仙酔島からスタートするワンウェイスイムコース
旅烏こと、作家でトライアスリートの謝孝浩さんが全国のローカルレースを出走・取材する人気企画「トライアスロン旅烏」で訪れたレースの特徴についてまとめてくれた。
2017年に福岡県に誕生した「せとうち福山鞆の浦トライアスロン」は国内では珍しい島からスタートするワンウェイスイムコースが特徴のレース。仙酔島から鞆の浦までを泳ぐ。スイム会場となっている鞆の浦は、潮待ちの港として古くから栄えた、歴史が今に息づく街。いつもとはちょっと違った観光も楽しめる。
★レースリポートはLumina#70に掲載
▼旅烏がレースの特徴を分かりやすく紹介▼
※情報は取材時の2018年のもの。
【気候】について
梅雨入りするかしないかの時期。気温は23℃前後、湿度もそれほど高くなく、コンディション的にはまずまず。天気がよければ日差しは強くなる時期だ。
【スイムコース】についての攻略アドバイスや感想
仙酔島から本州へと渡る刺激的なワンウェイコース。水温は22℃前後で、慣れれば快適。外洋を渡るのだが、島の合間を行く感じなので、それほど潮流はないが、風向きによっては、うねりや波が立つので注意。2分刻みの3ウェーブスタートなので、それほどバトルの心配はない。ブイは比較的見やすい。
【バイクコース】についての攻略アドバイスや感想
前半は海面から標高400m近くまでのぼるヒルクライム。最大で10パーセントの勾配。尾根に上ってからもアップダウンが続く。最高地点から一挙に下ってからの後半は、川沿いのフラットコースを2周回で、DHポジションでガンガンいける。バイクコースはヴァリエーションがあるので、大いに楽しめるコースだ。
【ランコース】についての攻略アドバイスや感想
川沿いのフラットコースを4周回。自然とスピード勝負となり、気が抜けない。路面は粗めだが、特に問題にはならない。途中のエイドなどでは、ボランティアの大学生たちのフレッシュな応援が印象的だった。
【大会会場の立地・アクセス】について
新幹線が便利、福山駅で下車後、会場までは車で20分ほど。また新名神高速道路が開通したので、関西地区の渋滞を回避することができる。新幹線でも自家用車でも、首都圏あたりからも比較的アクセスがよいと感じた。
【バイク輸送】について
サイクリングヤマト便(日本サイクリング協会会員限定サービス 3辺の合計が203CM 30キロまで https://www.j-cycling.or.jp/member/ctag.html)にてホテルに宅配。新幹線の各車両の一番後ろの席を予約するなど工夫すれば、輪行も可能だと思います。
【アコモデーション(宿泊設備・サービス)】について
福山駅近くにビジネスホテルがあるので、そちらが便利。大会側で福山駅から鞆の浦のシャトルバスが出ている。スタート会場近くの鞆の浦にも宿泊施設は数多くある。
【観光・グルメ】関連情報
バイクコースのグリーンラインが広島の豪雨災害の時に、一部崩壊したというニュースを聞いたので、2019年の開催についての動向を注視したい。
【そのほか】
◎せとうち福山鞆の浦トライアスロン
https://tomonoura-triathlon.com/