COLUMN NEWS

パトリック・ランゲが、夢の7時間台で2連覇《KONAレース速報:男子》

投稿日:


ルミナ編集部

text by:

40周年記念大会を制したパトリック・ランゲ(写真中央)と2位バート・アルノ(同左)、3位デイビッド・マクナミー(同右)

ランゲが安定のバイク&ラン。夢の7時間台で2連覇。

取材・文=東海林美佳
写真=小野口健太

今年のプロフィールドのニュースは何と言ってもハビエル・ゴメス。オリンピック銀メダリストでITU、IM70.3、さらにはエクステラでもタイトルを獲得している最強トライアスリート。彼の登場でアイアンマン界がまた次の次元に行くのではないか、とも言われる初参戦である。IM70.3世界選手権でそのゴメスとアリスター・ブラウンリーを破りコナ王者としての風格を見せつけたヤン・フロデノは、レース直前、疲労骨折が発覚し棄権が発表された。

KONAルーキーにして、KONA戦線の勢力図を塗り替える活躍が期待されたゴメスだが、目だった活躍を見せられず11位に

男子のスイムは集団でトップを争う展開となったが、その中でも昨年のスイムレグ首位、ジョシュ・アンバーガーが今年もトップでT1へ。ティム・オドネル、ハビエル・ゴメスも続いてスイムアップ。昨年の勝者パトリック・ランゲは約3分遅れの21位、セバスチャン・キーンルもその後28位、昨年2位のライオネル・サンダースは6分20秒遅れの42位で上がってきた。

バイクレグに入ってすぐ、キーンルがパンク。ホイール交換に時間がかかっているうちに、3分後ろにいたサンダースに抜かれ、追い上げの出鼻をくじかれる形に。その先ではオドネル、ゴメス、アンバーガーらが先頭集団を形成する。

30kmあたりから、ユーバーバイカーを中心とした先頭グループに。昨年バイクコース記録を樹立したキャメロン・ワーフとアンドリュー・ストリコヴィッチに、アンバーガーが食らいつく展開。

第2集団はオドネル、ゴメス、そしてケアンズでゴメスを抑えアジアパシフィック王者に輝いたブレイデン・カリーら。さらに、後ろから追い上げてきたランゲがここに加入。スイムで大きく遅れたサンダースは、パンクのキーンルとともに後ろから追い上げ開始。10人以上をごぼう抜きしながら追い上げるも、先頭、第2集団との差はなかなか縮まらない。

バイク中盤、先頭逃げ集団3名、第2集団は8名でほぼ固定。ランに自信をもつランゲ、オドネル、ゴメスは、先頭を無理して追わず、ペースを保っていた模様。バイク終盤はワーフがもう一段ギヤを上げて他ふたりを突き放す。最後は2番手のストリコヴィッツに2分以上の差をつけてT2へ。自身のもつバイクコース記録を更新する快走となった。

第2集団でも変化が。オドネル、ランゲらが冷静に無理なくペースを刻んでいるように見える一方で、ゴメスは次第に集団後方へと押しやられていく。結局集団からこぼれ落ちる形となり、10位ランゲから40秒ほど遅れて17位で入る。一方、この集団後方に控えていたバート・アルノが最後にペースを上げ5位の位置でT2入り。

バイクで終始好位置をキープし、ランを2時間41分32秒でまとめたランゲ。この必勝パターンを止められるライバルは今のところ見当たらない

ランのコース記録保持者ランゲに7分近い差をつけてスタートした先頭ワーフだったが、15km付近で10位から追い上げてきたランゲに追いつかれる。アルノ、カリー、オドネルも少し遅れてワーフを捉える。一方、ゴメスはランでも本来の力が出ず、25km地点で先頭ランゲから約5分遅れの6位。こうなるとランゲの独壇場だ。快調な足取りで独走を続けるのみ。

もうひとり、絶好調のランを見せたのがアルノ。20kmあたりで2位となり、疲れを見せない走りで3位以下を引き離していく。また、昨年3位のマクネミーが後方から軽快な追い上げを見せる。30km手前にはカリー、オドネル、ゴメスを抜いて3位に浮上。

30km近く独走を続けたランゲが8時間を切るコース新記録で優勝。改めてその強さを見せつけた。2位はアルノ、3位マクナミー。オドネルは意地を見せて4位。ゴールでふらふらになりながら倒れこむ疲労困憊ぶりだった。注目されたゴメスは11位。コナの厳しい洗礼を受けた形となったが、大失速までには至らなかったのは底力か。

バイクでの風がなく、気温もコナとしてはマイルドだった今年、男子1、2、3位全員がコース新記録という豊作となった。

このまま連勝記録を伸ばしていきそうな、圧倒的強さ・速さを見せつけたランゲ(写真はレース前記者会見)

パトリック・ランゲ

火の女神ペレがKONA40周年を祝うかのような、最高のコンディションでした。

「今日は全てがうまくいった日。あえてダメな点を挙げればスイムだけど、その後はすべてがスムーズでした。バイクですぐにペースを上げることができたのは、トレーニングパートナーでマネージャーのヤンのおかげ。バイクの実力が確実に上がったのを実感しました。今年のコナはマダムペレ(ハワイの火の女神)が味方してくれて、風もなく最高のコンディションでした。コース記録が出たのはそのお陰。40周年を祝ってくれたんだと思います」

プロ男子上位
順位/総合タイム/名前
1 7:52:39 Patrick Lange
2 7:56:41 Bart Aernouts
3 8:01:09 David McNamee
4 8:03:17 Tim O’Donnell
5 8:04:41 Braden Currie
6 8:04:45 Matt Russell
7 8:05:54 Joe Skipper
8 8:09:34 Andy Potts
9 8:10:32 Cameron Wurf
10 8:11:04 Michael Weiss

(>>>KONA速報・女子プロはこちら)

ダニエラ・リフ、史上2人目の4連覇《KONAレース速報:女子》

-COLUMN, NEWS

2 interest


コメントを投稿するにはログインをしてください。

【記事】サイドバー上

記事用jQuery

cloud flash記事バナー

アイアンマンの世界に挑むアスリートたちを支えたVAAM