PI TRISUIT 2022 Version
Style01
カスタムオーダーでつくる、本当に着たいレースウエア
「3着からOK」になったオーダーか
1着から買えるユーティリティー トライか
その品質の高さや、アスリート目線の充実した機能性に加え、国際舞台での日本代表の活躍により、その実力が裏付けられた最新素材「スピードセンサーⅡ」が採用され、さらなる進化を遂げたパールイズミ「エア トライスーツ」。
「チームや仲間とつくるカスタムオーダー」か、「1着から注文できるユーティリティー トライ」か。
コロナ禍の向こうの新しいトライアスロンシーズンを、パールイズミの技術の粋を集め、アスリート目線のノウハウ・エッセンスが凝縮されたトライスーツで楽しむ、ふたつのスタイル提案(前後編コラム)。
まずは、「3着からオーダー可能」となって、さらに楽しみ方が広がった「カスタムオーダー」という楽しみ方から。
35km/h超でエアロ効果発揮。
スピードセンサーⅡをトライスーツに
コロナ下でも確実に進化しているエアトライスーツ、そのアップデートの中で、ひとつの大きなトピックは、新素材「スピードセンサーⅡ」の採用。
2021年春以降に作られたエアトライスーツから採用されているこの新素材は、この夏、東京での大舞台に向けて開発・製品化された最新素材。本番ではロード競技、パラリンピックの自転車競技全般で日本代表に供給され、その活躍をサポートした最新素材だ。
2004年アテネ五輪に向けて開発されたスピードセンサーの第1世代は、自転車トラック競技の選手に供給されていたこともあり、風洞実験などを経て従来のスピードスーツの素材よりも空気抵抗が軽減されることがデータ的にも実証されていたが、その恩恵を受けられる速度域が一般的なロードバイクのそれよりも少し速い領域、時速50㎞に近いようなスピード域だった。
これに対し、スピードセンサーⅡはロードバイクの速度域、35㎞/hを過ぎたあたりから、空気抵抗軽減効果を発揮できるように進化している。
「つまりは、多くのトライアスリートにとってもメリットを実感しやすいものにアップデートされたと言っていいと思います」。そう語るのは、自身トライアスリートでもあるパールイズミのコミュニティーマネージャー大西勇輝さん。
スピードセンサーⅡの生地には、菱形のような格子模様が入っているが、この模様も菱形の大きさや目の形を変えるなどの試行錯誤がなされ、風洞実験を繰り返して、数値的に最も良い結果が出た形が採用されたという。
「この空気抵抗軽減というメリットは、体感しにくいという人もいるかもしれませんが、データに裏付けられたメリットなので、特にミドル~ロングディスタンス・トライアスロンの長丁場では、トータルで大きな差(プラス)になると思います」(大西さん、以下同)
スイム&ランでもメリット体感
柔らかく着心地UPのアップデート版
一方で、大西さん自身がトライアスリートとして体感し、ほかのトライアスリートに伝えしたいメリットとしては、伸縮性(素材のストレッチ性)がアップした点だという。
「第1世代のスピードセンサーは少し硬めの素材だったので(これを採用していた、これまでのエア トライスーツは)肩まわりなど、少しその硬さを感じた方もいたかと思うのですが、
スピードセンサーⅡは、かなり伸縮性が高く・柔らかくなっているので、スイムなどで肩を回すときや、ランでの腕振りといった動きに対しても、しっかりフィットしてくれるのが感じられると思います」
スピードセンサーならではの空気抵抗軽減効果に加えて、ダイレクトに体感できる「レースウエアとしての快適さ」は、トライアスリートにとって大きなメリットだろう。
光沢感があり、ウエアの高級感もアップ
パールイズミがエア トライスーツの開発・製品化当初、展開したトライアスロンコミュニティ「PI TRI」の流れをくんで、2021年にスタートした「OTC」(On Triathlon Club=後述)のチームウエアにも、今回のアップデート版エア トライスーツが採用されているが、
そのメンバーたちからのフィードバックにも、このアップデート版を着て、伸縮性が上がったことによる「着心地の良さ」は感じられたことがうかがえるコメントが多数あった。
さらに、スピードセンサーⅡは通常のウエア素材よりも光沢感があるので、それによってレースウエア全体として「高級感が増した」という感想もあったという。
機能性や使用感はもちろん、見た目のカッコよさも大事なトライアスロンウエアとしては、これもまた大きなプラスポイントと言えるだろう。
来春シーズンインに間に合わせるには?
スケジュール・シミュレーション
ほかにない自分たちだけのお気に入りウエアを着たいなら、断然オススメのカスタムオーダー。デザイン料などはかからないので値段も既製品と同じ。唯一、差があるとしたら「少し時間がかかる」ということ。
気になるのはデザインを考え始めてから、注文、納品までのスケジュール感だろう。
仮に2022年の春先、4・5月に開催される石垣島・横浜・新島といったシーズンインの大会に向けてウエアをつくるなら、いつくらいにデザイン相談を始めてオーダーすると、余裕をもって大会前に受け取れるか? 簡単にシミュレーションしてみよう。
12月末~1月初旬(年末年始)
①チーム内でデザイン検討
大西「デザイン料は0円。希望納期の2.5カ月前からデザインのイメージをもとにご相談いただけるとスケジュール的にも安心です。
年末年始くらいまでに、仲間内でデザインをあれこれ考えて、手描きスケッチでもいいのでデザイン原案がまとまったら、押さえておいてほしいポイントだけをテキストでいいのでまとめていただきます。『色は赤で、こんな雰囲気で~』などなど。
ある程度、デザインが決っているもの、既存デザインのマイナーチェンジで、このデザイン検討の時間が省ける場合は、2カ月前のキックオフでOKです」
1月初旬~下旬
②パールイズミへデザイン相談
チームからのオーダーの場合、パールイズミへのデザイン入れ原案のカタチは、一般的に大きく3パターン。
●デザイン・テンプレート(※)に手描きスケッチ
●イラストレーターなどでデザイン原案
●昔作ったウエアなど、既存の物をもとにマイナーチェンジ
大まかに言って、ゼロから手描きのデザイン原案をおこして新規に作る人(チームコミュニティ)が半数くらい、既存のウエアをベースに作り直す人が半分くらいだという。
「既存のウエア」をもとにする場合は、サイクルジャージはもちろんTシャツなどが元ネタでもOK。
1月下旬~2月初旬
③デザイン&発注の内訳確定
大西「この大会までには欲しいという納品希望期限の2カ月前にデザインと、発注の内訳(Sサイズが★枚、Mサイズが★枚 等)が確定していれば、大会に間に合います」
3月下旬~4月初旬
④納品
「3着からオーダーOK」になったから
2~3人でつくるのも、同デザインの複数バリエも可能に
冒頭でも触れたとおり、最近、エア トライスーツをはじめとするカスタムオーダーのミニマムロットが「5着」から「3着」に変わったのも、ユーザーにはうれしいトピックのひとつ。
より身近な仲間、そんなに多くは作れないというコミュニティでも、大分オーダーしやすくなった。
「3着から作れるならば、2~3人でも成立しますよね。『フロデノが着ているレースウエアみたいな(デザインテイストの)ものが欲しい』とか、クラブやチームコミュニティに所属していなくても、仲間うちで自分たちの欲しいデザインのウエアをつくる遊び方もオススメ」
同じチームコミュニティでウエアを作ったとしても、メンバーによって好みはそれぞれで、最後はコミュニティリーダーの一存や、「最大公約数的な落としどころのデザインで作る」というのが一般的だが、
「3着からOK」なパールイズミのカスタムオーダーなら、基本デザインを決めた後、好みによって何パターンかのカラーバリエーションを用意するといったこともできそうだ。
あるいは、まず有志数名だけでチームウエアを作り、その実物を見て「あ、それいいね!」と反応したメンバーたちが追加でオーダーするといった現実的な展開にも対応しやすい。
「すでにデザインがある場合、発注から納品までに要する日数は40営業日なので、2カ月かからずに届く場合もありますが、発注時期や混み具合によって多少の誤差もありますので、新規オーダーの際と同様2カ月ほど見ておけば安心です」
これまで同様、1着ごとの「名入れサービス」も有料オプションとして対応可能なので、このあたりもうまく活用して、コロナ禍明けの新しいシーズンを迎えるにふさわしい、お気に入りのレースウエアを作ってみてはいかがだろうか。
AIR TRISUIT
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OTC×エア トライスーツ
多様なトライアスロンの楽しみ方を包む
仲間と、そのチームウエアと。
スイスのパフォーマンスブランドOn(オン)。近年は「ランニングシューズ界のApple」とも評される気鋭のブランドを国内展開するオン ジャパンが立ち上げたトライアスロンチーム「OTC」(On Triathlon Club)は、競技レベルや指向性とは関係なく、みんなでトライアスロンを楽しめる、多様性をもったチームコミュニティのあり方を発信している。
チームをけん引するのはオン ジャパンの駒田博紀代表だが、このチームコミュニティのルーツが、パールイズミの「PI TRI」(※エア トライスーツの開発・製品展開にユーザー目線をもたらすべく展開したトライアスロンチーム)にあることもあって、チームウエアはエア トライスーツを採用。
前出・大西勇輝さん自身も発起人、コアメンバーのひとりとしてOTCに参加している。
「OTCは、大会で上位入賞を狙うような速い人から、レースデビューのビギナー、完走目標の人まで、レースの最初から最後まで丸ごとみんなで楽しむ。そうしたメンタリティのトライアスロンコミュニティです」(大西さん)
PI TRIの取り組みを通じて駒田さんや大西さんが見つけた、その良さ(エッセンス)を受け継ぎ、さらに広く伝えていこうとしているOTCには、
ひとつのコミュニティ内でも、人それぞれに多様化するトライアスロンの楽しみ方、ウエアへのニーズに対応するエア トライスーツがフィットしている。