GEAR

「導入しやすさ」で選ぶシマノのパワーメーター。

投稿日:2018年6月18日 更新日:


ルミナ編集部

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シマノ デュラエース 
FC-R9100-P

究極のパワートランスファーを実現するデュラエースのクランクセットとシマノ独自のパワーメーターが一体化。正確で素早いデータ収集が可能で、調整・メンテナンスも容易だ。
歯数構成:50×34T、52×36T、53×39T
■クランク長(mm):170、172.5、175
■価格:143,662円(税抜)
《ギヤ別売仕様》
■クランク長(mm):165、167.5、170、172.5、175、177.5、180
■価格:127,398円(税抜)
■問・シマノセールス自転車お客様相談窓口ナビダイアル TEL0570-031961 https://bike.shimano.com

シマノが満を持してリリースした、パワーメーター一体型クランク「DURA-ACE FC-R9100-P」の優位性をトライアスロン“モノ”ジャーナリスト大塚修孝さんに解説してもらった。

Di2と同様パワーメーターも
トライアスリートの必要装備に

編集企画『トライアスリートのための超シンプル「パワー」マネジメント』にもあるとおり、ノンドラフティングのトライアスロンの場合、レースでのペース管理という点だけをとっても、パワーメーターを導入するメリットは明らかだ。電動変速システムDi2もトライアスロンで使うことには大きなメリットがあったが、同様にパワーメーターもトライアスリートにこそ、必要なアイテムと言えるだろう。

そこで気になるのがシマノのパワーメーター一体型クランク「FC-R9100-P」。まずは、その特徴をおさらいしておこう。

シマノ製だからこその信頼感
ユーザビリティ面での工夫

各社からパワーメーター一体型のクランクが展開される中、FC-R9100-Pは、シマノが満を持してリリースしただけあって、よりスマートな造りとなっている。

バッテリーをクランクシャフトに内蔵し、コンパクトにまとめられたセンサーにより、一見パワーメーター内蔵クランクには見えないすっきりとしたデザインに仕上がっている。もちろん、本来のクランクの性能を損なうことはない。測定のためのひずみゲージなどを配しても、4アームのスパイダー構造を変えることなく設計されている。

走りとデータ収集を、しっかり両立させているのだ。

通信規格は、Bluetooth LEとANT+に対応。サイクルコンピューターは、ANT+でペアリングさせるスタンダードな方式だ。デバイスは専用ではなく、ガーミンなどANT+でパワー表示が可能なデバイスを想定している。

また、防水などの面で信頼性が求められる電装系は、密封性が高く、十分な対策がとられている。充電のしやすさなどユーザビリティにも工夫が見られるあたりは、さすがシマノと言ったところか。

インストール(バイクへの取り付け)も極めてスムーズ。通常のクランクの取り付け作業のほかに、ケイデンスマグネットの取り付け、電源コネクターの接続程度で済む。

クランクアームの間にあるキャップを開けると充電プラグを差し込むソケットがある。クランク側はマグネット式のコネクトで、電源側はUSB端子。扱いやすい

左右のパワーバランスや
トルク効率などをカバー

メインとなるパワー(出力=W)の表示はもちろん、左右クランクの独立したセンサーにより、ペダリングパワーの左右バランスを見ることができる。

もちろん、ケイデンス(ペダル回転数)なども確認できる。そして、トルク効率やペダルスムーズネスも測定可能。トルク効率とは、総パワーに対する有効パワーの比率を示し、ペダルスムーズネスは、平均パワーと最大パワーの比率を示す。

また、バッテリーは充電式で、専用のケーブルにより行う。クランク側は、マグネット式のコネクトで接続し、電源側はUSB端子となっている。昨今のスタンダードだ。充電中は、青色LEDが点灯し、完了すれば消える。充電時間は約2時間半、1回の充電で約300時間と長時間使用できる。

数あるパワーメーターの中で
シマノを選ぶべき理由

基本的な特徴を踏まえ、数あるパワーメーターの中からFC-R9100-Pを選ぶ理由をまとめてみた。

★クランク型ならではの高精度

パワーメーターはメーカーにより、計測に使用するパーツアイテムが異なる。タイプとして、ハブ、ペダル、クランクなど各形態のパワーメーターが出ている。シマノのFC-R9100-Pはいわゆるクランク型で、そのメリットは、精度、ユーザビリティ、破損に対する保護性などバランスのとれた完成度と言えるだろう。

★コストパフォーマンスが高い

シマノ製のパワーメーターとして、やはり注目されるのが価格だろう。同等タイプ・同等仕様で比較すると、チェーンリングも含め、FC-R9100-P(14万3,662円) は、他社と数万の価格差が出ている場合もあり、コストパフォーマンスの高いモデルだ。また、リペアパーツの安定したデリバリー(商品供給)もメリットのひとつと言えるだろう。

★フレームを選ばずに付けられる

コンパクト化された左クランクのセンサーは極めて汎用性が高く、フレームを選ばずインストールがほぼ可能となっている点も大きい。また、トライアスイロンバイクでは、BB下に設置されるブレーキも少なくないが、それらに対しても、スペースが確保されている。

コンパクト化された左クランクセンサー。クランク内側のセンサーがフレームに干渉してしまう心配が少なく、対応フレームの幅が広い

★充電式、ガーミンとの相性など 今、扱いやすい方式をとる

バッテリーは充電方式を採っている。他のメーカーでは電池交換式を採るモノもあるが、昨今さまざまなデバイスが充電式となっているため、使い勝手としては、随時「準備万端」な充電式が安心して使えるだろう。

モニターのデバイスは、ガーミンEdgeシリーズが推奨されている。ガーミンは極めて大きなシェアをもちトライアスリートの使用率も高い人気ブランドだけに朗報だ。

ガーミンEdgeシリーズなどのデバイスと接続すると、リアルタイムのパワー(出力)が把握できる

★シマノだからこその将来性

そして、バイクのメインコンポーネントとしてのトータルアッセンブルという観点からの人気は高いだろう。これは、今回話題となっている機能美の高いデザイン性も含め、シマノクオリティの信頼性の高さからくるもの。リリースを急がず開発を重ね、やはり満を持してリリースしてトライアスリートの間に電動変速システムを普及させてきたDi2の歴史を思うと、今後のトータルなアップデートにも大きく期待ができる。

■著者プロフィール
大塚修孝(おおつか・のぶたか)
トライアスロン「モノ」ジャーナリスト。コナ(IRONMAN世界選手権)や宮古島、皆生など内外のレースで、出場者のバイク全台を撮影して調査する「GERONIMO COUNT」など、そのデータ収集力には定評がある。

 

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