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明日4/24開幕、ウイズコロナの東京2020に向け真価が問われるアジア選手権

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ルミナ編集部

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オンラインで開催されたレース前日記者会見。選手たちは、まずコロナ禍での大会開催に感謝の意を述べた

アジアトライアスロン選手権 2021 廿日市
前日会見で、有力選手が意気込み語る

写真=小野口健太、播本明彦

「アジアトライアスロン選手権 2021 廿日市(はつかいち)」(4月24・25日開催)のレース前記者会見が同23日午後にオンライン開催され、エリート・パラトライアスロンのトップ選手らが、日本国内では久々の開催となる国際レースに臨む意気込みを語った。

チームJAPAN(日本勢)としては、自身の国内代表選考もさることながら、東京2020の開催国枠2に加えて、3枠目を獲得するべく、落とすことができない重要な一戦となる。

「バブル形式」をとった
初の国際大会をYoutubeライブ中継

記者会見の冒頭、大会会長を務める松本太郎廿日市市長が、オリンピック・パラリンピックと同様、1年の延期を余儀なくされたことを振り返り、「延期期間のあいだ、感染症対策に万全の準備を行ってきた」ことをあらためて強調したように、感染症拡大防止策を徹底した今大会。

コロナ禍の日本で、初めて「バブル形式」(※大会期間中、選手・関係者と外界との接触を極力遮断する方法)をとって開催されるトライアスロンの国際大会としても注目を集めることになった。

ツール・ド・フランスをはじめ、ほかのスポーツの国際大会などではすでに採用され、一定の効果が認められているこの「バブル方式」、今回は公平を期すため、日本の選手・関係者も含め合計12カ国・95人が事前に3~7回のPCR検査を受け、隔離された状態で廿日市に入り、現地でも競技会場と宿泊場所の往復のみに行動範囲が限定される。

宿泊先のホテルでもバイクトレーニングフロアでの時間帯を分けたトレーニングや、試泳の機会以外の移動は制限されており、昨年、ドイツでの国際大会出場を経験している上田藍も「新しい形でのレースを経験している最中。これが東京オリンピックにもつながっていく貴重な経験になる」と語っている。

自国開催のアドバンテージがあるとはいえ、かつてない特殊な環境下で久しぶりの国際大会となるアジア選手権で、実力を十分に発揮し、アジア王座を獲ることができるか?

異例づくめの東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、日本代表にとって、大きな意味をもつ「テストイベント」が始まる。

2016年、同じ廿日市市で開催されたアジア選は男子優勝者が即リオ五輪代表に決まるという一発選考のレース。新鋭の一角だった古谷純平(手前)は果敢に攻めるも、田山寛豪らに敗れ代表の座を逃している

★アジア選手権は全競技ライブ配信!

▼パラトライアスロン
4/24(土)7:30~

▼エリート男女
4/24(土)
男子10:30~
女子13:00~

▼エイジグループ
4/25(日)9:00~

エリート・パラ記者会見
各選手のコメント

>>エリート男女


「東京2020に向けた貴重なレース体験をしている」

上田藍
(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)

Q1 自身の中での大会の位置づけ・意気込み(以下同)
「廿日市でのレースは2016年(※リオ五輪前のアジア選手権)以来。今シーズン、レースが開催されるのを心待ちにしていたので、国内でこうしてレースが開催されることに感謝したい。

明日のレースは日本チーム一丸となって頑張っていきたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」

Q2 コロナ禍で変わった点、とってきた対策等は?(以下同)
「大会が開催されることは、どれだけありがたいことか、痛感した1年でした。

私自身は昨年、ドイツなどでウイズコロナでの大会も経験しましたが、今回はバブルに入ってという新しい形でのレースを経験している最中。これが東京オリンピックにもつながっていく貴重な経験になると思います」

「沖縄合宿での実戦練習の成果を見せたい」

佐藤優香
(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)

Q1
「私自身、今年初めてのレース。まずはコロナ禍での大会開催に感謝していますし、その中でレースできることにワクワクしています。

東京オリンピックに向けて、日本チームとしては(国別出場枠を)3枠確保するために、オリンピッククオリフィケーションランキングのポイントを上げていかなければいけない位置にいるので、明日はしっかり400ポイント獲得していきたいと思います」

Q2
「昨年12月から今年3月までは沖縄で合宿していました。オリンピック対策として毎週・毎週、デュアスロンなど実戦練習をひたすら積み重ねてきたので、その成果を明日のレースで発揮できたらいいなと思います」

「日本代表男子で、新たに取り入れたトレーニングに手ごたえ。アジア王座を奪還したい」

古谷純平
(三井住友海上/東京)

Q1
「明日は1年半ぶりの国際レースなので、非常に楽しみです。2019年のアジア選手権では香港のオスカー(・コギンス)選手にアジア王座をもっていかれているので、明日は日本チーム一丸となって表彰台を独占できるように頑張りたい」

Q2
「コロナ禍で、一番大きな影響はやはりオリンピックの延期。スケジュールを180度変更しなければいけない中で、各選手がいろいろなプランを立てたと思う。その中で(日本代表としては)2019年の末から、新しいトレーニングメソッドを取り入れて1年間継続してきた。数値としてパフォーマンスが上がってきたことは明確なので、明日はその成果を発揮できたらと。ワンランク、ツーランク上のレースをお見せできると思います。

明日は女子も男子も、表彰台を独占しますので、ライブ中継を通じての応援よろしくお願いします!」

「強くなった日本チームに注目を」

ニナー賢治
(NTT東日本・NTT西日本/山梨)

Q1
「昨年はコロナ禍でレースもほとんどなく大変な状況でしたので、今はレースできることに興奮している。明日は日本代表を応援してください」

Q2
「オリンピックが1年延期したことは、私自身にとってはとても良かった。日本で、特にスイムなど集中して強化できた。日本チームはみんな強くなりましたので期待してください」

© World Triathlon

「アジア王座をキープできるよう頑張りたい」

オスカー・コギンス
(香港・2019 年アジア選手権チャンピオン)

Q1
「私にとっても香港代表にとっても1年ぶりのレースですが、とても楽しみに。チームとしてもハードなトレーニングを積んできたので、明日はその成果を出したい。アジア王座をキープできるように頑張りたい」

Q2
「香港チームにとっても昨年は大変な一年だった。一番感謝したいのは国からのサポートで、コロナ禍の中でもきちんとトレーニングができたこと。明日のレースでは、はっきりとした違いが香港チームにみられると思います」

>>パラトライアスロン男女

「片脚のみでのペダリングに切り替えた成果を見せたい」

秦由加子
(キヤノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン/千葉)PTS2

Q1 自身の中での大会の位置づけ・意気込み(以下同)
「昨年の3月から約1年ぶりの大会。さまざまな環境の変化があった中、自分なりにパフォーマンスを上げるためにさまざまな工夫してきました。このコロナ禍でレースが開催されることへの感謝をもって今のチカラを出し切りたいです」

Q2 コロナ禍で変わった点、とってきた対策等は?(以下同)
「以前は(義足もあわせた)両脚でバイクをこいできたのを、片足でのペダリングに切り替えました。変更したことで、全身の力を片脚一本に伝えきれるように、このコロナ禍で外に出られない時期も、体幹のトレーニングに努めてきたので、それが『強み』となったかどうか、明日のレースで結果を見せたいと思います」

「オリパラを目指す人は、1%でも可能性があれば進んでいける」

土田和歌子
(八千代工業/東京)PTWC

Q1
「今シーズン初レースで、2019年9月以来のブランクがあるが、(そんな中でも)私自身が感じてきたようなトライアスロンの魅力を感じとってもらえるようなパフォーマンスが見せられる選手でありたいと思っています。初めて走るコースですが、この廿日市の良さをお伝えできるように明日は頑張りたい」

Q2
「オリパラを目指す人は、1%でも可能性があれば進んでいけます。私たちにとってパラリンピックは大きな目標であり、モチベーションですので、そこに向けて今は全力で取り組んでいきたいと思います」

「コロナ禍でもポジティブに取り組めた成果を見せたい」

木村潤平
(社会福祉法人ひまわり福祉会/東京)PTWC

Q1
「昨年2月から1年以上ぶりなので、本当にワクワクする気持ちで迎えるレースになりました。スポーツに携わっていくには難しい状況の中、こうやって試合をできることに感謝し、本当に気持ちを強くもって試合に臨まなければと感じています。

明日は東京パラリンピックに向けて、弾みのつくようなレース、皆さんにもそれが伝わるよ
うなレースにしていきたいと思います」

Q2
「難しい状況でしたが、ウエイト(トレーニング)を取り入れて、基礎のフィジカルを強化させることに専念でき、充実したコンディションをつくることができました。

ネガティブになりそうな状況下で、ポジティブにやってこられたこと自体がひとつの成果。明日のレースは、その成果を皆さんにお見せすることができる良い機会だと思っています」

「選手も、観るほうもシンプルに楽しめるレースになればいい」

宇田秀生
(NTT東日本・NTT西日本/滋賀)PTS4

Q1
「1年間、各選手それぞれに工夫してトレーニングしてきたと思いますので、それを十分発揮できればいいなと。

自分自身は目立ちたがり屋なので、明日も目立てるようなレースをしたいと思います」

Q2
「コロナ禍であるけれど、いろいろな選手と出会うことができて、トレーニングすることができました。その出会った選手たちに僕自身がやってきたことの成果を見てもらいたい。

全力でやるのはいつもどおり。(コロナ禍の開催で)やるほうも観るほうも、いろいろな思いがあると思うが、単純にレースを楽しむことができればいいと思っています。

明日のライブ中継は、絶対見てください!」

-NEWS, RACE&EVENT

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