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選択肢がグッと多彩に。パールイズミのオーダーTRIウエア’25

投稿日:2025年5月12日 更新日:


ルミナ編集部

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パールイズミ オーダーウエアのトライスーツは、アイアンマン世界選手権に挑むコナチャレから、宮古島チャレンジ(=写真)、レースデビュー応援企画「トライアスロンを始めよう」シリーズまで、Luminaの各チャレンジ企画でも公式ウエアとして採用されている

PEARL IZUMI
ORDER WEAR
TRI SUITS

ターゲットに応じて選べる
エアロ&メッシュのこだわり2シリーズ

写真=小野口健太

1950年創業のパールイズミは、自転車競技の世界ではオリンピックや世界選手権、グランツールなど世界のトップレースでプロサイクリストたちに実戦投入され、日本代表のパフォーマンスを支えてきたサイクルウエアのトップブランド。トライアスロンウエアにもいち早く取り組んでおり、90年代から内外のトップ選手~エイジグルーパーの間で愛用されてきた歴史をもつ。

その老舗日本ブランドの確かな技術力と素材へのこだわりが凝縮されているのが、現在の「オーダーウエア トライスーツ」だ。

空力性能に優れた「エアトライ」と、暑さ対策を重視した「メッシュトライスーツ」の2シリーズ展開となっており、ターゲットレースや競技スタイルに応じていずれかを選べる。両方つくってレース当日の気象条件によってチョイスするという、実戦対策としては理想的なウエアづくりも実現できる。

2023・24年の佐渡Aタイプ総合王者でSUB9(アイアンマンで9時間切り)プロジェクト・メンバーでもある強豪エイジ星大樹さんは、今年の宮古島では「エアトライスーツ」を着用し総合5位に入賞している

同じ大会で「メッシュタイプ」を選択したのは深部体温モニタリングセンサー「CORE」の国内展開を手がける暑さ対策のスペシャリスト江尻海さん。宮古島や佐渡など暑さが厳しい大会では「ほぼメッシュ一択」と語る

エアトライのほうは半袖ワンピースタイプの「エアトライスーツ」のほか、袖なしワンピースの「エアトライタンクトップスーツ」、上下別のセパレートタイプ(エアトライトップ、エアトライタンクトップ+エアトライショーツ)をラインアップしている。

トップスはいずれのタイプも前・後ファスナーが選べて(0円)、丈・幅を1~2サイズUP調整可能(2,200円/税込・以下同)。好きな場所に個人ネームをプリントすることもできる(1,100円)など、かゆいところに手が届くオプションメニューも充実。

3着から新規オーダーできて、リピート注文には1着から対応できる。

写真は2024年の「トライアスロンを始めよう」(ビギナーチャレンジ企画)の企画オリジナルウエアで、スプリント~51.5㎞仕様のバックファスナータイプ

ジャパンメイド(国内生産)ならではの高品質・日本人の体形に合った仕様はもちろんのこと、オーダーウエアとしては重要なデザイン再現性の高さや発色の良さも折り紙付き。

デザインデータが作れなくても専属デザイナーがイメージをカタチにしてくれる無料サービスやサイズについての相談に応じてくれるカスタマーサポートなど、誰でも安心して頼めるオーダーシステムが確立されていることから、大小多くのトライアスロンチーム・コミュニティに採用されている。

パールイズミ オーダーウエア トライスーツ
価格:26,400円〈メッシュ/エアトライスーツとも同価格〉
>>詳細・お問合せはコチラ

パールイズミが誇る
技術の粋を集めたパンツ部分

パールイズミの技術力の高さを実感できるポイントはさまざまあるが、「エアトライ」「メッシュトライスーツ」両シリーズに共通するのはバイクパンツ部分のこだわり仕様だろう。

バイクパッドには同社最高峰の「3Dネオプラス」の良さを継承しつつ、より薄く・小型化した「3D Tri Pad」を採用。社内の元自転車競技選手(世界選手権トラック競技金メダリスト)や女性トライアスリートからのフィードバックを参考に手がけたこのトライアスロン専用パッドは、衝撃や摩耗からしっかり守ってくれるだけでなく、適度な柔らかさ・薄さでランの動きを妨げない。

パンツ部分に採用されている「3D Tri Pad」は、自転車パッドのハイエンドモデルから機能を継承しつつ、薄手&小型化してランパートでも股擦れが気にならない仕様に

パッドの形状も、角をとり丸くするなど、ライド→ラン・パフォーマンスを妨げないための、微に入り細を穿つ工夫が随所に施されている。

また裾口に施されている滑り止めには独自開発の「ラッセルテープ」を採用。肌に優しいこの素材は、競技時間の長いミドル~ロングのレースでも、トレーニングとしてのロングライド&ランでもかぶれたり、かゆみが出たりといった肌トラブルが出ないよう配慮して開発されたものだ。

裾口に配されている独自開発の「ラッセルテープ」は肌に優しく、心地よい着用感

エアロ性能を究めた
エアトライスーツ

エアトライスーツ(半袖ワンピース)をはじめとするエアトライシリーズは、ロード競技の世界で実績を残してきた空気抵抗軽減素材「スピードセンサー® II」を背中と袖部分に採用。風洞実験を重ね、ロードバイクの有効速度域に特化して開発されたこの素材は、トライアスロンの速度域でも十分にそのメリットを実感できる。

バイクパートでのエアロ性能を重視した前出・星大樹さんはエアトライスーツをまとい宮古島でも快走!

さらに、前身頃と脇には、撥水性・速乾性に優れた56d/36fフルダルポリエステルを使用。スイムや、暑さ対策としてのかけ水などでウエットな状態になる場面も多いトライウエアだが、この素材使いのおかげで常に軽快・ドライな着心地。

前身頃と脇のパネルに使われているしっかりめの生地は撥水・速乾性が高く、常にドライな着心地

現在は、暑さ対策に特化したメッシュタイプという選択肢も追加されているが、このエアトライシリーズでも、かけ水が乾いていく際の気化熱による冷却効果は十分あるため、サポートトライアスリートの細田雄一さんは「1分1秒の速さを優先したい人には、少々暑いレースでも常にエアトライスーツを勧めたい」と語っているほど。

また、これはメッシュトライスーツとも共通するアップデートだが、従来ひとつだった腰部分のバックポケットがふたつになって、補給食などを携行する際の容量もUP。

腰の上、背中の中央にひとつだったバックポケットは、バイクジャージ風にふたつになって、補給食などを入れられる容量もUP。より便利な仕様に

パンツ部分(太ももの外側・左右両サイド)にもメッシュ素材の「サイドポケット」を追加できるようになっている(オプションメニュー 2,200円)。

補給食や氷・スポンジなどを入れられる脚のサイドポケット・オプション

ブランド史上最も涼しい!
メッシュトライスーツ

酷暑に負けない涼しさを求めるトライアスリートのニーズに応え、開発・製品化されたメッシュトライスーツは、パールイズミが「現状考えうる中で、最も涼しいトライウエア」と自信をもってリリースした「着る暑さ対策」の切り札。

湿度も高くカラダが放熱しにくい、にっぽんの酷暑にも重宝する「メッシュトライスーツ」

肩からボディにかけて上半身のほぼすべてにメッシュ素材を使用しているが、パーツごとの必要に応じて異なる種類のメッシュを採用しているのがパールイズミならではのこだわり。

前身頃と背面部分には比較的目の大きい薄手のメッシュを使用。素肌に風を感じられるほどの通気性と、涼しさを実現している。

夏場のオリンピック・パラリンピックを戦う日本代表のサイクルウエアなどでも実績のあるメッシュ素材を適材適所、必要に応じて使い分けている

一方、肩まわりと脇の部分には、比較的目が細かく、伸縮性の高いメッシュを使い、スイムやランの腕の動きを妨げないつくりとなっている。

肩や脇あたりに採用されている目が細かいメッシュ素材には、撥水加工も施されていて、スイムアップ後もドライな状態を維持してくれる

エアトライスーツとの違いが最も体感しやすいのは、エイドなどでかけ水をしたとき。エアトライよりも水分が蒸散するスピードが速く、その分、気化熱による冷却効果も高い。

宮古島や皆生、佐渡に代表される暑ーい日本国内の大会で、安全・確実に完走を目指す人はもちろん、エアロ効果によって得られるアドバンテージよりも、暑さによるパフォーマンス低下のデメリットが気になるというトライアスリートにとっては、ほかにない唯一無二の選択肢となっているようだ。

酷暑の夏に欲しかった
アイスポケット・オプションが追加

今季からオーダートライアスロンウエア(※)のオプションとして追加されたのが「アイスポケット」。

左右の両胸あたりと背面上部の合計3カ所に氷や保冷剤などを入れられるメッシュ製のポケットを付けられるようになった(3,300円)。

アイスポケット
価格:3,300円
リリース時期:5月下旬予定(要問合せ)
※オプション適用可能アイテム:エアトライスーツ/メッシュトライスーツ

年々厳しさを増すトライアスロンのレースシーズン。積み重ねてきた準備に相応のパフォーマンスを発揮するためにも、より安全・確実に完走するためにも「暑さ対策」の重要度はますます高まっている。

海外IMシーンを戦うトッププロたちの間では、白を基調とした放熱効果の高いトライウエアが主流となっただけでなく、エイドで供給される氷やスポンジを入れる内ポケットを仕込む向きも増えてきた。

日本の暑ーいレースでこそ、このアイスポケットが欲しい!

――ユーザー・トライアスリートの間のそうしたニーズを受け、パールイズミは昨年から製品化に向けた試作・検討に着手。

サポートトライアスリートの細田雄一さんや孫崎虹奈さんらにもヒアリングを重ね、現状の最適解といえる仕様を完成させ、オーダーウエアのオプションメニューとして、誰もがこのアイスポケットを選択できるようになった。

冷却効果も高く、腕振りなどを動きを妨げない位置を模索し、左右両胸・内ポケットの位置(=写真)と背面上部に落ち着いた

氷などモノの入れやすさ、腕や脚の動きを妨げずにカラダを冷却できるといった機能面はもちろんのこと、

ウエアの耐久性、見た目を損ねること(縫い目が表に目立ってしまう等)のないよう、取付位置なども検討を重ねた結果、左右両胸と背面上部の3カ所に。

胸のポケットは、ジャケットの懐ポケットのような塩梅で、氷などを入れるときも、アプローチが楽。お腹部分にポケットを付けるという案もあったが、お腹が冷えてしまうというデメリットも考え、この位置に落ち着いた。

夏場のレースで氷が提供される場合は、それを入れれば冷却効果はかなり高い。また、叩いて・クラッシュして冷たくなるような冷却パックもミニサイズがちょうど収まるくらいの大きさになっているので、氷がない大会などでもトランジションエリアなどにこうした冷却剤を仕込んでおければ理想的。

叩くと冷えるタイプの冷却剤(ミニサイズ)や、小ぶりの保冷剤がすっぽり収まるサイズ。エナジージェルなどの補給食を入れるのにもちょうどいい

もちろん、背面よりも出し入れしやすい内ポケットとして補給食やサプリメントなどを入れるのに活用してもいい。

肌への当たりも良く・伸びるメッシュ素材なので容量も結構大きく、一見、細かな追加オプションだが、ウエアの機能を効率良く拡張できる新たな選択肢となりそうだ。

佐渡大会など、まだまだ暑い夏の終わり~秋のレースに向けて、メッシュタイプ×アイスポケット付きをオーダーしてみるというのは、いかがだろう。

>>パールイズミ オーダーウエアトライスーツ
詳細・お問合せはコチラ

メッシュ二枚構造で、入れたモノが飛び出さないよう折り返し加工つきになっている

待望のオーダー
ランニングウエアがリリース

ありそうでなかったパールイズミ・オーダーウエアのランニングウエアが満を持して登場。ランニングTシャツ&タンクトップ、ランニングショートパンツの3点がラインアップされている。

5着からオーダーできるランニングウエア(写真はタンクトップ=6,600円)。通気性の高いメッシュ素材の配し方などに老舗ジャパンメイド・スポーツウエアブランドならではのノウハウが落とし込まれている

これまでもランニングに使えるTシャツはあったが、さらにランニングウエアとして特化した仕様となっているのが今回の新ラインアップの特徴で、例えばサイド・脇の部分には通気性の高いメッシュ素材が使われている。

また、軽量素材を使ったショートパンツには昇華プリントを施すことが可能で、トライウエアとマッチしたデザイン・カラーでつくれるようになった。

インナーのつかない、シンプルで汎用性の高いタイプのランニング用ショートパンツ(8,250円)。昇華プリントでチーム・コミュニティオリジナルのデザインを落とし込める

ミドル~ロングなどでトランジションの速さより、走りやすさを優先して、ラン・バイクそれぞれの専用ウエアに着替えるトライアスリートならば、そのままトライアスロンのランニングパートでのレースウエアとして使うこともできそうだ。

ランニングショーツの後ろ・腰のあたりにはサイズが大きめのポケットが設えられていて便利

トライウエアと同様、オーダーから2.5カ月ほどで納品されるとのことなので、今年、秋のロングに向けたトレーニング&レースで早速使ってみたい! という方は、今すぐ問い合わせを。

>>パールイズミ オーダーウエア
トライスーツ&ランニングウエア
詳細・お問合せはコチラ

トレーニングにも重宝しそうなランニングTシャツ(7,700円)もあり、トライスーツと同じデザインでそろえたくなる

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