特集「あなたにとって最高のトライアスロン体験って、何ですか?」
file.04 山村勇騎さんの場合
NYマンハッタン島で、トライアスロンを。
これまでショートからロングまで数々の海外レースへ出場してきましたが、その中で一番印象に残ったレースは、「ニューヨーク・シティー・トライアスロン」ですね。過去に、今では幻となったアイアンマン・ニューヨークもありましたが、実際コースの半分以上は、お隣のニュージャージー州がコースとなっていました。
やはりマンハッタン島で開催されるオリンピックディスタンスのニューヨーク・シティー・トライアスロンは、かなり迫力のあるレースでした。
スイムは、汚いイメージもあるけど、流れの速いハドソン川を下り、常に左を向けば歩道に大勢の観戦客がいるので、初心者の方でも、安心感もあります。バイクは高速道路を閉鎖したオープンコースですが、折り返し前には、長い上りもあるチャレンジングなコースです。
ランでは、観戦が途切れることない完全閉鎖したマンハッタンの大通りを走り抜け、有名なセントラルパークを1周してフィニッシュ。常に観戦に後押しされながらレースを走り、フィニッシュしたあとにも、レース後の食事も楽しめ、エキスポやライブコンサートなどで盛り上がる全体的に充実したレースでした。
応援の家族も楽しめるレース選び
レースを選ぶ際には、今まで出てみたことのないレースで、一緒に家族を連れていっても、レースと旅行を両方充実して楽しめるようなロケーションを選ぶようにしてます。
例えば、アイアンマンのような1日かかるようなレースの場合、観戦もかなり気を使い大変ですよね。そんなとき、レース会場の近くに、ダウンタウンやショッピングモール、多くのレストランやカフェ、行楽地などがあれば、特に5時間以上かかるバイクやランの間に、少し抜け出して遊びにいったりもできます。
これまで出場したアイアンマン・テキサスやニューヨークシティトライアスロンなどの都市型レースだと、ダウンタウンが充実した場所であり、近くには大きなショッピングやレストラン街があり、暑い時には、そこで時間を潰し涼む方も多いです。
そして、今年出場するアイアンマン・サンタロサでは、ワインで有名なナパバリーがそばにあり、サンフランシスコにも近いので、レースと旅行を両方楽しむには最高のロケーションだと思います。LM
■著者プロフィール
山村勇騎(やまむら・ゆうき)
アメリカ・テキサス州在住のトライアスリート・ジャーナリスト。地元のプロショップなどでメカニックとして働きながら、WEBメディア「TriWorldJapan.com」を創設。英語圏で流通する世界のトライアスロン情報を、日本のトライアスリート向けに発信している。2017年はアイアンマン・サンタロサに出場予定。