Race Review

【海外人気No1】アイアンマン・ケアンズへの招待

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ルミナ編集部

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IRONMAN CAIRNS

朝焼けの中、スタートを切るのは70.3カテゴリー。朝イチ、一番低い時間帯でも気温15℃台と過ごしやすく平和なレースデイの幕開け

IRONMAN CAIRNS

ユートピアの誘惑。

Luminaの人気大会ランキングでは2年連続(2023・2024年)で海外レース部門1位に選ばれ、毎年200人前後の日本人トライアスリートが参加している6月のケアンズ。鮮やかに完成された理想的なレースウイークの誘惑

写真=小野口健太

IROMAN CAIRNS

スイム会場はケアンズの中心街から車で30分ほどの位置にある美しいビーチリゾート、パームコーブ。大きな波やうねりが入ることも多いが、2022~2024年は穏やかで、泳ぎやすいコンディションに恵まれている © Korupt Vision /IRONMAN

Race information
《2024の開催実績データ》
アイアンマン&70.3ケアンズ

エントリー者(完走者)/2,476人(2,145人)
※IRONMAN&70.3の合計
水温/23.6℃、気温/28℃

★2025年は6月15日開催!
詳細・エントリーは公式サイト

あまりにも完成された
無敵のレースウイーク

アクセスが良く、非日常感の中でトライアスロンを楽しませてくれる――。国内では都市・近郊型の人気大会に貼るラベルを、割り当てられる海外アイアンマンを探すとしたら、それはケアンズをおいてほかにはないだろう。

日本から空路で7時間半ほど。夜、機上の人となり、ひと眠りすれば、朝には熱帯雨林とグレートバリアリーフに包まれた街、ケアンズに着陸。空港から約5㎞、15分ほどタクシーに乗れば、絵に描いたように整った海外アイアンマンのレース会場に至る。

IRONMAN CAIRNS

空港から車で15分もあればアプローチできるIMケアンズのメイン会場。いわゆる大会EXPO会場はHOKAやMaurtenなどIM公式パートナーブランドや、オセアニアを拠点とするアパレルブランドなど多数のブースで賑わう

カラリと晴れ渡り快適な初夏(南半球なので実際には初秋)の記憶しかない6月のケアンズ。ときに長めのスコールのような雨が降ることもあるが、ここ3年ほど、レースウイークはいつも快晴。

コロナ禍以前は、日本からのトライアスリートへの但し書きとなっていた「※スイムコースの波やうねりは、それなりに覚悟のこと」という点は、2023年に続き2024年も取り下げ。レース当日の海はフラットで穏やかだった。

IRONMAN CAIRNS

フルディスタンスのスタートは日が昇り切った後、青空の下で賑やかに。IRONMANシリーズの標準仕様らしくウエーブごと5人ずつのローリングスタート

IRONMAN CAIRNS

走りやすいローリングヒルのバイクコースは、世界を転戦するオーストラリアのプロたちも「ここが世界一」と胸を張る美しさ。

オールフラットではなく、適度なアップダウンを繰り返すローリングヒル&ワインディングロードだが、それほど大きな上りもなく、平坦だけのコースよりもメリハリがあって気持ちよく走れると好評。

IRONMAN CAIRNS

世界最古といわれる熱帯雨林に連なる森と、世界最大の珊瑚礁地帯グレートバリアリーフへとつながる海の間、海沿いの道を行く絶景バイクコース © Korupt Vision /IRONMAN

IRONMAN CAIRNS

© Korupt Vision /IRONMAN

大陸の端を行く壮大なバイクコースに対して、ランは応援しやすく・されやすいコンパクトな周回コースで、ランの自己ベストをたたき出す選手も多い。

日本からの選手にとっては、遠征ストレスの少なさも加味すると最も与しやすく、パフォーマンスを発揮しやすい万人向けの良コースと言って差し支えないだろう。

2024年は日本を代表するプロ3選手もそろい踏み。上田藍は女子プロ7位に入り、自身初、日本人プロ女子としては12年ぶりとなるアイアンマン世界選出場を決めている

IRONMAN CAIRNS

公園や海沿いの遊歩道、ヨットハーバーを望むボードウォークの上を走るランコース。選手同士のすれ違いも多い周回コースで、たくさんの応援を受けながら走れる

日本から足を延ばしやすい海外にある、世界最高レベルのコースロケーション。IMデビューにも、コロナ禍を経て久しぶりの再チャレンジにも、文句のつけようがない理想的な舞台が、ケアンズには用意されている。

IRONMAN CAIRNS

IRONMANプロシリーズの一戦でもあるIMケアンズ。南半球のトッププロたちがワールドクラスの戦いで魅せる。2024年大会優勝のマット・バートン(写真下・中央)は、宮古島大会への参戦経験ももつベテラン

IRONMAN CAIRNS

前日のアイアンキッズをはじめ家族も楽しめるイベント、観光地にも事欠かないし、かの国を代表する観光の街だけあって、食のレベルも高いから、家族旅行を兼ねて参加する向きも多い。

土曜日に開催されるIRONKIDSは、ケアンズの中心にあるラグーン風のプールでスタートし、大人のIRONMANと同じゲートでフィニッシュする

パパ・ママはIRONMAN、子どもたちはIRONKIDSというIM家族参戦の夢も、ケアンズなら理想的な形で

近年、目立って増えているのは70・3への参加。2024年は約200人の日本人参加者のうち3割は、アイアンマンと同じ日、同じコースで楽しむミドルを選択した。

冒頭写真や表紙のような美しい朝焼けの中、ひと足お先にスタートして、早々にフィニッシュ。コース沿いのカフェレストランで優雅にランチを楽しみつつ、IMディスタンスで奮闘する仲間や家族を応援――なんていう、ぜい沢な遊び方もできるケアンズ。

海外アイアンマン&70・3で、間違いのないレースはどこですか?

そう聞かれたら、しばらくはここを差し置いて推すべき選択肢を見つけられなそうだ。

日本からは毎年200人前後が参加し、世界選手権への切符を獲る選手もいるケアンズ。TKこと竹谷賢二さんは2023・2024年とここでアジア太平洋選手権(M55-59)を連覇

観覧車やきらびやかにライトアップされた遊歩道を走るので、遅めの時間帯のランも寂しくない!?

日本からのアクセスの良さに加え、フルディスタンスのアイアンマンと70.3同時開催ということもあって、日本からチーム・コミュニティで参加する向きも多い

常に200人前後の日本人が参加している人気海外アイアンマン、ケアンズ。サム酒井さんによる日本人向け競技説明会もこの盛況ぶり

★2025年は6月15日開催!
詳細・エントリーは公式サイト

IRON KIDSのスイム会場になっているプール(写真)から各種レストラン、カフェまで、大会メイン会場(エスプラネード周辺)自体がギュッとお楽しみが詰まった観光エリアとなっているケアンズ。レンタカーがなくても遠征滞在中、十分楽しめてしまう

トロピカルシティの愉しみ
《観光&アクティビティ》

レースと一緒に楽しめる、ケアンズまわりのおすすめエクスペリエンス。

取材協力=サム酒井

日本未展開の珍しいレースウエアやアイテムを発掘できるのも南半球の大会会場EXPOならではのお楽しみ

せっかくならオーストラリアらしい観光も、という向きはHartley’s Crocodile Adventureへ。本場のワニ園で定番のコアラ抱っこ写真を。ケアンズ中心街から車で40分ほど

大会メイン会場のすぐ近くにグレートバリアリーフ観光の拠点となる観光船ターミナルがあり、グリーン島クルーズをはじめ様々なクルーズ船が出ている

ケアンズから約50分、一番近いグレートバリアリーフ観光の島、グリーンアイランド。レースウイークの木曜日には、ここを会場としたOWSレースも開催される

エスプラネードにも近い美術館横にある人気カフェ「Bang and Grind」。コーヒーはもちろん、フードメニューもレベルが高く、何を食べても美味しい

アイアンマン・オセアニア公式アンバサダー、サム酒井さんのオススメ・カフェ(会場徒歩圏内)のひとつ「Envy espresso」。アイスエスプレッソなど3種類の飲み比べができるセット(写真下)もある

中心街から車で約30分。スミスフィールドショッピングモールにほど近いブリューワリー。ケアンズローカルから絶大な人気を誇る

自然豊かなケアンズではクラフトビールのほかジンやラム酒なども造られている。写真はケアンズ周辺の地産品がそろう空港内のお土産店「icons cairns」

海沿い以外でのランやアフターレースのリカバリーウォークにオススメなのがケアンズボタニックガーデンズ。ケアンズ空港からも近い

ケアンズの中心街から約5km。空港までの幹線道路沿いにある分かりやすいローケーションにあるトブロクメモリアルプール。レースウイークには多くのプロがこのプールで最終調整をしている

▶動画版【大会ガイド】アイアンマン・ケアンズ「人気No1の海外IRONMAN」

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