5月13日(土曜日)に開催された世界トライアスロンシリーズ(WTS)横浜、気温が24℃(男子エリート開催時)まで上がった好天のもと展開されたエリート男女の上位成績と、期待の日本勢で最上位に入った高橋侑子、小田倉真のレース直後のコメントを紹介しよう。
★レースリポートや、マリオ・モーラのインタビューはTriathlon Lumina7月号(6月2日発売)に掲載します。
「第1パックに入れず目標の表彰台に届かなかった」
高橋侑子(女子エリート15位)
「地元開催でコンディションも良く、気持ちが高まっていたが、課題の残るレースとなった。スイムで第1パックに入れず、バイクも第1パックに入れなかったことが課題。
スイムはスピードについて行けず、位置取りが悪く、バイクの集団もうまく回せなかった。
結果的に日本人最高位だったが、日本人同士(での勝った負けた)ということではなくて、その一瞬一瞬を戦うという気持ちで世界で戦っていることを意識しなくてはダメ。表彰台には届かず、力不足だった。
環境を変えた(※昨季よりアメリカ・サンディエゴに拠点を置く海外チームでトレーニングを重ねている)ことで、海外のレースでもアウェー感はなくなったし、選手ともコミニュケーションが取りやすくなった。
今回もいつも一緒に練習している選手が5人出ていて、5位に(クレール・)ミシェル(ベルギー)が入ったことはうれしいし、刺激を受ける。そういった選手やコーチと切磋琢磨して、高めていければと思っている」
【女子エリート】
順位/氏名(国籍) 総合タイム(SWIM/BIKE/RUN ※トランジションタイムを除く)
1 フローラ・ダフィ(バミューダ諸島)01:53:26(S18:34/B59:50/R33:27)
2 ケイティー・ザフィアエス(アメリカ)01:53:59(S18:38/B59:49/R34:03)
3 ノン・スタンフォード(イギリス)01:54:42(S18:52/B59:32/R34:46)
15 高橋侑子 01:56:59(S18:57/B1:00:36/R35:50)
「アジア選に向け、日本人トップを狙った」
小田倉 真(男子エリート32位)
「今までのWTSでは、バイクで遠慮して前に出られないことが多かったが、今日は日本でのレースだし、強気な気持ちで行けたと思う。
ウエット着用のスイムが苦手だか、身体の大きな海外選手を利用してまずまずの位置で上がれた。結果は昨年より順位を落としてしまい、世界のレベルが上がってきていることを実感した。世界に肩を並べるために強化しなくてはならない。一番の課題は海外選手にも負けない筋力の強化だと思う。
同じ所属先(三井住友海上)の古谷(純平)さんにはいつも背中を見て学ばせてもらっている。レースは勝ったり負けたりだが、経験値が違うので、しっかり追いかけたい。ランパートで古谷さんが先を走っているのが見えたので、抜いてやると思っていた。(今回のレースは)9月のアジア選手権(日本代表)の選考でもあったので、日本人トップを絶対に獲りたいと思って走った」
【男子エリート】
順位/氏名(国籍) 総合タイム(SWIM/BIKE/RUN トランジションタイムを除く)
1 マリオ・モーラ(スペイン)01:44:59(S17:35/B56:10/R29:52)
2 ヤコブ・バートウィッスル(オーストラリア)01:45:40(S17:40/B56:02/R30:31)
3 フェルナンド・アラルサ(スペイン)01:45:51(S17:35/B56:10/R30:39)
32 小田倉 真 01:48:15(S17:41/B56:04/R33:02