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帰ってきた「強い」フロデノ。迎え撃つ王者ランゲ《KONA男子レース前会見&優勝予想》

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ルミナ編集部

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昨年はコナ前哨戦でもある70.3世界選を制して復活優勝を期待されるも、疲労骨折でコナへの出場を回避せざえるを得なかったフロデノ。今年は70.3世界選をパスしてコナにフォーカスしてきた

2019アイアンマン世界選手権
プロ男子優勝予想

コメント取材/山村勇騎(YUKI from TriWorldJapan.com)
写真/小野口健太

10月13日(現地時間・土曜日)に決戦を控えたアイアンマン世界選手権(コナ)、プロカテゴリーの優勝予想と、記者会見参加選手のコメント、男子編。

>>>女子優勝予想を読む

コナ通算3勝を賭けて
ドイツのBIG3が激突

男子のレースの見どころは、コナの歴代王者でもあるヤン・フロデノセバスチャン・キーンル、そして現世界王者パトリック・ランゲ、ドイツ勢同士の接戦にある。

現王者のランゲは、コナのレースとの相性が抜群に良く、昨年コースレコードを更新し、完璧なレースを見せた。言うまでもなくランを最も得意とする選手だが、バイクで先頭集団に、どこまで食いつけるかが、勝敗の分かれ目となっていく。

昨年、コースレコードでコナ連覇を成し遂げたパトリック・ランゲ。3連覇に挑む

そして、昨年ケガのため欠場した2×世界王者のヤン・フロデノが帰ってくる。

アイアンマン・フランクフルト(欧州選手権)優勝で完全復活を遂げ、70.3世界に出場せずに、今年はハワイ一本で挑む覚悟だ。

どの選手よりも、3種目ともに完璧な強さをもち、スイムとバイクでは、先頭をコントロールしながら、(バイク強者の)キャメロン・ワーフやスタコウィッツとうまく協力できるかが重要なポイントとなる。

ランでサブ2時間40分を達成できる速さをもっているので、大きなハプニングがなければ、優勝、3勝目達成はかなり固いといってもいいだろう。

課題のランが好調のキーンル
レースをかき混ぜることはできるか?

2014年の初優勝以降、ケガやパンクなどで、表彰台を逃し続けてきたセバスチャン・キーンルは、今年、新しいコーチを迎え、その結果として、70.3世界選手権では、ブラウンリーやゴメスよりも速いハーフ1時間9分台のランスピードを証明した。

得意のバイクで、ワーフとともに先頭へと飛び出し、フロデノやランゲに負けない走りが発揮できれば、そのラン勝負は見逃せないものになるだろう。

IMランで2時間40分台をマークした
バイクコース記録保持者ワーフ

彼らドイツ勢の勢いを止められるとしたら、昨年バイクコースレコード4時間9分を出したキャメロン・ワーフ(オーストラリア)だ。

バイクでは、先頭での彼のペース次第で、後方の選手たちにプレッシャーをかけ、後のレース展開を狂わすことができる。

レース当日の気候の良さが有利にはたらけば、伝家の宝刀たるバイクの速さを活かしつつ、1カ月前のアイアンマン・イタリアで見せた2時間40分台のランを見せれば、優勝に一歩近づく。

ついにコナにやって来た金メダリスト、アリスター・ブラウンリー。暑さやIMディスタンスへの適応など不安材料が多い中、どんな戦いぶりを見せてくれるか

アイアンマンへの適応に迷う
金メダリスト、アリスター

一方、コナ初出場となる五輪金メダリストのアリスター・ブラウンリー(イギリス)にも、注目が集まっている。

ただ、スイムとバイクの速さには、好評があるものの、ロングのランではケガに悩まされた時期もあり、まだいまいちリズムをつかめていない。ITUや70.3でも、暑さに苦手な姿を見せたレースも記憶にある。この弱点をどう克服し、灼熱のランで、どれだけ耐えられるか?

ITUサーキットやオリンピックで圧倒的な強さを見せつけ、一時代を築いたスーパースターはコナ・ルーキーイヤーに表彰台入りを果たすことができるか? 注目したい。

ライオネル・サンダースの復活劇にも期待

他の注目選手としては、今年初めの故障から復帰したライオネル・サンダーズや、北米地区選手権で優勝したパトリック・ネルソンも要チェック。両選手共に、バイクとランを得意とし、戦略的なレース展開を好む。

ネルソンは、スイムを得意とする一方、サンダースは苦手なため、いかにバイクでのロスを少なくし、ランから先頭争いへ絡んでいけるかが優勝への鍵となる。

男子トップ予想

1 ヤン・フロデノ
2 キャメロン・ワーフ
3 セバスチャン・キーンル
4 パトリック・ランゲ
5 パトリック・ニルソン

プロ男子コメント
@レース前記者会見

パトリック・ランゲ(2017、2018年優勝)

「3連覇のイメージはできている」

頭の中では、3連覇をできると思っているよ。ヤンと僕のドイツ選手が唯一3勝目を上げる可能性がある中で、当日はベストを尽くせるレース展開をすることが重要だね。コナで8時間を切ったことは、すごい良い気分だったし、僕自身とても誇りに思ってるよ。

(1989年の)デイブ・スコットとマーク・アレンの「IRONA WAR」のように、ランで終始並走するような闘いができるのなら、のちに歴史に残るようなパフォーマンスを見せたいね。

ヤン・フロデノ(2015、2016年優勝)

「歴史を覆すために、また帰ってきた」

昨年はケガでレースに出られなかったけど、コーヒーボートまで泳いでいったり、いつものコナとは違った経験をできてとても楽しんだよ。レース当日は、コース横で観戦しながら、コースレコードが更新された歴史を目の当たりにしたんだ。その瞬間は、正直、楽しい時間だったとは言えないね。僕はその歴史を覆すために、また帰ってきたんだ。

バート・アルノ(2018年男子2位)

「コナはサプライズばかりのレース」

(昨年)7回目のコナでやっと入賞できたことは良かったね。「常に挑戦し続ければ、いつか完璧なレースがコナでできる」と信じ続けていたよ。レースの前は、しっかりリラックスできてるし、コナは常にサプライズばかりのレースだから、驚かせるようなパフォーマンスに期待してほしいよ。

デイビッド・マクナミー(2018年男子3位)

「ふたたび表彰台入りにトライしたい」

僕が昨年アリイドライブを走ってる時は、誰もが表彰台に上がるとは予想してなかっただろうね。また、もう1回それにトライできるか挑戦するために戻ってきたよ。もっとバイクが強くなんないといけないけど、やっぱり、ここで優勝したいなら、3種目とも強くなきゃダメだよね。

アリスター・ブラウンリー(ロンドン・リオ五輪金メダリスト)

「ただ景色を楽しむために、ここに来たわけじゃない」

かなり僕自身例外的な存在なのかもね。(記者会見で)紹介されることも忘れられてしまったし(笑)。でも、やはり自分のレースをすることが大事だね。いろんな人に、このレースを観ることよりも、出場することに意味があると言われてきて、今までできるだけのトレーニングを重ねてきたし、ただ景色を楽しむためにここに来てるわけじゃないよ。

ティム・オドネル(2018年男子4位)

「故障続きのタフな一年の集大成に」

今年は、本当にタフな年だった。年始には、肋骨を骨折したり、2週間前には、足を痛めてしまったり。しっかりと今できることをやって、レースに挑むことが大事だと思ってるよ。

ブレイデン・カリー(2018年男子5位)

「50人の強豪ひしめくコナ。しっかりリカバリーして挑みたい」

実際レースに出場するのは、ここに座っている選手たちだけではない。50人の強豪プロアスリートがひしめいているんだ。あとは、しっかりとリカバリーして、レースへの準備を整えたいね。

***
今、世界で一番強いアイアンマンは誰なのか?

コナに割拠したスーパー・アイアンマンたちの決戦は、10月12日(日本時間10月13日未明~)号砲を迎える。

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