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上田藍が圧倒的独走で7度目の日本一に/日本選手権2021女子

投稿日:2021年10月23日 更新日:


ルミナ編集部

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19回目の出場にして7度目の優勝を果たした上田藍。ランでは笑顔も見せつつの独走で圧勝 ©Satoshi Takasaki/Triathlon Japan Media

世界を見据えたレースを展開した
久保埜、中山、江田

27回目、宮崎で初開催となった日本トライアスロン選手権(10月23日)女子エリートのレースは、午前8時にスタート。今レースの注目は、3×オリンピアンにして過去6度、この日本一決定戦を制している上田藍。

自身19回目の参戦となる日本選手権でオリンピック戦線を退くことを示唆している上田が7勝目を上げるのか、

またU23日本選手権も兼ねる今大会で、今後を担う若手選手の誰かがそれを阻み、超えていくことができるか。新旧トップトライアスリートの闘いも見どころのひとつとなった。

やや大きなうねりが入った宮崎のスイムコース。水温21℃でウエットスーツ不着用のレースに(公式ライブ配信より)

水温21℃、うねりのあるコンディションで行われたスイムは、1周目から中山彩理香、久保埜南、江田佳子が抜け出し、4位以下後続と約30秒差をつけてバイクへ。バイク・ランで世界トップレベルの実力をもつ上田とは1分以上の差をつけたいところだったが、上田もトップと40秒差の好位置でバイクへと移行する。

スイムからバイク前半、積極的な展開を見せた中山、久保埜 ©Satoshi Takasaki/Triathlon Japan Media

後進に世界レベルの「強さ」
見せた上田が7度目の日本一に

1周5kmを8周回のバイク。序盤は久保埜、中山がふたりでローテーションしながら先頭パックでレースをつくる。

チェイスパックは上田藍ら8人。30秒差前後で推移するが、終盤、上田、西麻衣子らが集団のペースを上げ、十数秒差まで差を詰めにかかる。

6周目で逃げていた2選手がチェイスパックに吸収され10人の先頭集団となった後も、上田、西、久保埜ら国際レース経験豊富なメンバーが中心となり、さらにペースアップ。この段階で、早くも上田の7勝目が見えてきた。

ランに入ると序盤から独走態勢にもちこんだ上田。東京オリンピック女子のレースでのフローラ・ダフィを彷彿とさせるような圧倒的な独走で、一気に勝負を決めた。

2位には、ランで中山との2・3位争いを制したベテランの蔵本葵、3位には中山彩理香が入っている。中山は併催のU23日本選手権優勝。

ランで2位争いを演じた中山(左)と蔵本(右)。最後はベテラン蔵本が中山を抑え2位に ©Satoshi Takasaki/Triathlon Japan Media

女子上位
(順位/名前/所属/総合タイム)
1 上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)2:04:35
2 蔵本葵(東京ヴェルディ/東京)2:05:39
2 中山彩理香(日本大学・アリーディ)2:05:55 ★U23選手権優勝

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