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トライアスリートも使いたい 最高峰ロードバイクシューズ。SHIMANO/S-PHYRE RC9

投稿日:2019年3月19日 更新日:


ルミナ編集部

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レースを変える、決戦アイテムたち。♯02

SHIMANO/S-PHYRE RC9

プロも含めミドル~ロングのトライアスリートの間では愛用者も増えつつある、シマノの最高峰ロードモデル。その良さとは?

よりシームレスなアッパーデザインとなって「手袋のようなフィット感」を実現した、新しいS-PHYRE RC9(写真は「ブルー」)

エスファイアRC9
シマノのロードレース用ウエアやアクセサリーの最高峰シリーズ「S-PHYRE(エスファイア)」に属するRC9。ソールとアッパーの一体構造によってダイレクト感、安定性を高次元で両立。高剛性と軽量化を両立するために先端技術を投入したハイエンドモデル。サイズは36~48(39~43は0.5刻み)で、足幅に合わせてノーマルタイプ、ワイドタイプが選べる。
カラー:ブルー、ブラック、ホワイト、オーロラ(40~43)、グリーン(40~43)4月末発売予定
重量:243g(サイズ42)
価格:42,000円(税抜)

ブラック

ホワイト

オーロラ

グリーン(4月末発売予定)

着脱や調整も簡単な
BOAダイアルシューズ

トライアスリートの間でも人気が高かったシマノのロードレース用シューズの最高峰「RC9」が、2019年モデルでリニューアルされた。

カミハギサイクルの上萩泰司代表は前モデルの愛用者。「私も昨年、トライアスロンで使っていました。ロードレース用なので最初はトライアスリートにはあまり選ばれないシューズでしたが、いざ使ってみるとBOAダイアルはベルクロと比べて脱ぎはきのタイム的にそん色ないことがわかり、使う人が増えました。特にミドル~ロングに出る人に人気です。多少脱ぎはきでタイムロスしても、ペダリングのダイレクト感を求める人にお勧めしています」。

ワイヤーで締めこむBOAダイアルのシューズは、トライアスロンではまだ少数派だという。しかし、「このシューズで使われている『IP1』というBOAダイアルは使い勝手がよく、リリースはダイアルを引き上げるだけなので、脱ぐときに楽で早いです。走行しながら締めこむのも緩めるのも簡単に調整できます」と見過ごせない利点があるという。

走りながらに微調整もしやすいBOA『IP1』ダイアル。リリースはダイアルを引き上げるだけで、脱ぐのも楽で速い

またフィット感、足の形やペダリングに合わせた調整幅の広さも魅力。

「はき心地は、さすがシマノだけあって日本人の足に合うシューズになっています。トライアスロンシューズよりフィット感を求める人、シューズ内の足の遊びをなくしたい人にはおすすめです。インソールのアーチサポートも厚さが違うものが2枚入っているので、土踏まずが高い人はアーチサポートが厚いものを入れる、偏平足の人はアーチサポートを入れないなど調整できます。クリートの調整幅が広いのも特徴ですね。3つの穴が前後に11㎜動くので、クリート位置が深め、浅めの人にも対応します」

クリート調整幅が広く、3つの穴が前後に11mm動く。つま先側の水抜き穴は、レース中かけ水をすることも多いトライアスリートには重要

ミドル~ロング派に
選ばれる&勧めたい理由

フィット感を高めることは、ペダリングのダイレクト感にもつながり、パワー向上にも貢献する。

「今までのシューズよりパワーが出るようになったというお客さんもいました。しっかりフィットすることに加え、ソールの剛性が高いのでペダルを踏む力が逃げずにダイレクトに伝わるからだと思います。シマノのSPD-SLペダルとの相性もよく、ペダルの軸と足の裏までの距離、いわゆるスタックハイトが短いのでそれもダイレクト感につながる」

今回のモデルチェンジでは、細部までブラッシュアップされている。

「パッと見は、アッパーの通気口のパターンが変わったという感じですが、トライアスリート的に大きいと思うのはヒールカップとアッパー部分の接合方法が見直されたことです。内側に縫い目がなくなり、素足でシューズをはく人にも違和感が少なくなりました。また、ソールのつま先側には水抜きの穴が開いているので、雨の時や暑くて水をかぶったときもシューズの中に水が溜まって脚がふやけるといったトラブルも抑えられます。抗菌処理され、臭いに配慮されているのもうれしいですね」

前述したようにトランジションでのわずかなタイムロスに目をつぶってでも、長いバイクパートで実力を発揮するシューズといえる。

「特にロングディスタンスでしっかりしたシューズをはきたいという人には、十分選択肢に入ると思います」と上萩代表も太鼓判を押す。

外付けのヒールカップとアッパー部分の接合方法が見直されたことで、内側に縫い目がなくなり、素足でシューズをはくトライアスリートにも違和感が少なくなったという

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カミハギサイクル
上萩泰司
さん



愛知県でプロサイクルショップ4店舗を展開するカミハギサイクル代表。自らもミドル~ロングを中心に国内外のレースに出場しているトライアスリートで、実戦での使用経験を踏まえたアドバイスには定評がある。

Athlete’s Review
「ミドル以上なら断然こっち」
小池 賢 選手エリートカテゴリーに出場していたころから今まではトライアスロンシューズ(ベルクロストラップなど、着脱がしやすい仕様のもの)を使用していました。今季RC9を練習で使用してみて、『ミドル以上の距離のトライアスロンレースなら断然こっち(RC9)だな』と思いました。

アッパーとソールのホールド感が高く、ペダルに対する力を逃すことなく伝えられていると実感できます。長い距離のレースになればなるほどペダリング回数が多くなるのでロスなく伝達されることは非常に効果的。

トランジションでの1秒の遅れが集団の位置を左右するエリートカテゴリーのドラフティングレースならば着脱が重要視されるトライアスロンシューズが断然有効ですが、ミドルやロング、一般のノンドラフティングレースでは、1回1回のペダリングでロスなく力を伝えられるロードバイクシューズも有効で効果的な選択肢。今季は私もこのRC9を実戦投入するので、今からどんな結果が出るか楽しみです。

学生時代に競泳選手として活躍した後、社会人経験を経てトライアスリートに。近年はアイアンマン70.3世界選手権やITUロング世界選手権など、ミドル~ロングを主戦場に活動している。

◎問・シマノ自転車お客様相談窓口ナビダイアル TEL0570-031961 https://bike.shimano.com

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