青天のタテトラ。
13回目にして房総シリーズの一戦となり、ファミリーで楽しめるレースに生まれ変わった、わかしおトライアスロン。家族4人でレースを満喫した大会会長·細田雄一選手の妻、大原里絵さんが振り返る、賑やかなレースデイ。
写真=小野口健太 Photographs by Kenta Onoguchi
文=大原理里絵 Text by Rie Ohara
2022年5月29日
千葉県館山市 沖ノ島/海上自衛隊 館山航空基地
天候:晴れ 気温:21.9℃ 水温:20.7℃
参加者数(完走者数)/完走率%
オリンピックディスタンス:541人(506人)/93.5%
スプリントディスタンス:154人(135人)/87.7%
チャレンジ:60人(56人)/93.3%
ジュニアA/B:67人(66人)/98.5%
※完走者数にはOPEN参加のゲストも含む
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大原理絵 Rie Ohara
ビューティモデルとして多数の女性誌や広告で活躍。バスケットボールでインターハイ・国体優勝、実業団での選手経験をもつアスリートでもあり、趣味はランニングとトライアスロン。夫はオリンピアンで本大会会長も務めた細田雄一選手。館山市在住。
家族みんなで、楽しんじゃおう!
3年ぶりに開催された館山わかしおトライアスロン(タテトラ)に、ジュニアトライアスロンが新設され、家族で1日楽しめるトライアスロンレースに生まれ変わったことを知り、「よし!細田家も家族でトライアスロンを楽しんじゃおう!」と盛り上がり、小1の末っ子長男、小3の次女はジュニアトライアスロン、夫はもちろんオリンピックディスタンス、私はスプリントディスタンスにエントリーしました。
子どもたちは普段から泳いでいるので、バイク↓ランを遊びながらやり、トランジションの練習も何度かやりました。私は1カ月弱、仕事や母業務の合間にひとりランニングをしたり、洗濯したり・バイクに乗ったり、夕飯作ったり・泳いだり、入学式だったりと、とにかく忙しいけれど、それを楽しんで無理なくトレーニングしました。
レース前日には、親子向け海の安全教室に参加。ライフセーバーの方から泳いでいて苦しくなったりしたら、仰向け浮きをすることを子どもたちと学びました。私自身も再確認することができて良かったです。
レース当日は、まず自分と子どもたちの準備から。レースナンバーを付け、忘れ物がないかチェックし、あわただしく家を出てレース会場に着くと、すぐ自分のトランジション、子どもたちのトランジションと準備をしました。その後、子どもたちは、すぐ海へ遊びに行ってしまいましたが(汗)。
今回は私と子どもたちのレース時間が重なっていて(夫は大会会長を務めつつレースにオープン参加していたので)友人ご夫婦に子どもたちのフォローをお願いし、私はスタート地点へ。久しぶりのレースに対する緊張に加え、海の様子が朝と違っていることに気が付いてしまいました。
潮が満ちているではありませんか……。私は一番後ろからスタートしたのですが、どうも調子が上がらず、潮が満ちているから? 自分の体調が悪いのか? いやただの練習不足? と泳いでいると、昨日習った仰向け浮きをしている人もいて、苦しいのは私だけじゃないんだなと。
「この後、子どもたちがスタートするんだぞ」と冷静な自分もいて、まずは第1ブイまで頑張ってみよう!次は第2ブイまで……と泳ぎ進み、無事にスイムアップ。バイクはとても楽しく乗れました。
2018年に館山へ移住して友達もたくさんできましたが、その友人たちが応援してくれて、とても力になりました。
移住については当初、夫だけが練習環境の良い館山へ行くと話していたのですが、子育ての環境も良さそうなので、私たちも移住することに。
幼稚園入園式の記念撮影でアリが怖くて足を上げて写真に写っていた次女も今では、田んぼも海も平気で走り回って、木登りもします。館山では、広い空とキレイな海が生活の中にあります。
親子それぞれ失敗も楽しみ心に残る1日に
最後のランでは、レース中の子どもたちを見つけることができました。お互いレースをしているのは初めてだから、とてもうれしくなりました。私がもう少し頑張れていたら、子どもたちのゴールも見られたのですが……こちらの楽しみは、また来年ということで。
今回タテトラではプロのカメラマンがレースの写真を撮ってくれるというサービスがあったので、後から子どもたちの頑張っているシーンを、写真を通して見ることができ、真剣な表情で取り組む子どもたちに心打たれました。
レース時間が重なったことにより、子どもたちも母さんにうるさく言われず(笑)自分で考えて泳ぎ、基地の中を、ひとりで自転車に乗ることができ、トランジションでハプニングに遭ったり、色々な経験ができたようです。
末っ子長男はラン1周回のところ2周してしまい、失敗から学ぶという経験も。それにしてもパパもバイクを1周多く走ってしまったとのことで(笑)親子ですね〜。スイム、バイク、ラン、トランジション、なかなか全てが上手くいくことがないからこそ、トライアスロンは楽しいんでしょうね。
タテトラのレース当日は、ちょうど私の45歳の誕生日だったのですが、家族と1日トライアスロンを楽しんで、とても良い時間を過ごせて、心に残る誕生日となりました。