ロードモデルか、エアロ&TRIか? 対ミドル・ヘルメット&シューズ選び#01 Presented by SHIMANO
距離・競技時間が長くなり、ハード(モノ)選びと、その使いこなし方でも大きな差がつくバイクまわりについて、自身強豪トライアスリートで、長年オリンピアンらのメカニックを手がけてきた相田博幸さんが語る。
写真=小野口健太、取材=今 雄飛
相田博幸 Hiroyuki Aida
千葉市稲毛区のフリート・バイク&トライアスロン店長。日本代表チームのメカニックを務め、上田藍、細田雄一、加藤友里恵らオリンピアンのメカニックも長年担当してきた。自身も51.5kmの日本選手権からアイアンマンまで数多くの大会に出場しているトライアスリート。
EUの安全規格EN1078をクリアしつつ軽量化に成功。Sサイズ190gとアジアンフィットモデル中、最軽量のモデル。カラー:ホワイト、マットブラック、他5色
価格:21,000円(税抜)写真右・レイザー/バレット2.0アジアンフィット
空力と通気性を調整するエアスライドが2種類付属。マグネットで着脱可能なレンズ、後部のLEDライトを標準装備。カラー:マットブラック、レッド、ホワイト
価格:27,000円(税抜)
軽さ・通気性かエアロ効果か
目標レースに合わせ選ぶのもアリ
「ひと昔前のトライアスロンといえば、テールの長いエアロヘルメットが代名詞でしたが、今はすっかりショートタイプが主流ですね。軽さのメリットは当然としても、エアロ効果の高いものもあるので、お客さんのほとんどがショートタイプを選んでいます」(相田さん以下同)
現在は、軽量で放熱効果が高いロードモデルと、空気抵抗低減効果も兼ね備えたエアロモデルが人気を二分。さらにいえば、日本人にもぴったりフィットするアジアンフィットモデルが特に人気だという。「ミドルのバイクは一般的なレベルのトライアスリートで3時間ほど。その間、身体に合わないものを身に着けるのはかなりツラい。その点でアジアンフィットのヘルメットが増えているのはありがたいですね」日本人の頭に違和感なくフィットしバイクパートを支えるギアとして注目されているのがレイザーだ。
「私は軽量モデルのジェネシスAFをレースでも使用していますが、210gという軽さは大きなアドバンテージがあると思います。数グラムでも長時間のライドになると影響が出ますから。あと放熱効果がすごく高い。タイのアイアンマン70.3に出たときには、気温が高い中でのレースだったんですが、すごく力になってくれました」
トライアスロン、ロードバイクに関わらず、ヘルメットのトレンドと言えばエアロモデルだが、レイザーにはアジアンフィット+エアロのバレット2.0AFがラインアップされている。
「数年前ならエアロ効果と放熱効果は両立しないものでしたが、今は全くそんなことはないですね。このバレット2.0AFは、前頭部に可動式のパネルが取り付けてあって、それを動かして空気を自由に取り入れることができます。またこのパネルは取り換え可能。非可動式のタイプにするとエアロ効果がより高まるので、レース状況に合わせて使い分けできるのも戦略の幅が広がります。またトライアスリート的にはマグネット式シールドが取り付けられるところもうれしいですね。
エアロ効果が期待できますし、また雨天時にはアイウエアよりも視界が広いのでレースに集中できます。あとは頭部の後ろに 赤色LEDライトがついていて、普段使いができるところも気に入っています」
単独で走ることが求められるトライアスロンなので、レース用ヘルメットはエアロモデル一択かと思えば、そうではないという。「ほかのギアにも当てはまりますが、目標レースのコースに合わせて選ぶ方法もあると思います。基本的にレースは暑い夏に行われますが、特に上りが多いコースは軽量のロードモデルが快適です。海岸線や湖畔など、比較的平坦なコースならエアロモデルの効果を実感しやすいでしょう」
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