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【日本トライアスロン選手権】小田倉真が圧倒的ランで実力差を見せ 初優勝

投稿日:2022年10月9日 更新日:


ルミナ編集部

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谷口がバイクで揺さぶり
小田倉がランで勝ち切る

ニナー賢治、北條巧、古谷純平らが、WTCSに出場していることもあり、オリンピアンの小田倉真一強、優勝候補はひとり、と言われた今大会。ただ、実力をつけてきている若手選手が多く、彼らがどれだけ小田倉に食らいつけるか、若手の活躍が期待されるレースとなった。

男子出場は34人、全員29歳以下と次世代アスリートの活躍に期待がかかる

女子に続いて男子のレースが11時にスタート。雨予報を覆し、トライアスロンには絶好のコンディションに。

スイムは前年の宮崎大会の際も積極的にレースを引っ張った、U23の望月満帆が1周目から飛び出す。2周目も先頭でスイムを終え、そのままトップでバイクへ。

昨年宮崎での日本選手権に続き、スイムからトップギアで飛ばして会場を沸かせた望月

小田倉、谷口白羽、そして若手・U23の選手、小原北斗、榊原利基、山本康貴、吉川恭太郎、小林ゆうや、徳山哲平、富内檀、前田凌輔らが前を追い、1周目で望月に追いつく。

その後、谷口、望月のふたりが飛び出し集団を揺さぶるが、アタックは決まらず、ランが得意な玉﨑稜也らのチェイスパックが追いついて16人の集団に。フルマラソンを2時間22分で走る小田倉も足を温存するような走りではせず積極的に前を引き、ローテーションに加わりレースメイクする。

バイクは16人の集団に。5周目で谷口が単独アタックを決める

5周目に入ると谷口が単独でアタック、ひとり飛び出す。誰もあとを追わず、谷口はグングン後続を引き離す。そのまま1分34秒差をつけてバイクフィニッシュ、ランへ。

チェイスパックは大集団のままトランジションエリアへ。バイク降車ラインで小田倉が転倒するアクシデントもあったが、大きなトラブルはなく勢いのある望月、吉川らに続いて、小田倉もランスタート。

「2分差までは挽回できる」という言葉通り、2周目に谷口をとらえると、そのまま独走した小田倉

バイクの後半ほぼひとり旅となった谷口に、ジリジリと後続が近づいていく。2周目に入ると小田倉が谷口に追いつき、そのままの勢いで抜き去り、リードを広げる。自分のペースで走り始めた小田倉は、他の選手を寄せ付けず、独走で初めて日本チャンピオンに輝いた。

2位、3位は、スプリント選手権優勝の玉﨑が前、学生チャンピオンの吉川がすぐ後ろにつき、サイドバイサイドで激しい2位争いを見せる。ロングスパートには自信をもっている玉﨑がラスト1㎞で仕掛け、吉川を引き離し2位に、吉川が3位に入った。

3位に入った吉川

【男子上位】
1. 小田倉 真(三井住友海上/東京)1:48:24
2. 玉﨑稜也(小泉/東京)1:49:14
3. 吉川恭太郎(早稲田大学)1:49:21
4. 榊原利基(ANAシステムズ/神奈川)1:50:11
5. 小原北斗(セクダム・チームエフォーツ/鳥取)1:50:43

男子リザルト>>https://www.jtu.or.jp/result/?event_id=165&program_id=165_2

《優勝した小田倉選手コメント》

昨日、標高の高いところから降りてきたので、朝起きたら身体がすごく重くて「今日もしかしたら、負けちゃうかもな」って思ったんですけど、やっぱりこれまでやってきたことを信じてやろうと思いましたし、自分のレース展開、この後アブダビに向けた意識をしたレース展開を絶対にしようと心がけていたので、結果勝ちましたけれど、こういう展開に持ち込めたのはよかったですし、しっかり次を見据えて走ることができました。

最初のスイムの出だしで遅れちゃって、結局先頭に追い付いたんですけどその後谷口選手が行って、でも2分差あればランニングで巻き返せるっていうのが分かっていたので、そこは冷静になってあわてて追わなかったところは勝負のポイントだったかなと思います。

谷口選手をはじめ、注目していたのは前田選手だったんですけれども、ふたりとも先週の国体でのランラップを見て自分だったら勝てると思っていました。ただ、ちょっと想定外だったのは、玉﨑選手が同じ集団にいたこと。

玉﨑選手は国体で良いランタイムで走っていたので、最初はそこをマークしながら走りました。1周目はじまってから、玉﨑選手の後ろにつかせてもらって走ったらこれはいけるかな、と。あとは自分のペースで行きました。

本来であれば、スイムから先頭でいってバイクで少人数で絞って、ランで勝つというのが理想的だったんですけれど、自分のスイムとバイクの実力不足っていうことで大集団になってしまって思うような展開にはいかなかったんですけれど、大集団になった中でもしっかり勝てたっていうのは今日としては良かったと思います。

僕にとってはオリンピック=お台場じゃなくて、やっぱり日本選手権がお台場だなって思いましたね。日本選手権はお台場じゃなきゃいけないって思いましたし、今日は走っていて沿道からのご声援があってお台場ならでは、日本選手権ならではの会場だった。走っていて幸せでした。

初タイトルはすごくうれしい。今回はトップの選手たちがイタリアでレースに出ている中で、トップ選手はいない中だったんですけれどもどんな形であれ勝負に勝って優勝したので、すごくうれしいです。

《2位の玉﨑選手コメント》

ちょっとスイムで出遅れてしまったんですけれど、阿部(有希)選手を中心にしっかり先頭に追い付けたというのは、スイムの失敗を挽回して、持ち味のランをしっかり生かせたというレースでした。

順位は、もちろん優勝を目指していたので、まだまだやっぱりオリンピアンである小田倉選手、一緒に練習しているんですけれども小田倉選手の強さっていうのをレースを通じて感じることができましたし、まだまだこれから世界のトップを目指して足りない所があると思うので、しっかりひとつずつレベルアップしてきたいと思いました。

小田倉選手は、自分の中でしっかりとキープして押していけるスピードっていうのがものすごく速くて、一瞬のドカンっていうスピードは小田倉選手より速い人は、たくさんいると思うんですけれども、10㎞をしっかりとひとりで押していけるスピードっていうのは、小田倉選手が日本人選手の中ではかなりずば抜けていて、今回のレースもそれが見られたと思います。

今日は、ランのきついところでキープしていけるかがキーだと思っていました。吉川選手とのサイドバイサイドで2位争いをしたんですけれども、ラスト1㎞の一番きついだろうというところで仕掛けて最後まで押し切れたのが一番の勝負所。

吉川選手の息遣いがあまり乱れていなかったので、彼も体力をためて最後にそなえているんだろうなと思っていました。かなりスピードのある選手なので、最後の最後100mとかの勝負には持ち込みたくなかったので、ラスト1㎞でロングスパートをかけて勝負を決めようと思いました。

ものすごく疲れたレースでしたが、今シーズン最後のレースだったので、すべてを出し切りました。

本当は優勝したかったのですが、目指すべき存在(小田倉選手)が目の前にいることが良いことだと思うので、しっかりこれからも精進していきたい。

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