「勝ち飯®」アンバサダー 松田丈志の自分超えプロジェクト
★佐渡国際トライアスロン篇 ♯01 まずは「目標」を明確にしよう。
言わずと知れた競泳メダリストで、現在はスポーツジャーナリストとしても活躍する「勝ち飯®」アンバサダー松田丈志さん。
スイマーとしての現役引退後も、マラソンなど、自らさまざまなスポーツに挑戦しており、2018年には宮崎シーガイア大会でトライアスロンデビュー、秋には佐渡国際トライアスロン Bタイプ(ミドルディスタンス スイム2km/バイク108㎞/ラン21.1㎞)を完走している。
趣味のスポーツとしてのトライアスロンにハマった松田さんが、現役スイマー時代に培った知識と、Luminaでもおなじみの指導者らのアドバイスを生かして、2019年9月1日(日)に開催される佐渡Bでの自己ベスト更新を目指す。メダリストのガチでリアルな挑戦企画、第一弾!
撮影協力=NEUTRALWORKS.TOKYO
アテネ、北京、ロンドン、リオで4つのメダルを獲得した元競泳日本代表。2016年に引退後は、イベント等での水泳指導のほか、TVなどのメディアでコメンテーターや解説者としても活躍。昨年6月、宮崎シーガイア大会(51.5km)でトライアスロンデビュー、9月の佐渡国際トライアスロンBタイプを完走、今年も挑戦する。セガサミーホールディングス所属。1984年、宮崎県延岡市生まれ。
★今回の挑戦の日々の進捗報告は、松田さんのtwitterやinstagramアカウントでも随時掲載中!
http://matsudatakeshi.com/
現状を把握し、ゴールとそのためのプランを立てよう。
競泳の解説に止まらずTVなどのメディアでコメンテーターとしても活躍し、ただでさえ多忙を極めている松田さん。佐渡Bに向けた準備期間となる7~8月は世界水泳(韓国)、世界ジュニア水泳選手権(ハンガリー)の取材出張なども重なり、トレーニング時間はごくごく限られている。
そんな中での「自分超えプロジェクト」佐渡国際トライアスロン篇、まずは「どこを目指すか?」目標設定が大切だろう――と、いうことで、佐渡では日本選手権・A・Bと個人として獲れるすべての金メダルを勝ち取っているスペシャリスト河原勇人さんのもとへ。
「トライアスリート」としての松田さんの現状&ポテンシャルと、可処分練習時間(機会)を棚卸しして、それをもとに目標設定と、その達成に向けたアプローチについて、アドバイスをもらった。
河原勇人さん
ミドル・ロングトライアスロンを主戦場として活躍した元トッププロ。佐渡Bタイプと同じコースの日本選手権では2005~2007年まで3連覇。プロとしての現役引退後は指導者として主に一般トライアスリートの指導を手がけつつ自らもレースに出場。佐渡A・B両タイプで優勝し、前人未踏の【佐渡グランドスラム】を達成している。
まずは「トライアスリート松田丈志」の今の実力をチェック!
Lumina まずは松田さんの昨年の佐渡Bの成績と、直近のレースリザルト(下のカコミ参照)などをもとに現状のポテンシャルを河原さんに把握していただこうと思います。
【松田さんの直近2大会レース結果】
★佐渡B(2018年9月)
スイム2㎞/バイク108km/ラン21.1km
総合タイム6:45:30(総合186位 )
スイム0:26:35(同1位)
/バイク 3:46:00(同159位)
/ラン2:32:55(同396位)
★日和佐うみがめ(2019年7月)
スイム750m/バイク18km/ラン10km
総合タイム1:57:12(総合256位 )
スイム13:20(同22位)
/バイク 49:16(同373位)
/ラン54:34(同387位)
松田 昨年の佐渡Bはスイムをトップ(Bタイプ総合1位)で上がることができたんですが、バイクは後半の上りで苦戦して3時間46分。
どんなコースか事前にまったくわかっていなくて、スタート直前に誰かから「80㎞過ぎに長い上りがあるから、そこまでは余力を残しておいたほうがいいよ!」と言われて、初めてそんな坂があることを知りました(苦笑)。
河原 「小木の坂」ですね。
松田 あの一言がなかったら、前半でペースを抑えることもなかったと思うので、もっとやばかったなぁと・・・。
ランは2時間35分。宮崎シーガイアのときもそうだったんですが、ランの途中で脚がつってしまったんですよね。その後は2~3歩進んで、止まって・・・という繰り返しになっちゃったので。
河原 私も昨年の佐渡大会はAタイプに出場していたんですが、かなり暑かったですね。バイクパートのときから脚はつり始めていたんですか?
松田 バイクのときはまだつっていなかったんですが、80㎞過ぎからの長い上りでは、かなり脚もキツかったですね。
河原 松田さんはフルマラソンも2回完走されているとのことですが、ラン単体のタイムは?
松田 2回目のフルマラソンだった今年の東京マラソン(2月)は4時間26分でした。
河原 ランは脚のケイレンがなければキロ6分くらいで、トータル2時間ちょっとでいけるポテンシャルは十分にあったようですね。
距離短縮の「ひわさうみがめ」でスイムの落ちを実感
松田 7月14日には、現状把握の意味も含め、ひわさうみがめトライアスロン(徳島)に出場してきました。本来オリンピックディスタンス(スイム1500m/バイク40㎞/ラン10㎞)のレースが悪天候の影響で、スイム750m/バイク18km/ラン10kmという距離短縮のレースになってしまったのですが、それでもバイクはかなり上り・下り、コーナーのある難コースでした。
意外と気になったのがスイムで、距離短縮のわりに結構バテました・・・。スイムもやっぱりほとんどトレーニングできていない分、年々落ちてきているなぁと実感しました。
MCの方に「最後バタフライで上がってきてくださいよ」と振っていただいたので、実際やってみたんですが、上がった後、結構疲れてて、トランジションまで行く間に後ろの選手に抜かされちゃいました(苦笑)。スイムももう少しやらないといけないなぁと。
実際、トレーニングに割ける時間は限られている
河原 夏は競泳のシーズンでもあり、かなりお忙しいと思うのですが、レースの準備にどのくらい時間・機会が割けそうですか?
松田 うーん・・・この間、ひわさ大会の直前1~2カ月で実践できたのは、週1回、スイムを1500ⅿくらい。
バイクはローラー台を買ったので、1回30分強くらいを週2~3回。5分ウォーミングアップした後150W(※ペダリングパワー)で1分、180Wで1分、210Wで1分・・・これを次のセットでは各2分にして、次は各3分にして、5分クーリングダウンしたら、大体30分強。
そのまま走れる時間があるときは、4㎞くらい走る。これは3回くらいだったかな。それ以外にラン単体で一番長く走ったのは8㎞くらい。ひわさ大会までにできた練習は、そのくらいです。
かくして、佐渡Bでの「目標」が決まった。
Lumina 松田さんの現状のポテンシャルや、9月までの約1カ月くらいで準備に割ける時間を踏まえ、今回の「自分超えプロジェクト」佐渡国際トライアスロン篇の目標設定をお願いします。
河原 松田さんの場合、スイムは現役時代に比べ落ちてきている実感があるとはいえ、相対的には「現状維持」(26分)で十分でしょうから、バイク・ランに影響がないようマイペースでいいと思います。
バイクは、ランでの脚つりにもつながった影響があると思うので、暑さの中での上りにできるだけ慣れて、この後の「エンデュアライフ」でのバイク対策編でポジションやペダリングスキルの見直しも生かした方がいいと思いますが、
佐渡での目標設定は、あまり欲張らなくていいと思います。前回のタイムから「10分短縮」目標でいきましょう。もっと縮められる可能性もあるとは思うのですが、あんまり頑張り過ぎてランに影響を及ぼすのは避け、ランでズバッと大幅にタイムを縮める。
3種目の中で一番伸びしろがあるのは、やはりランです。
仮にキロ5分半のペースで走れたら、ランで2時間を切れるので、それでも40分以上タイムを縮められる。
松田 おー!
河原 キロ6分くらいでいっても2時間6分くらいにはなるので、ここだけでも26分マイナスになる。
ただ、あまり無理なタイム設定でトライアスロンを嫌いになってほしくはないので、ランは脚がつらずに、しっかり走る前提で「20分短縮」で、いきましょう。
タイムや順位は、レース当日の天候や出場する選手によって変わるので、あくまでも目安ではありますが、トータル30分短縮で6時間15分くらいとして、これを昨年大会のリザルトにあててみると・・・ちょうど総合100位以内に入るくらい。順位としては、これを目標にしていきましょう!
2019佐渡Bタイプでの目標!
スイム=前年記録(26分35秒)をキープ(26分)
バイク=同(3時間46分)より10分短縮(3時間36分)
ラン=同(2時間32分55秒)より20分短縮(2時間13分)
トータル=同(6時間45分30秒)より約30分短縮(6時間15分)
総合順位=同186位→100位以内!
体重マイナス7㎏、体脂肪率マイナス5%を目指す!
Lumina 勝ち飯® アンバサダーとして、今回の目標タイム・順位を達成するために必要なフィジカル(体重・体脂肪率)の目標も設定したいですが、これはどうしましょう?
松田 今、体重が89㎏くらいあるのでこれを82㎏に。体脂肪率は20%あるので、これを15%まで落とすのを目標に、食事・栄養面でも挑戦します! 体重が5㎏違えば、ランニングなどでの脚の負担なども大分違うと思うので。
河原 まさにその通りです。
松田 昨年からトライアスロンを3回やって、スイムはいつもトップのほうで上がれるんですけれど、その後、いろいろな人に抜かされる。そのとき抜かしていく方で、僕より身体の大きい方ってまずいないですもんね(苦笑)。
ちなみに競泳の現役時代は、体重82㎏くらいで体脂肪率10%くらいでした。
河原 現役時代もウエイトコントロールの必要はあったんですか?
松田 ありましたよ。トレーニング期間は体重が84㎏くらいあって、試合のときは2㎏くらい落とし、体脂肪率も多少絞る。
何年も現役をやっているうちに、このくらいがいいかなぁというベスト体重が大体見えてくるので、そこをターゲットに調整していました。
食事や栄養面での合わせ方も大体やってきたのでわかっているつもりですが、今回は時間も限られている上、チャレンジ期間中に海外出張なども入っているので、外で食事することも多くなりそうです。
出張先の食事の摂り方とか、メニューの選び方なども、いろいろ工夫してみて、その様子はSNSなどにも随時上げていきたいと思います(>>>関連記事)。
体重もさることながら、体脂肪率を落とすのは時間がかかるので、ここはちょっとチャレンジングな目標設定ですが、このくらいのほうがチャレンジしがいもあるので、頑張ります!
フィジカル(体重・体脂肪率)目標
体重 89㎏ → 82㎏
体脂肪 20.4% → 15%
「勝ち飯®」アンバサダー松田丈志さんの取り組みは、AJINOMOTO®✕SPORTSサイトでチェック!
https://www.ajinomoto.co.jp/sports/