オリンピックイヤーの日本イチ決定戦
TOKYO2020は、世界トップレベルのレースで大きな盛り上がりを見せた。今度は、日本一を決める日本トライアスロン選手権が10月23日(土)、宮崎県宮崎市で開催される。
例年のコース、東京・台場の特設会場は、オリンピック・パラリンピックの会場設備の撤去が難しいということで、アジア選手権なども行われている宮崎県・宮崎市が舞台となった。
今回のレースで、一旦区切りをつけることを発表している上田藍選手ら、ベテランと若手4選手がレース前日に記者会見を行った。
通算7度目のチャンピオンに向けて
上田藍選手(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)
今回の大会について意気込み
宮崎はW杯で優勝を2度している相性の良い場所でもあります。今回日本選手権が宮崎で開催されることを大変うれしく感じていましたし、日本選手権自体が開かれるというのがうれしかったので、その感謝の気持ちをアスリートとしてしっかり盛り上げていけるように、ベストパフォーマンスでレースを展開して、7度目の優勝を目指します。
次世代アスリートについて
若手も多い印象ですが、スタートリストを見たとき1980年代(生まれ)も多い。仲間がいっぱいいる、若手とベテランが切磋琢磨できる競技というのをあらためて感じました。若手への事前のインタビューで「上田藍選手に注目している」とコメントを多くもらったようなので、受けて立てるようなレースをしたいです。
私もジュニアやU23のときは、庭田清美選手、関根明子選手、中西真知子選手と、3強と言われる先輩がいて、どうやって若手が食い込んでいくかという想いで戦ってきたので、自分がそういう立場になっているんだな、と感じています。だから名前を上げてもらったのは、うれしかったです。私もベテランとして、自分が世界で戦ってきた経験をレースをしながら伝えていきたいと思います。
今回のレースで一区切り
所属先の山根英紀コーチとは高卒業して20年近く、二人三脚でやってきましたが、9月1日で契約の満期を迎えました。山根コーチはパリに向けて、チームジャパンのリーダーとして始動しています。私は所属は変わらないけれど、トライアスロンを広げていく役目であったり、コーチと選手という立場ではないところで山根コーチからは吸収したいことがたくさんあります。
日本選手権に向けては、区切りをつける付けないとうことではなくて、良いパフォーマンスを出して、まだまだ私には伸びしろはたくさんあるので、トライアスロンはこれからも続けていきますし、来年のシーズンに向けたレースをしたいと思っています。
優勝目指して100%の力を出し切る
細田雄一選手(博慈会/東京)
レースへの意気込み
まず大会が開催されることが本当にありがたいと思っています。レースでは、優勝目指して、100%の力を出し切れるように頑張ります。宮崎W杯には何度か出場していますが、バイクが特にスピードコースで真っすぐです。いつものお台場とは、コースプロフィールがずいぶん変わります。
今回は、無観客ですが、配信でスピード感があるレースを見ることができると思います。ここは、南国のイメージありますよね。海も試泳しましたがきれいですし、ロケーションがいい。レースでは、泳ぎながら気持ち良いと思う状況ではないが、楽しみながら宮崎を肌で感じながらレースしたいと思います。
注目選手は?
スタートリストを見て、若い選手もベテランの選手もいて、気になる選手は徳山選手もそうですし、夏と秋に次世代の合宿をスタッフ寄りで参加をしましたが、一緒に走った次の世代の選手たちはポテンシャルが高い。なので、特別誰かに注目ということはないですね。レースでは、レースメイクをするのが大事だと思っていて、今回1~3位など順位は大事ですが、レースをメイクできる選手が世界で戦えると思いますので、そういう選手になって行ってほしいと思います。今回は誰にでもチャンスがあるのですごく楽しみです。
合宿ではスタッフですが、レースでは選手として参戦するわけですから、「どうだ!」というところを魅せたいですね。合宿中、若い子たちにやられたところもあったけれど、優勝に向けて自信があります。徳山選手! 負けないよ!(※記者会見に出席していた徳山選手に向けて)
昨年6位、U23とのダブルクラウンを目指す
中山彩理香選手(日本大学・アリーディ)
レースへの意気込み
初優勝目指して頑張りたいです。宮崎は年に2回ほど、合宿を行っていて、選考会やW杯でレースをしたことがあるので、ホームコースと言う感じなので、自分にとってはアドバンテージになるのではないかな、と思っています。ただ、2019年のW杯では、このコースで落車して骨折しているので、そこだけは気を付けたいと思っています。
注目選手
U23の選手権が同時開催なので、優勝したらダブルタイトルが獲れます。たとえ、エリートで優勝できなかったとしても、U23のタイトルは絶対に獲りたいです。
東北大学の武田結選手がバイクが強い印象だったのですが、この間のインカレでランで走り切って優勝しているので注目しています。
また、優勝を目指すには、上田選手がキーになってきます。戦略としては、スイムで1分半で差をつけて、バイク終わりで3分差を付けられれば勝てるかもしれないと思っています。もし、バイク終わりで一緒になっても、ランの1周目は付いていって、世界を見据えたレースをしていきたいです。
先輩に食らいついていきたい
徳山哲平選手(早稲田大学・ロンドスポーツ)
レースでは、チャレンジャーとして、先輩方に食らいついていけるように頑張りたいと思います。宮崎は、U23強化合宿を年に2回やっているので、コースもめちゃくちゃ走っているし、アジア選手権の選考会での経験もあり、馴染みの深い地域でもあるので、ここで良い結果が出せるようにしていきたいです。ご飯も美味しいので、しっかり食べて明日のレースに備えていきたいと思います。
今回は、エリートとU23が同時にレースとなるので、スイムから少人数で絞っていくという展開にしたいです。U23のスイムの強い選手にフォーカスしたい。次のオリンピックに向けて、上位の選手たちが海外遠征に行っているので、その選手たちがいないことで、表彰台に載るチャンスだと感じています。
インカレではよくないレース展開になってしまったので、スイムバイクランで温存してランでしっかり走っていきたいです 雄一さんのレースに対する熱に負けないように、気合を入れてくらいついていきたいです。
◎日本トライアスロン選手権2021
【エリート/U23女子】
レース開始時間:8:00
配信開始時間:7:30
LIVE配信>>https://youtu.be/imZ_h3lmRB4
【エリート/U23男子】
レース開始時間:11:30
配信開始時間:11:25
LIVE配信>>https://youtu.be/fdAtZOZM5KI
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