2020年はレースがなく、目標を見失った……。オフトレが長引いたような今の状況で、どのような心持ちでどんなトレーニングをどうやって続けていけばいいのか。全国でトライアスリートを励まし続ける指導者12人がこの時期を乗り越えるためのメンタルの保ち方、効果的なトレーニング方法を教えてくれた。いつか必ずやってくる、RaceDayに備えて、いつだってトライアスリートらしく過ごそう!
『Triathlon Lumina』77号(2020年7月号)に掲載した、トレーニング企画の完全版。誌面では紹介しきれなかった内容を余すことなく紹介。
谷 新吾さん
さまざまな角度から
自分を見つめ直す
自分探究、トレーニング探究、トライアスロン探究……。私なら今こそ自分自身を深く掘り下げて見る機会にします。最近深く物事を考えて行動してきただろうか、当たり前の日常に乗っかってきただけじゃないだろうか、自分は何ぞや? なぜここに存在している?
など、自分の原点をもう一度見つめ直す機会とします。あえて、今はトライアスロンの事は考えない。
レースがなくて、やる気の出ない人はやらなくていいと思います。心身ともに健全でバランスが整ってないとトレーニング効果は期待できないし、高くならないので、無理にやらずにできる範囲で行いましょう。
特に年間のスケジュールは変えずに、今まで同様のトレーニングをします。仮のレース日を立てて、その日に向けて、1年、半年、1カ月のスケジュールを立てて行きます。私の仮レースは、4月宮古島(12~2月ベーストレーニング、2~3月ハード&調整、5月レスト&イージー)、7月皆生(6月調整仕上げ、7~8月レスト&イージー)、10月ハワイ(9~10月調整仕上げ)、11月オフとなります。
3カ月に一度のレースとし、レース日を山の頂上(一番ハード)に見立てて計画します。
私の場合、身体のケア(治療日)も通常と同じ2週間に一度のペースで行います。最も大事なことはトレーニングを止めず、工夫と改善で前に進むことだと思います。
谷 新吾さん Shingo Tani
1988年にトライアスロンをはじめ、1991年皆生トライアスロン優勝。1994年アイアンマン・チャンピオンシップエイジ4位、翌年プロに転向し12位にランクイン。1999年アイアンマン・カナダ2位など世界で活躍。2019年のレースで10年ぶりにコナの出場を決めた。現在は、アイレクストライアスロンスクールコーチとして幅広いレベルのトライアスリートの指導にあたる。タチバナ接骨院・西京味噌所属。http://www.ilex-triathlonschool.com/
仮レースに向けての練習や、日常ペースをキープしていくこと、大変共感できました‼️ありがとうございます☺️
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