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直前! 東京2020トライアスロン観戦ガイド【女子編】

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ルミナ編集部

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2019年のプレ五輪で激しい表彰台争いを演じたイギリス勢とダフィ(中央)。本番でもこの3人のメダル争いが見られるか ©Kenta Onoguchi

4×オリンピアン田山寛豪さんに聞いた
トライアスリート向け観戦ガイド
>>女子個人

オリンピックらしい白熱した51.5kmの闘いが展開された男子個人のレースに続き、明日7月27日(火)には、同じく午前6時30分から、女子のレースが開催される。

東京・お台場で繰り広げられる世界最高峰の51.5kmを、TV観戦で楽しみたいトライアスリートのために、

4度のオリンピック出場経験をもつ田山寛豪さん(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学 准教授)に訊いた、オリンピック・トライアスロンの見どころガイド、女子編!

取材=須賀啓太(※Triathlon Lumina7月号掲載記事の一部を改変・転載)

本命はダフィ
アメリカ勢と
イギリス勢の戦略がカギ

ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ(WTCS)のレースを観る人であれば、多くの人が女子の金メダル候補にバミューダ諸島のフローラ・ダフィを推すだろう。

これまでWTCSで2度世界女王に輝いており、2019年に行われた東京オリンピックのプレ大会である東京オリンピック・クオリフィケーションイベント(東京OQE)でも優勝している。

実績十分な上に3種目でマイナスポイントがひとつもないどころか他のトップ選手と比較しても突出したバイクスキルをもつ彼女が中心となってレースが展開されていくのは間違いない。

田山氏も本命としたのはダフィだった。だがそのダフィがレースを作っていく上で怖い存在となると名前を挙げたのはイギリスのジェシカ・リアマンス

昨年コロナ禍の影響で唯一行われたハンブルクでのWTCSにおいて、結果7位という成績だったがスイムからアタックを仕掛けるなど、結果を求めているというよりはレースでいろいろ試しているように見えたのがとても印象に残っているそうだ。

故障からの復帰直後だった2019年のプレ五輪では、バイクでリードパックを完全にコントロールし、ライバルたちの脚を削り続けたダフィ(中央)。多くの関係者が金メダリスト候補に挙げる本命のひとり ©Kenta Onoguchi

そして忘れてはならないのが同じイギリスのジョージア・テイラー・ブラウン

本来このふたりは先述の東京OQEでダフィよりも先着していた。しかし同郷のふたりはフィニッシュ直前で手を繋ぎ意図的に同時フィニッシュ(順位操作)したことで失格。そのためダフィが繰り上げ優勝となったことは多くのメディアで取り上げられたので覚えている人も多いだろう。

しかしふたりが実力者であることは疑いようがなく、テイラー=ブラウンは昨年のWTCSハンブルクで優勝して世界女王の立場としてオリンピックを迎える。さらにイギリスはリオ銅メダリストのビッキー・ホランドもおり、層の厚さでいえば紛れもなく世界ナンバー1。

プレ五輪では件の「手つなぎフィニッシュ」で失格となったイギリス勢(写真左=ジョージア・テイラーブラウン、同右=ジェシカ・リアマンス)だが、実質1・2位でフィニッシュした実力は本物  ©Kenta Onoguchi

ただ、先のWTCS横浜で優勝したテイラー・ニブ、ランの強いサマー・ラパポートや、2019年世界女王であるケイティー・ザフィアエスを擁するアメリカ勢も層が厚い。

しかし田山氏が言うにはアメリカ勢もイギリス勢と同じく安定してスイムが強いのだが、イギリス勢はその後のバイクでそれを生かすことができる。自分たちでレース展開を作りレースの主導権を握ることができるのが最大の強みだという。

アメリカ勢はそのイギリス勢が作った展開に乗せられてしまうのか、あるいはそれを阻止して自分たちの展開に持ち込むのか。はたまたダフィが得意のバイクで展開を無視して破壊するようなレースを見せるのか。

女子のレースはスタートからフィニッシュまでバトルが続く、ハイペースで目の離せない激しい展開になることは間違いない。

>>女子スタートリスト

>>東京2020エントリー選手一覧(World Triathlon公式サイト)

ポンツーンのスタート位置抽選の結果(World Triathlon公式サイトより)

チームJAPANを応援しよう!

パウロ・ソーザ率いる国際チームに所属し海外のトップ選手とトレーニングを積んできた高橋。チームの拠点ポルトガルから約1週間前に東京入り ©Kenta Onoguchi

世界を知るエース高橋
急成長中の岸本新菜

期待の日本勢、女子のエースは高橋侑子。前回のリオ五輪で惜しくも代表入りを逃していた高橋は、その悔しさをバネに日本を離れ、海外のトップチームに加入。アメリカ勢など世界の強豪選手にとともにトレーニングをするなど、厳しい環境に身を置くことで逆境を力に変えてこの4年間誰よりも成長してきた。

それがレースにも表れていて、彼女は周りの選手が強ければ強いほど大舞台になればなるほど力を発揮できるタイプ。またトランジションの速さは世界トップと言えるレベルで特にバイクからランへの飛び出しは、ぜひ注目したい。

もうひとりの女子日本代表は、今季のWTCS(横浜&リーズ)で安定した結果を残し、日本代表入りを果たした新鋭・岸本新菜

ハードなバイクの後でもしっかりと安定して走れるロスのないランが彼女の特徴。東京だけではなく次のパリへ向けても注目しておきたい若手の成長株だ。

確実にレベルアップしていることを感じさせてくれた男子、ニナー賢治(14位)、小田倉真(19位)に続き、開催国の意地を見せ、31日(土)のミックス(男女混合)リレーへ良い流れをつくれるか!? その躍進に期待したい。

*参考記事・関連サイト

>>チームJAPAN4選手の代表入り記者会見コメント
「日本代表4選手、初めてのオリンピックへの意気込み語る」

>>日本トライアスロン連合公式
「チームJAPAN」応援サイト

Tokyo2020 オリンピック
トライアスロン 競技はNHKでライブ中継!放送計画は変更・休止の場合もあるので、NHK東京オリンピック特設サイトで要チェック。
https://sports.nhk.or.jp/tokyo2020/nhkinfo/210628.html

>>放送時間(予定)

▼7月27日(火)女子個人競技
【NHK BS1:生中継】6:20~7:45
【NHK Eテレ:追V】9:00~9:50
【NHKBS1: 追V】7月28日(水)朝
※他競技放送時間により変動あり
★解説:関根明子

▼7月31日(土)
ミックスリレー競技

【NHK総合:生中継】7:25~8:00/8:15~(9:10)
(サブチャンネルに移動 8:00~8:15)
★解説:田山寛豪

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