ロードマップ

【目標クリアのための課題・取り組み】

台湾まで2カ月ないので、お盆にしっかり練習して一度休んで疲労を抜き、8月中にパフォーマンスをピークに持っていき、2週間前にエクステラ・ジャパンに出場。そこから台湾へ向けて調整していく予定。スイムは海での泳ぎを増やす。

▶チェックシートサマリー

▶チェックシート2019年7月

昨日スイムの定期測定を行ったが、今回から測定前に休養調整するのをやめて泳いだにもかかわらず、結果は4月と変わらなかったので、パフォーマンスは向上している。ただし、流速1.3では余裕があるが、1.4になると余裕がない。一度泳ぎが崩れると再構築するのが苦手。

バイクは実走を増やし、アイアンマン70.3のペースで距離を伸ばしていく。定期測定では前日20㎞走をやって測定に臨んだので数値は下がっているが、実際のパフォーマンスは落ちていない。

©Kenta Onguchi

【TKのアドバイス】

バイクの33㎞/hと36㎞/hは別世界

▶アイアンマン・ケアンズコース詳細

TK■ケアンズのバイクは平均時速が33㎞/hで、台湾の目標は36㎞/h。これは相当な差ですね。

岡田■アイアンマン70.3のスピードを伸ばしていけば、アイアンマンでもキープできると考えています。実走のトレーニングで5時間走るうち、36㎞/hの部分をどれだけ設けるか、バランスを考えながら練習していきたいと思います。

TK■スピードが上がるにつれて、空気抵抗はどんどん大きくなりますから、33㎞/hから36㎞/hというのは、全くの別世界です。パワーで言うと200Wから240Wくらいまで上げる感じでしょうか。そのうち35㎞/hから36㎞/hへ、わずか1㎞/h上げるために約20W上げる必要があるくらい、抵抗との戦いは大変です。

アベレージで36㎞/hということは、実効速度38㎞/hくらいで走る必要がありますから、なかなか難しいと思います。このあたりの数値はDHポジションが維持できる5〜10㎞/hくらいのコースで実走して確かめたほうがいいでしょう。

©Kenta Onoguchi

ケガのリスクはおかさない

TK■ 全体的な進捗はかなり良好ですが、2週間前にエクステラに出るというのはケガのリスクを考えるとちょっと問題なのでは?

岡田■精神的な問題で、エクステラに出たい気持ちをおさえてモヤモヤしたまま台湾に出るのはよくないかと。たとえエクステラでケガをしたとしても、精神的にはいい状態で出るほうがいいですし。

TK■いやいや、精神的にいくら良くても、ケガをしてアイアンマン台湾に出るのはよくないでしょう。エクステラはケガしない程度で頑張る練習レースとして出るというならいいですが、「ケガをしてもいい」という気持ちで出たらケガしますよ。

©Kenta Onoguchi

2カ月弱で二度のピーキングは必要?
練習はできるタイミングで頑張るべき!

TK■もうひとつ、8週間しかないのに、中間で一度休んでピークを作る必要はありますかね? せっかく伸びているし、来年のKONA出場に向けて台湾でタイムを短縮するためにはもう一段伸びる必要があります。それなら8月に休養期間を入れてピークを作るのではなく、8月いっぱいガッツリやって、9月に入ってから疲れをとっていくほうがいいのでは?

岡田■お盆期間は毎日ビッグデーにしようと考えているので、その後一度練習を落として疲労を抜く必要があるのではないかと思うんですが。

TK■8週間の真ん中に休養ウイークを入れると、台湾直前の休養と合わせて、2週間ずつ2回休むことになります。これはもったいないでしょう。バイクの測定を見るとFTPが少し下がっていますよね。練習はできるタイミングで頑張るべきなんです。そうすればもっと伸びると思います。

▶続き>>>③「レースのトラブルは当たり前、想定外を想定内に引き込む力が必要」永堀さん

▶①「故障後の過ごし方で過去の自分を越える」小濱さん

>>>KONAチャレ過去掲載記事を読む

◎「KONA Challenge supported by MAKES」オフィシャルHP

オフィシャルページでは、メンバーのトレーニング状況やピックアップコンテンツなどを随時更新しています。

◎MAKES

【サポート施設】
AQUALAB

流水プールを使ってインストラクターによるフォームの分析、プルブイを使用して20分測定を行う。
※メンバーの孫崎が実際に測定している様子はこちらから

SPORTS SCIENCE LAB

心肺能力(VO2MAX)、AT値、AT値でのフルマラソン適正ペース、ランニングフォーム評価、AT値での20分走タイムを測定。

R-body Project

ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン(FMS)で体のコンディションを骨格のゆがみや関節の可動域などのポイントからチェックし、評価。

Endurelife

AT値で20分間バイクをこいだときの平均パワー/心拍数(PWR/HRT—AT値)、FTP(機能的作業閾値パワー/PWR/HRT—AT値20分の95%)、フォーム、ペダリングについてのチェック&アドバイス。

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