【BOSO Tri Series】透きとおる、タテトラ。

珊瑚が自生する北限に位置する館山・鏡ケ浦。特に透明度が高い沖ノ島周辺を泳ぐスイムコースは今年、過去イチ透明度が高かった　館山わかしおトライアスロン2024年 ©Kenta Onoguchi

BOSO Tri Series 2024

都心から好アクセスの近場にしてトライアスロンらしい非日常感満載の人気シリーズ。
今年ものべ2,207選手が房総の夏を満喫♪　2024年のレースの様子をお届け。

写真＝小野口健太
Photographs by Kenta Onoguchi

2025年は5月25日（日）開催。
エントリーは3月1日（土）から！
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BOSO TRI Series
房総トライシリーズについてはコチラ

キッズ＆ジュニア部門もしっかりあるので、家族で楽しむ選手が多いのもタテトラの特徴。もちろん同伴フィニッシュ大歓迎！　館山わかしおトライアスロン2024年 ©Kenta Onoguchi

TATETRA
透きとおる、タテトラ。

テーブル珊瑚も見えたというクリアな海から、ヘリコプターも見守る基地内の自然の中へ。
海も空も見事に晴れ渡った、2024年のタテトラ

館山トライアスロン大使でもある藍ちゃんこと上田藍選手。選手たちに声援を贈りながら、ホームコースともいえるタテトラを楽しんだ　館山わかしおトライアスロン2024年 ©Kenta Onoguchi

光る海から、まぶしい緑の中へ

都心からアクセスしやすく、気軽に参加できる「房総トライアスロンシリーズ」２大会。一方のきさトラが航空機も離発着する滑走路と、遠くに広がる工業地帯に象徴される「都市型・非日常感」のレースだとすると、タテトラは「自然派・スポーツツーリズム感」を満喫できる、良い意味でのローカルレースらしさが凝縮されたイベントとして人気を集めている大会だ。

館山トライアスロン大使で、本大会会長も務める地元在住のオリンピアン細田雄一さん。自ら泳いで・走って大会を盛り上げる！　館山わかしおトライアスロン2024年 ©Kenta Onoguchi

館山の海の中でも、ひときわ透明度が高い海域を泳ぐスイムコースは、関東随一の水質を誇る。自然観察の場としてもにぎわう沖ノ島周辺は珊瑚の自生する北限と言われ、カラフルで多様な生態系が広がる。その豊かな海域で、トライアスロンが楽しめる。それも都心から車で２時間とかからない、近場で。これはやはり一番の魅力だろう。

しかし、タテトラの魅力はスイムだけじゃない。陸に上がり、バイクを駆ってコースに出てみると、海上自衛隊の館山航空基地内を走る周回コースも、淡い５月の緑がまぶしい、自然豊かなコースであることに気がつくはずだ。

ときにフェンス越しに、最後はフィニッシュゲートへ向かう花道で、いつも熱心に応援してくれる地元のキッズボランティアたち　館山わかしおトライアスロン2024年 ©Kenta Onoguchi

関東大震災の隆起で、半ば陸続きとなった浅瀬を利用してつくられたこの基地は、いわば沖ノ島につらなる海の続き。普段は多くの人が出入りしない基地という場所柄、すくすくと育まれた森が手つかずのまま残っている。その中を走れるバイク＆ランは、自然の中で楽しむトライアスロンの醍醐味をしっかり味わわせてくれる。

タテトラを包み込む、独特のアットホームな温かさは、この素晴らしい環境の中でレースを満喫した幸福感が、クリアな潮だまりのようにここに満ちるからではないだろうか――。そんなのちょっとほめ過ぎじゃない？　そう思う向きは、ぜひ一度、館山の先端、沖ノ島のまわりのタテトラへ、真偽のほどを確かめに来てほしい。

第15回館山わかしおトライアスロン
2024年5月26日（日）千葉県館山市沖ノ島／海上自衛隊館山航空基地
天候：晴れ　気温19.7℃　水温18.8℃
参加者数（完走者数）完走率％
スタンダードディスタンス：684人（659人)／96%
スプリントディスタンス：194人（182人）／94%
チャレンジ：67人（56人）／84％
ジュニアA：53人（53人）／100％
ジュニアB：49人（49人）／100％
※完走者数にはOPEN参加のゲストも含む。
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