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【東京2020】女子 ダフィ(バミューダ)が完璧なレース展開で金メダル

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ルミナ編集部

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念願のオリンピック金メダルを獲得したダフィ。33分ジャストでランラップ1位 © World Triathlon Media / Wagner Araujo

幻の1位か、本物の優勝か

東京2020、女子トライアスロンは7月27日(火)に、気温24℃、水温28℃、雨が降る中、男子と同じお台場海浜公園特設コースで行われた。日本代表の高橋侑子岸本新菜を含め、56人の選手が出場した。

トップ争いはLuminaでも予想しているが、2019年プレ大会で1、2フィニッシュを決めたが「手つなぎゴール」で失格となってしまった、ジェリカ・リアマンスジョージア・テイラー・ブラウンと、リオ大会3位に入っているビッキー・ホランドのイギリス勢。そこに、アメリカ勢がどう絡むか。また3種目穴がなくケガから復帰してプレ大会では繰り上がりで優勝しているフローラ・ダフィ(バミューダ)が大本命だ。

雨が降りしきる中15分遅れでスタートした ©World Triathlon Media / Wagner Araujo

悪天候でテクニカルなレースに

台風接近による、悪天候の影響で15分遅れの6:45にスタートした。

スイムは常にトップで上がってくる実力のリアマンスが、先頭で引っ張り、自分のいつものレースを展開する。

少人数のバイクで逃げたいリアマンスがトップスピードで飛ばしているので、選手の列が縦長に。そのままリアマンスが先頭でスイムフィニッシュし、ビトリア・ロペス(ブラジル)、2019年ITU世界チャンピオンケイティー・ザフィアエス(アメリカ)、トップのランタイムをもつサマー・ラパポート(アメリカ)、テイラー・ブラウン、ダフィ、ラウラ・リンデマン(ドイツ)の7人がバイクで第1パックを形成。

41秒差で追う第2パックには、高橋、ホランド、5月のWTCS横浜で2位に入っているマヤ・キングマ(オランダ)、エマ・ジェフコート(オーストラリア)らが入り前を追う。雨の影響で、トランジションエリア、フィニッシュエリアに敷いてあるブルーカーペットの上を走り出したバイクのタイヤから水しぶきがあがる。

ロンドン銅、リオ銀のスピリングがほぼひとりで第2集団を引きまくり、ランでも追い上げ6位に ©World Triathlon Media / Wagner Araujo

第1パックは、ダフィ、リアマンスが積極的に前を引き、高橋が入る第2パックは、ロンドン銅メダル、リオ銀メダルを獲得している二コラ・スピリグ(スイス)が後ろから追いつき、集団をコントロール。

雨が降ったりやんだりの天候の中、3周目でラパポートが、6周目でロペスが遅れ、さらにラスト8周目で、テイラー・ブラウンが少し遅れ、ダフィ、ザフィアエス、リンデマン、リアマンスの順でランスタート。

銀メダルはテイラー・ブラウン 2019年プレレースで幻の優勝となってしまったが、実力はホンモノ © World Triathlon Media / Wagner Araujo

ダフィとザフィアエスが併走していたが、すぐにダフィがとびぬけ、独走を始める。バイクのラストで遅れたテイラー・ブラウンが得意のランで追い上げ、3位まで上がる。ランラスト1周に入る直前に、テイラー・ブラウンがザフィアエスを交わし、2位に。

不調に苦しんだ2年間から、復活の銅メダル。ザフィアエス © World Triathlon Media / Wagner Araujo

故郷バミューダに初めての金メダルを

スイムを理想的な位置で上がり、バイクは集団をコントロール、ランでは力強く安定的な走りで、ダフィが本物の優勝を手中にした。日本のレースにも積極的に参戦し、しっかり対策をしてきたダフィ。故郷バミューダに初めての金メダルをもたらした。

© World Triathlon Media / Wagner Araujo

2位には、プレで実質1位の実力を発揮し、追い上げたテイラー・ブラウン、3位にはザフィアエスが入った。ザフィアエスは、2019年、5大会優勝、世界チャンピオンのタイトルを獲得し、敵なしの強さを見せたが、プレ大会は落車でリタイアなど、ここ数年不調が続き代表の座も危ういという段階から本番で結果を出し、強さを見せた。

3児の母となり、トラック競技などでも結果を残しているスピリグは、6位入賞。スイムからレースをけん引した、リアマンスは9位だった。

スイムで良い位置につけ、バイクも第2集団でしっかりまわし、ランでも最後まで走り切った、日本のエース高橋 © World Triathlon Media / Wagner Araujo

日本の高橋は、バイクで第2集団につけ、ランでも一時14位まで上がっていたが、18位でフィニッシュした。

お台場のコースはアスファルト、石敷きなど路面変化が多く、大小約160のコーナー、カーブがあるため、もともとテクニカルなコースだが、悪天候のため、より高い技術力が必要となった。特にバイクでのスキルが命運を分け、落車・スリップが相次ぎ、日本の岸本も転倒によりリタイア。

次世代のエース、岸本は残念ながら落車により途中棄権 ©World Triathlon Media / Wagner Araujo

7月31日(土)には、今大会から採用された新種目ミックスリレーが行われる。男子女子それぞれ2名ずつが、リレーで速さを競う。展開が早く、見ごたえがある。日本チームの入賞も期待できるため、ステイホームで応援しよう。

 

【Result】
▼金メダル
フローラ・ダフィ(バミューダ)1:55:36
▼銀メダル
ジョージア・テイラー・ブラウン(イギリス) 1:56:50
▼銅メダル
ケイティー・ザフィアエス(アメリカ) 1:57:03

18位 高橋侑子 2:01:18
DNF 岸本新菜

>>>女子全リザルト

Tokyo2020 オリンピック
トライアスロン 競技はNHKでライブ中継!放送計画は変更・休止の場合もあるので、NHK東京オリンピック特設サイトで要チェック。
https://sports.nhk.or.jp/tokyo2020/nhkinfo/210628.html
>>放送時間(予定)
▼7月31日(土)
ミックスリレー競技
【NHK総合:生中継】7:25~8:00/8:15~(9:10)
(サブチャンネルに移動 8:00~8:15)
★解説:田山寛豪

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